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「アディダスのガゼルってダサいの?」「うるさいって書いてる人がいるけど、音が鳴るってこと?それとも見た目の話?」——買う前に検索して、余計に迷ってしまった方が多いのではないでしょうか。ガゼルは名前が知られている分だけ賛否の声も拾いやすく、口コミを読むほど判断がつかなくなる靴です。
先に結論をお伝えします。144名を対象にしたアンケートでは、ガゼルを「オシャレ」「ややオシャレ」と答えた人が70.1%、「ダサい」と答えた人はわずか1票でした。つまり評判そのものは高い部類に入ります。ただし40代だけ評価が下がるという偏りがあり、そこに「ダサい」と言われる構造が見えてきます。そして「うるさい」には、デザインの主張が強いという意味と、歩くときにシュータンが擦れて音が出るという意味の、まったく別の2つが混在しています。
この記事では、賛否のデータを分解したうえで、言われている理由をひとつずつ検証していきます。サイズ選びで失敗する人が多いこと、サンバとの違い、現行ラインナップの選び分け、そしてヌバック素材の扱い方まで、売り場で聞かれることをまとめて整理しました。読み終えたときに「自分は買うべきか」がはっきりする構成にしています。
・144名アンケートで見る、ガゼルの評判の実像と40代だけ評価が下がる理由
・「ダサい」と言われる4つの理由と、それぞれの回避策
・「うるさい」の2つの意味(見た目の主張/シュータンの擦れ音)と音の止め方
・サイズ選びの分かれ目と、サンバ・現行ガゼル系モデルの選び分け
アディダス ガゼルの評判は「7割が高評価」——数字で見た本当の立ち位置

まずは印象論を離れて、集計された数字から見ていきます。ネット上の「ダサい」という声は目立ちますが、母集団を取った調査では位置づけがはっきり変わります。
144名アンケートで「ダサい」はたった1票だった
スニーカー専門メディアが144名に実施した5段階評価では、「オシャレ」29票(20.1%)、「ややオシャレ」72票(50.0%)、「普通」28票(19.4%)、「ややダサい」14票(9.7%)、「ダサい」1票(0.7%)という分布でした。肯定的な評価は合計70.1%、明確な否定はわずか0.7%です。
この分布が示しているのは、ガゼルが「賛否が割れる靴」ではなく「肯定寄りに偏った靴」だということです。ネガティブな声が検索で目につきやすいのは、肯定意見が「普通に良い」で終わるのに対し、否定意見は理由を書き込む動機が強いためです。検索結果の見え方と、実際の受け止められ方にはズレがあります。
ただし注意点もあります。「普通」が19.4%あるということは、5人に1人は特に良いとも悪いとも思っていないということです。ガゼルは足元で主役を張るタイプの靴ではなく、コーディネート全体の中で評価が決まる靴だと考えたほうが実態に近いでしょう。派手さで人を振り向かせたい方には物足りなく映る可能性があります。
| 評価 | 票数 | 割合 |
|---|---|---|
| オシャレ | 29票 | 20.1% |
| ややオシャレ | 72票 | 50.0% |
| 普通 | 28票 | 19.4% |
| ややダサい | 14票 | 9.7% |
| ダサい | 1票 | 0.7% |
唯一評価が下がるのは40代——その数字が教えてくれること
同じ調査を年代別に見ると、5点満点の平均点は10代5.0点、20代3.9点、30代3.8点、40代3.5点、50代4.0点、60代4.3点でした。40代だけが3.5点と全体で最も低く、その前後の30代・50代より落ち込んでいます。
理由は回答コメントに表れています。「学生さんが履いているイメージ。社会人が履くにはカジュアルすぎる」という趣旨の声が挙がっており、ガゼルの持つスポーティな出自が、仕事着とのバランスを意識する年代で引っかかっているとわかります。ガゼルは屋内競技用のトレーニングシューズがルーツで、スエードのアッパーとフラットなソールという構成自体が運動靴の文法で作られています。
