洗練された大人のファッションを表現し続けるPATRICK。非常に歴史の長いブランドで、1892年にフランス西部のプソージュ村で靴職人であったパトリック・ベネトー氏が息子たちと靴を作り始めたことがブランドの成り立ちです。
その後はサッカー用のスポーツシューズ作りが高い評価を受け、1970年代にはフランスで最も代表的なスポーツシューズブランドにまで成長します。日本に上陸したのは1978年のこと。当時は機能性だけが重視されていた日本のスニーカー市場で、鮮やかなカラーリングと洗練されたフォルムがファッショニスタから密かに注目を集めました。
1998年にはフランスの工場が閉鎖したことにより、日本企業が商標権を取得。現在は兵庫県姫路市にある工場にて、一足ずつ丁寧に職人たちがハンドフィニッシュで生産しています。PATRICKの靴からどこか感じる温もりは、人の手によって生まれていることが関係しているのかもしれません。
スポーツブランドとしてではなく、あくまでファッションブランドとして日本に輸入された当時の広告コピーは"足元のメイクアップ"。その想いは現在でも忠実に継承されており、流行やトレンドに左右されない姿勢は、時代を超え長く愛され続けています。