興味深いのは50代・60代で評価が戻る点です。50代4.0点、60代4.3点と、20代・30代より高くなっています。この世代はガゼルが日本で流通していた時期をリアルタイムで知っていることが多く、「懐かしい定番」として受け止められている可能性があります。つまり40代の低評価は、靴の出来ではなく「その世代にとってのガゼルの位置づけ」の問題です。
40代の方が気にすべき点があるとすれば、色と合わせるボトムスです。学生っぽさは、スエードの明るい色×太めのカジュアルパンツで一気に出ます。逆にブラックやダークブラウンのガゼルをテーパードパンツに合わせると、スポーティさは3本ラインのラインだけに絞られます。避けるべきは靴ではなく、組み合わせのほうです。
ネガティブ意見が集中する「シュータンまわり」の正体
「ダサい」寄りの回答者が具体的に挙げた不満で、最も多かったのがシュータン(ベロ)の見え方でした。「ベロのところが白く、黒い紐で結んでいるので白い面がごちゃごちゃして見える」という指摘です。もうひとつ、「GAZELLEの文字が浮いているように見える」というロゴへの声も挙がっています。
これは主観の問題ではなく、構造の問題です。ガゼルは甲が低く作られているため、履いたときにシュータンが正面から広く見えます。そこにブランドロゴが乗り、その上を紐がクロスして横切る。面積の小さい甲に情報が3層重なるので、色のコントラストが強いモデルほど散らかって見えやすくなります。
回避策はシンプルで、シュータンとアッパーの色が近いモデルを選ぶことです。ブラック本体にブラックのシュータン、あるいはベージュ系で統一されたモデルなら、この「ごちゃつき」はほぼ発生しません。逆に本体が濃色でシュータンだけ白いモデルは、指摘された見え方になりやすい組み合わせです。
注意点として、紐を替えるという対処もありますが、純正の平紐を細い丸紐に替えるとスポーティさが増して逆効果になることがあります。替えるなら本体色に寄せた平紐を選ぶほうが、面の分断が減って落ち着きます。
実は名前も一度変わっている——「ガッツレー」と呼ばれていた時代
意外と知られていないのですが、このモデルは日本でかつて「ガッツレー」と呼ばれていました。GAZELLEをドイツ語読みするとガッツレー、英語読みするとガゼルになります。アディダスの創業地がドイツであることから、日本では長らくドイツ語読みが定着していたのです。
さらに遡ると、1980年代前半にはフランスでChamois(青)とRubis(赤)という別名で売られ、日本ではadidas 300という名称で流通していた時期がありました。ひとつのモデルが国ごとに違う名前を持っていたわけです。現在「ガゼル」に統一されているのは、アディダスが世界展開を進めるなかで英語読みを浸透させていった結果と考えられています。
この歴史が示しているのは、ガゼルが一貫して「その時代の売り方に合わせて姿を変えてきた」モデルだということです。だからこそ復刻のたびに細部が変わり、「昔のガゼルと違う」という声も出ます。中古やアーカイブを検討している方は、モデル名だけでなく年代と品番まで確認したほうが確実です。
ちなみに誕生年は資料によって割れています。日本の主要メディアでは1968年発売と紹介されることが多い一方、海外のアーカイブ記事では1966年デビュー、前身は1960年代前半のOlympiadeというモデルだったと記述されています。アディダス自身も公式ブログでガゼルの歴史を公開しているので、由来にこだわる方は一次情報を確認してみてください。
「ダサい」と言われる4つの理由を、ひとつずつ分解する
否定的な声は少数ですが、内容には共通点があります。ここでは実際に挙がっている理由を4つに整理し、それぞれが避けられるものかどうかを見ていきます。
理由①スポーティな出自が「学生っぽさ」に直結する
最も多いのがこの指摘です。ガゼルはフラットで薄めのソール、スエードのアッパー、サイドの3本ラインという構成で、これは体育館で使うトレーニングシューズの設計思想そのものです。ドレス要素がひとつも入っていないため、服の側にカジュアル要素が多いと全体が部活動寄りに寄ってしまいます。
回避のポイントは、服のどこかにきちんとした面を残すことです。ジャケット、シャツ、センタープレスの入ったパンツ、革のベルトなど、素材にハリのあるアイテムを1つ入れるだけで印象が変わります。ガゼルのスエードはマットで落ち着いた質感なので、きれいめのアイテムと相性が悪いわけではありません。
使いどころとしては、休日の外出や旅行、立ち仕事の少ないオフィスカジュアルまでが現実的な射程です。デメリットもはっきりしていて、フォーマル寄りの場や、雨天の外出には向きません。この線引きを最初に決めておくと、買ってから後悔しにくくなります。
理由②白いシュータン×黒紐の「ごちゃつき」
前章でも触れたシュータンの問題は、「ダサい」評価の中では具体度が高い意見でした。甲が低く、そこにロゴと紐が重なるという構造上の理由があるので、これは好みの問題というより設計に由来する見え方です。
対策は色の統一で、本体とシュータンが同系色のカラーを選べば解消します。実店舗で見るときは、正面から30cmほど離れて甲を見てください。近くで見ると気にならなくても、立ったときの視線の距離で「白い面」が浮いて見えるかどうかが判断できます。
逆に、あえてコントラストを楽しむ選び方もあります。オールブラックのコーディネートに白シュータンのガゼルを合わせると、足元だけに抜けができます。要は狙ってやるか、意図せずそうなるかの違いです。妥協点としては、白いシュータンは汚れが目立つという実務的な問題も抱えている点を覚えておいてください。
理由③派手カラーが服を選ぶ
ガゼルはカラーバリエーションが20色以上と幅広く、レッドやピンク、サンドベージュ、サーモンピンクといった攻めた色も展開されています。この派手カラーが「うるさい」「履きこなすのが難しい」という声につながっています。
色物を選ぶなら、服の色数を2色までに絞るのが現実的な運用です。ネイビーのパンツに白のTシャツ、足元にレッドのガゼル——このくらいシンプルな土台があると、色が主役として機能します。逆に柄物のシャツやカラーパンツと合わせると、情報量が増えすぎます。
初めての1足なら、ブラック、ホワイト、ダークブラウン、ネイビーあたりが失敗しにくい選択です。デメリットとして、定番色は流通量が多く人と被りやすいという裏返しもあります。被りを避けたいなら、色ではなくガゼル インドアのようなモデル違いで差をつけるほうが安全です。
理由④「シンプルすぎて地味」という真逆の指摘
面白いことに、「派手でうるさい」という声と同時に「シンプルなフォルムでインパクトがなく地味に見える」という正反対の指摘も挙がっています。これはガゼルが色によって表情を大きく変えるモデルだからです。定番色を選べば地味に、ビビッドカラーを選べば主張が強くなります。
地味さが気になる方は、ソールの色に注目してください。ガムソール(飴色ゴム底)のモデルは、白ソールより足元に温かみと立体感が出ます。ガゼル インドアはガムソール仕様の展開が多く、定番ガゼルより見た目のボリュームもあります。
逆に言えば、地味であることは長く履けるということでもあります。トレンド性の高い靴は2年で古く見えますが、ガゼルは1960年代からほぼ同じ形で残ってきました。注意点は、だからこそ「新しさ」を求める場面では武器にならないという点です。ここは割り切って選ぶところです。
同じ「ダサい?」と検索されやすいアイテムでも、理由の構造は靴ごとに違います。ブーツ側の事情に興味がある方はこちらもどうぞ。

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シュータン=靴紐の下にある「ベロ」の部分。甲を保護し、紐の圧を分散させるパーツです。ガゼルは甲が低い作りのため、このシュータンが正面から広く見えます。見た目の評価にも、歩行時の擦れ音にも関わる部位です。
「うるさい」には2つの意味がある——見た目の主張と、本当に鳴る音

検索でよく見る「うるさい」というワードは、実は2種類の不満が混ざっています。片方はデザインの話、もう片方は物理的な音の話です。この2つを混同したまま口コミを読むと、判断を誤ります。
見た目の「うるさい」:ゴールドロゴと3本ラインの主張
ひとつ目は、デザインの主張が強いという意味の「うるさい」です。サイドの3本ライン、ゴールドのGAZELLEロゴ、ヒールタブという要素が小さな面積に集まっているため、色のコントラストが強いモデルでは情報量が多く感じられます。
ただし同じアンケートでは、このゴールドのワンポイントを「映えている」「ロゴが控えめでちょうどいい」と評価する声も上位に来ていました。つまり同じ要素が、人によって長所にも短所にもなっています。判断の分かれ目はコーディネートの方向性で、きれいめ・タイトなスタイルではロゴの主張が浮きやすく、カジュアル寄りなら馴染みます。
主張を抑えたいなら、本体とラインの色差が小さいモデル(オールブラック、トーン・オン・トーンのベージュなど)を選べば解決します。逆に主張を活かしたいなら、無地の服と組み合わせて足元をアクセントにする使い方が向きます。妥協点は、色差の小さいモデルほど「ガゼルだとわかりにくい」ことです。
音の「うるさい」:キュッキュッはどこから鳴るのか
もうひとつが、歩くときに「キュッキュッ」という音が鳴るという指摘です。これは実際に報告されている現象で、原因は主に3つに整理できます。
1つ目はシュータンと足の甲の擦れです。ガゼルは甲が低い作りのため、履いたときにシュータンが甲に密着しやすく、歩行のたびに小さく擦れます。2つ目はシュータンの素材で、合成レザーが使われているモデルでは摩擦が起きやすくなります。3つ目はラバーソールと床面の摩擦音で、体育館やタイル張りの店内など、床が滑らかな場所ほど鳴りやすくなります。
誤解を避けるために付け加えると、すべての個体で鳴るわけではありません。甲の高さは人それぞれで、甲が低い方ならシュータンとの接触が少なく、音は出にくくなります。逆に甲高の方は接触面積が増えるので、鳴りやすい条件が揃います。「ガゼルは音が鳴る靴」ではなく「足の形と床材によっては鳴る」というのが正確なところです。
音を止めるために試す順番
音が出た場合の対処は、負担の小さい順に試すのが基本です。まず靴紐の締め具合を調整します。締めすぎるとシュータンが甲に押しつけられて擦れが増え、緩すぎると靴の中で足が動いて別の音が出ます。中間の締め具合を探るのが第一手です。
次に薄手のインソールを入れます。中敷きを1枚足すと足の位置がわずかに上がり、甲とシュータンの接触の仕方が変わります。厚いインソールを入れると今度は甲がきつくなるので、薄手を選ぶのがポイントです。それでも鳴る場合は、擦れている面にベビーパウダーを少量はたく方法が紹介されています。
床面由来の音の場合は、靴側で完全に消すのは難しいのが実情です。ソールが摩耗して表面が荒れてくると自然に鳴らなくなるケースもありますが、それを待つ前提で買うのは現実的ではありません。音に敏感な方は、次項のモデル選びで対処するほうが確実です。
音が気になりやすいのは「甲高の方」×「滑らかな床で過ごす時間が長い方」の組み合わせです。試着時は椅子に座って確認するだけでなく、店内を10歩ほど歩いて甲の擦れ感を確かめてください。座った状態では音の有無はわかりません。
音が気になるなら、甲まわりに余裕のあるモデルを選ぶ
構造的な対処として、甲が高めに作られたモデルに替えるという選択肢があります。同じアディダスのなかでは、スーパースターのように甲に余裕のあるモデルは、シュータンが甲に密着しにくい作りです。ガゼル系で選ぶなら、ボリュームのあるアディダス ガゼル インドアのほうが甲まわりに余裕を感じやすくなります。
使い分けの目安として、屋外中心で使うならガゼルでもソール由来の音はほとんど問題になりません。ショッピングモールや職場など、硬く滑らかな床の上で長時間過ごす方だけが、モデル選びで対処する価値があります。
注意点として、モデルを替えればサイズ感も変わります。ガゼルとガゼル インドアではボリュームが違うので、片方のサイズをそのまま持ち込むと合わないことがあります。乗り換えるときは必ず試着するか、返品交換に対応した店舗を選んでください。
評判を分ける最大の要因は、実はサイズ選び
口コミで「履き心地が悪い」と書かれているケースを追いかけると、多くはサイズ選びに原因があります。ガゼルはサイズの取り方に意見が割れるモデルなので、ここを外すと靴の印象そのものが悪くなります。
幅と甲は狭め。内寸横9.6cmという数字の読み方
スニーカー専門メディアの計測によると、ガゼルの内寸は27.0cmで縦27.5cm、横9.6cmでした。縦方向にはやや余裕があり、横幅は標準的という数値です。一方で別の実測レビューでは「横幅と甲がやや狭め」とされ、調査対象の約6割が小さめと感じたと報告されています。
この矛盾に見える結果は、甲の高さが効いていると考えると説明がつきます。横幅の数値そのものは標準的でも、甲が低いぶん足を入れたときの圧迫感が強く出ます。つまり「幅が狭い」のではなく「甲で押さえられて狭く感じる」というのが実態に近いでしょう。
判断材料としては、自分が普段どこで窮屈さを感じるかを思い出してください。小指の付け根が当たるタイプの方は横幅の問題なので、ガゼルの数値なら大きく外しません。甲の上が当たるタイプの方は、ガゼルで圧迫を感じる可能性が高くなります。
「+0.5cm」と「ジャストでOK」に意見が割れる理由
推奨サイズについては、複数の実測レビューでハーフサイズアップ(+0.5cm)が推奨されている一方、「同じサイズで問題ない」とするレビューもあります。この食い違いは、レビュアーの足型が違うためです。
整理すると、標準的な足型ならハーフサイズアップ、幅広・甲高なら0.5〜1.0cmアップ、細足・甲低なら普段どおりのサイズ、というのが各レビューの推奨を突き合わせた結論になります。自分がどこに当てはまるかを先に決めれば、迷いは減ります。
もうひとつ知っておきたいのが、素材が馴染むという点です。ガゼルのアッパーはヌバックやスエードといった起毛革で、2〜4週間履くうちに足の形に沿ってきます。買った直後にタイトでも、そこが最終形ではありません。逆に言えば、買った直後にちょうど良いサイズは、馴染んだ後に緩くなる可能性があります。
他モデルからの換算目安(くつのトリセツ調べ)
すでに他のスニーカーを持っている方は、そこからの差分で考えるほうが確実です。各実測レビューで示されている比較を、換算表としてまとめました。
| 今持っている靴 | ガゼルでの目安 | 補足 |
|---|---|---|
| アディダス サンバ OG | 同じサイズ | 甲高の方のみ+0.5cm |
| アディダス スーパースター | +0.5cm を検討 | スーパースターのほうがゆったり |
| ナイキ エアフォース1 | −0.5cm | エアフォース1は大きめの作り |
| ニューバランス 996 | +0.5cm | 996は幅と甲に余裕がある |
換算表はあくまで出発点です。同じブランドでも生産時期で木型が微調整されることがあるため、可能なら試着で最終確認してください。足の実寸から選ぶ考え方はこちらで詳しく整理しています。

失敗パターン①「小さめと聞いたから」で1cm上げて足が泳ぐ
売り場でよく見る失敗が、ネットで「小さめ」と読んで最初から1cm上のサイズを買ってしまうケースです。標準的な足型の方が1cm上げると、つま先に2cm近い空きができ、歩くたびに足が前に滑ります。
この状態で起きるのは3つです。かかとが抜ける、指先が靴の先に当たって痛む、そして靴の中で足が動くので新たな擦れ音が出ます。「ガゼルは歩きにくい」「音が鳴る」という口コミの一部は、この過大サイズが原因だと考えられます。
対策は、上げ幅を0.5cm単位で考えることです。1cm上げが正解になるのは、幅広かつ甲高で、普段からワイズの広い靴を選んでいる方に限られます。すでに大きめを買ってしまった場合は、厚手のインソールと厚手の靴下で内寸を詰めれば、ある程度は救えます。ただし甲の押さえが効かない状態は根本的には解決しないので、交換できるうちに判断するほうが確実です。
ガゼルとサンバ、結局どちらを買うべきか
ガゼルを検討する方のほとんどが、同時にサンバも見ています。見た目は似ていますが、素材とソール構造がはっきり違うので、選ぶ基準を整理しておきます。
素材の違い:ヌバックの落ち着きか、レザーのハリか
ガゼルのアッパーはヌバック(起毛革)が主体で、かかと部に一部レザーが使われています。マットで柔らかい質感が特徴で、光を吸うので落ち着いた印象になります。一方サンバ OGはABC-MARTの表記でシコ革/天然革、つまりレザー主体です。表面にツヤとハリがあり、輪郭がはっきり見えます。
実用面での差は、水と汚れへの強さです。レザーのサンバは表面を拭けばある程度の汚れが落ちますが、ヌバックのガゼルは水シミが残りやすく、汚れが毛足の中に入り込みます。雨の日や汚れやすい環境で使う予定があるなら、サンバのほうが管理は楽です。
逆にヌバックには、履き込むほど毛足が寝て独特の風合いが出るという魅力があります。手をかける前提で選ぶならガゼル、手をかけずに使い倒したいならサンバ、という分け方が実態に合います。
ソール構造と履き心地の差
サンバはガムラバーのカップソール構造を採用しています。ソールがアッパーを包み込むように取り付けられているため接合面積が広く、剥がれにくい構造です。サッカーシューズをルーツに持つモデルらしい作りといえます。ガゼルはこのカップソール構造ではありません。
数値で見ると、専門メディアの計測ではクッション性がガゼル2.6点/サンバ2.8点(5点満点)、つま先の柔軟性はガゼル3.8点/サンバ2.9点でした。サンバのほうがわずかにクッションがあり、ガゼルのほうがつま先が曲がりやすいという結果です。重量は27.0cm片足でガゼル355g、サンバ343gと、サンバが12g軽くなっています。
体感に翻訳すると、サンバは地面を感じるしっかりした履き心地、ガゼルは足なりに曲がる柔らかさ、という違いになります。どちらもクッション性の数値は3点を下回るので、長時間の歩行やアスファルト中心の移動では、どちらもインソールの追加を検討したほうがよいでしょう。
内寸の差はわずか0.5cm。それでも履き比べると違う
内寸を比べると、27.0cmでサンバは縦27.5cm×横9.1cm、ガゼルは縦27.5cm×横9.6cmです。縦は同じで、横幅がガゼルのほうが0.5cm広いことになります。サンバは「縦幅小さい・横幅やや小さい」、ガゼルは「縦幅やや大きい・横幅普通」と評価されています。
実務的な結論としては、サンバをジャストで履けている方はガゼルも同じサイズで入ることが多く、甲高の方だけ+0.5cmを検討する、という運用になります。数値差は小さいものの、サンバのほうがタイトに感じる方が多いのはこの0.5cmと甲の作りによるものです。
サンバ OGはABC-MART公式通販で16サイズ(22.0〜30.0cm)が展開されており、大きいサイズ・小さいサイズを探している方には選びやすい構成です。ABC-MART公式のサンバ OG商品ページでサイズ在庫を確認できます。
| 項目 | アディダス ガゼル | アディダス サンバ OG |
|---|---|---|
| アッパー素材 | ヌバック(一部レザー) | シコ革/天然革 |
| 重量(27.0cm片足) | 355g | 343g |
| 内寸(27.0cm) | 縦27.5cm×横9.6cm | 縦27.5cm×横9.1cm |
| クッション性 | 2.6/5.0 | 2.8/5.0 |
| 価格(税込) | 15,400円程度(変動あり) | 15,950円 |
レザーで汚れに強く、22.0〜30.0cmの16サイズから選べる定番を探すならこちら▼
現行ラインナップの選び分け——ガゼル/インドア/ロー プリマ
ひとくちにガゼルと言っても、現在は複数の派生モデルが並行して売られています。名前が似ているので混同しやすい部分を整理します。
定番のアディダス ガゼル:迷ったらここから
いわゆる無印のガゼルは、ヌバックのアッパーに3本ライン、フラットなソールという構成の基本形です。価格は税込15,400円程度で、時期やカラーによって変動します。カラーバリエーションが20色以上と幅広いので、定番色から派手色まで選べるのがこのモデルの強みです。
向いているのは、細身のシルエットを求める方です。「ゴツくない細身フォルムで、足元だけが重たく見えにくい」という評価がアンケートでも上位に挙がっていました。テーパードパンツやスラックスとの相性がよく、裾に溜まりを作らずに収まります。
デメリットは、クッション性が2.6点と高くないことと、ヌバックが水に弱いことです。通勤で毎日1万歩歩くような使い方には向きません。週に2〜3回、移動距離の短い日に履くローテーションが現実的です。
アディダス ガゼル インドア:ボリュームとガムソールで差をつける
ガゼル インドアは、屋内競技用モデルをルーツに持つ派生型です。1970年に赤のインドア用(透明ヘリンボーンソール)と青のトレーニング用(マイクロセルラバーソール)の2型が展開されたという歴史があり、そこから復刻されています。価格は税込16,500円です。
定番ガゼルとの違いは、全体のボリュームとソールの仕様です。ガムソールを組み合わせたカラーが多く、足元に厚みと温かみが出ます。「ガゼルは地味に見える」と感じる方には、こちらのほうが合います。甲まわりにも余裕を感じやすいので、シュータンの擦れ音が気になった方の乗り換え先にもなります。
注意点は、定番ガゼルより価格が上がることと、ボリュームがある分だけ細身のパンツとのバランス調整が必要になることです。裾幅の狭いパンツだと足元だけが張り出して見えることがあるので、少し余裕のあるシルエットと合わせるほうがまとまります。ABC-MART公式通販では20%OFFの13,200円で出ている色もあり、カラーにこだわらないなら狙う価値があります。
ガムソールのボリュームで地味さを解消でき、甲まわりにも余裕のある派生モデルはこちら▼
ウィメンズ向けの2型:ガゼル ボールド W/ガゼル ロー プリマ W
ウィメンズ向けには、方向性の異なる2型が用意されています。アディダス ガゼル ボールド Wは厚みのあるソールを備えたモデルで、価格は税込16,500円、サイズ展開は22.0〜27.0cmの0.5cm刻みです。アッパーはABC-MARTの表記でシコ革・人工革となっています。
もう一方のアディダス ガゼル ロー プリマ Wは、逆にソールを薄く抑えたロープロファイル系で、価格は税込15,400円です。足元をすっきり見せたい方はこちら、身長をわずかに補いたい方はボールドという住み分けになります。
選ぶときの注意点として、ボールドはソールが厚いぶん重量も増えます。長時間歩く日には負担になるので、用途で使い分けるのが現実的です。なおABC-MART公式のガゼル ボールド W商品ページでは53%OFFの7,689円という値引き例も出ており、旧カラーを狙えば入手しやすい価格帯になります。
シーン別に決める:どれを選ぶかの早見表
ここまでの内容を、使う場面から逆引きできる形にまとめます。
| こんな人・こんな場面 | 選ぶモデル | 価格(税込) |
|---|---|---|
| スラックスに合う細身の1足がほしい | アディダス ガゼル | 15,400円程度(変動あり) |
| 足元に厚みと温かみを出したい/甲高で擦れ音が気になる | アディダス ガゼル インドア | 16,500円 |
| 雨や汚れを気にせず使い倒したい | アディダス サンバ OG | 15,950円 |
| ソールに厚みがほしい(ウィメンズ) | アディダス ガゼル ボールド W | 16,500円 |
| 足元をすっきり見せたい(ウィメンズ) | アディダス ガゼル ロー プリマ W | 15,400円 |
買ったあとに評判が変わる——ヌバックの扱い方で寿命が決まる
ガゼルの評価が半年後に下がる人と、下がらない人がいます。分かれ目は素材の扱い方です。ヌバックやスエードは手入れの前提が革靴ともキャンバスとも違うので、ここだけは押さえておいてください。
失敗パターン②雨の日に履いてシミが残り、毛足が寝てしまう
もうひとつの典型的な失敗が、防水処理をせずに雨の日に履いてしまうケースです。ヌバックは表面を起毛させた革なので、水を吸うと毛足が寝て黒っぽく変色し、乾いたあとに輪ジミの跡が残ります。とくに明るい色のモデルでは目立ちます。
やってはいけないのは、濡れた状態でこすることと、ドライヤーで急速に乾かすことです。こすると毛足がつぶれて光ってしまい、熱を当てると革が硬化して縮みます。濡れたら、乾いた布で押さえるように水分を取り、新聞紙を詰めて風通しのよい日陰で自然乾燥させるのが基本です。
そのうえで、乾いてから起毛用のブラシで毛足を起こします。ここまでやれば、多少の水濡れは元に戻せることが多いものです。とはいえ手間がかかるので、雨予報の日は別の靴を履くという運用がいちばん確実です。
履き下ろす前の防水スプレーが分かれ目
起毛革のお手入れは「汚さないこと」が基本で、そのために新品時に防水スプレーをかけておくのが定石です。箱から出したその日に一度かけ、3回ほど履いたら、シワになる部分を中心にもう一度かけ直す——これが起毛革を扱う店で案内される手順です。
スプレーは20〜30cmほど離して、全体が均一に湿る程度に吹きます。近づけすぎると一部だけ濡れてムラになります。かけたあとは完全に乾くまで履かないでください。乾ききる前に履くと、その状態で毛足が固まります。
注意点として、防水スプレーは万能ではありません。効果は履くほどに落ちるので、月に1回程度のかけ直しが必要です。また、シリコン系のスプレーは起毛革の風合いを損なうことがあるため、革製品に対応した製品を選んでください。
週1回のブラッシングで、汚れが入り込む前に落とす
起毛革の日常ケアは、ブラッシングがほぼすべてです。履いたあと、毛足の間に入ったホコリを乾いたブラシで払い落とします。この時点で落とせば水も洗剤も要りません。放置して汚れが毛の根元まで届くと、そこからはクリーナーが必要になります。
ブラシは毛足を起こす方向に動かします。一方向に揃えるのではなく、複数の向きから軽く当てると毛が立ちます。コバ(ソールとアッパーの境目)や縫い目には汚れが溜まりやすいので、ここは意識して当ててください。
履き込んでかかとの毛足が寝てしまった場合も、ブラッシングで大抵は戻ります。それでも戻らないときは、起毛革用の消しゴム状クリーナーで表面を軽くこすると毛が起きます。ただし強くこすると毛が抜けるので、力を入れないのがコツです。汚れが広範囲に及んだ場合の落とし方は、こちらで手順を追って解説しています。

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まとめ:ガゼルの評判は数字で見ると高い。分かれ目は色とサイズにある
ガゼルは1960年代から形をほとんど変えずに残ってきたモデルです。日本では「ガッツレー」と呼ばれ、フランスではChamois、日本ではadidas 300という名前で流通した時期もありました。それだけ長く売られてきた靴が「ダサい」で片づくことは考えにくく、実際に数字を取れば7割が肯定します。分かれているのは靴の評価ではなく、色とサイズと合わせ方です。最初の一歩としては、本体とシュータンの色が揃ったブラックかダークブラウンを、普段のサイズから0.5cm刻みで試着するところから始めてみてください。それだけで、この記事で挙げた不満の大半は起こらなくなります。
※価格・カラー展開・在庫状況は時期により変動します。購入前にABC-MART公式通販やアディダス公式サイトで最新情報をご確認ください。

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