「英国靴が欲しい。でも本場のブランドは値段が高いものばかりで、最初の1足には手が出ない」——そう思って検索していると、ほぼ必ず引っかかってくるのがロイドフットウェアです。イギリス・ノーザンプトンでつくられたグッドイヤーウエルトの革靴が、49,500円から並んでいる。価格だけ見ると、何かを削っているのではと勘ぐりたくなります。
結論から言うと、削っているのは「靴の中身」ではなく「売り方」です。ロイドフットウェアは1980年に生まれた日本のブランドで、直営店は銀座と大阪の2店舗のみ。日本人の足に合わせた木型を自前でつくり、それをむやみに変えずに同じスタイルを回し続けることで、この価格を成立させています。だから安い代わりに、選ぶ側にはUK表記のサイズを読み解く力と、在庫の当たり外れを受け入れる覚悟が要ります。
この記事では、公式オンラインストアに掲載されている8つのラインを価格順に整理し、どこで価格差が生まれているのかを分解します。そのうえで、UK表記とcmの対応、最初の1足の選び方、買ってから気づきやすい弱点、銀座店・大阪店の使い方までまとめました。読み終えるころには、自分がどのラインの何番を試すべきかがはっきりしているはずです。
・8ライン(MASTER LLOYD/J/M/L/V/I/SOLOVAIR/SHOEMAKER)の価格と生産国の違い
・公式サイト基準のUK表記↔cm換算と、ウィズEの読み方
・予算別に見た「最初の1足」の具体的な型番
・在庫・ソール・雨など、買う前に知っておきたい弱点
ロイドフットウェアとは?1980年生まれの「日本人のための英国靴」

まずブランドの成り立ちから押さえます。ここを知っているかどうかで、価格表の見え方がまるで変わります。
靴専門店ではなく、洋服屋の靴部門から始まった
ロイドフットウェアは1980年、ロイドクロージングの靴部門として発足しました。つまり出発点は「靴をつくりたい」ではなく、「服に合わせる靴が国内で見つからない」という不満です。当時、英国製の本格靴は輸入代理店経由で入ってくるものが中心で、木型は当然ながら英国人の足に合わせたもの。日本人が履くと、かかとが抜ける、甲が余る、指の付け根だけがきつい、といったズレが出ました。
そこで公式サイトのHeritageページに書かれているのが、「日本人に合った木型でオリジナルシューズを作れないものか」という一文です。ここが起点になっているため、ロイドフットウェアは輸入セレクトショップではなく、木型からつくるブランドとして立ち上がっています。使う場面としては、初めて英国靴に手を出す人、あるいは輸入靴でかかとが抜けた経験がある人にとって、最初に検討する価値のある選択肢と言えます。
注意点として、「日本人向け=甲高幅広で楽」という意味ではありません。木型は日本人の足のデータを踏まえて設計されていますが、あくまで英国靴のシルエットを保った上でのチューニングです。国産の3E・4E設計のビジネスシューズを履いてきた人が同じ感覚で選ぶと、締めつけを感じることがあります。
ノーザンプトンの職人と組んで、木型からつくった
木型を自前でつくると決めたあと、ロイドフットウェアが組んだのが英国ノーザンプトンの靴職人でした。ノーザンプトンは19世紀から続く英国靴づくりの中心地で、グッドイヤーウエルト製法の工場が集まっているエリアです。公式サイトには、木型づくり・素材の選択・縫製を納得できるまで試作を重ねて完成させた、と記されています。
この「日本で設計し、英国で縫う」という組み方が、価格と品質のバランスを決めています。デザインと木型を国内で持っているので、日本の売り場で売れるスタイルだけを絞り込んで発注できる。工場側は同じ型を継続生産できるので、生産効率が落ちません。結果として、V Seriesのようにノーザンプトン製グッドイヤーウエルトで49,500円という価格が成立します。
比較として、英国ブランドが自社名義で日本に輸出する場合は、ブランド料・輸入代理店のマージン・為替が価格に乗ります。同じ工場地帯でつくられた靴でも、価格帯がぐっと上がるのはこのためです。ただしロイドフットウェア側にも制約はあり、ライン全体が英国製で統一されているわけではありません。後述するI Seriesはインドネシア製で、ここは正直に押さえておくべき点です。
ノーザンプトンという産地そのものについては、こちらの記事で名門ブランドごとの違いをまとめています。

革靴を調べていると必ず出てくる「ノーザンプトン」という地名。イギリスの小さな町の名前なのに、なぜ靴好きはこれほど特別な響きで語るのか——気になったことはありませ…
グッドイヤーウエルト製法=甲革・中底・ウエルト(細革)を縫い合わせ、そのウエルトに本底を縫い付ける造り。本底だけを外して交換できるため、オールソール修理を繰り返して長く履ける。その代わり構造が厚くなり、履き始めは硬く感じやすい。
43年間、木型をむやみに変えないという方針
ロイドフットウェアを語るうえで外せないのが、木型を変えない方針です。公式サイトには「どんなに時代や流行が変わろうともいたずらに木型を変えてしまうこともない」と書かれており、同じスタイルを継続することでクオリティの高い製品をリーズナブルな価格で提供する、という理念を43年間貫いてきたとされています。
これが読者にとって何を意味するかというと、「一度サイズが決まれば、次からは迷わない」ということです。ファッションブランドの革靴は数年でシルエットが変わり、同じ表記でもフィットが別物になることがあります。ロイドフットウェアの場合は、同じ木型コード(EW10、ER01など)の靴であれば、年をまたいでも同じ感覚で選べる可能性が高い。買い足していくタイプの人ほど恩恵が大きい設計です。
使う場面としては、仕事用の黒い革靴をローテーションで3足回したい人。同じ型番を色違い・素材違いで足していけば、フィッティングの検証を毎回やり直す必要がありません。一方で注意点もあり、流行のシルエット(極端に細いノーズ、丸みの強いトゥなど)を求める人には物足りなく映ります。トレンドを追う靴ではなく、10年後も同じ顔をしている靴だと理解して選ぶべきです。
直営2店舗+公式オンラインという売り方の意味
ロイドフットウェアの直営店は、銀座店と大阪店の2つです。全国の百貨店に卸して面を取る、という売り方をしていません。これは在庫リスクと販売手数料を抑えるための選択で、価格の安さに直結しています。公式オンラインストアがあるので購入自体は全国から可能ですが、試着できる場所は実質この2カ所に集約されます。
この構造には利点もあります。直営店には全ラインが揃うため、49,500円のV Seriesと148,500円のMASTER LLOYDを同じ棚で見比べられる。価格差の理由を、写真ではなく現物で確認できるわけです。ネット上のレビューを何十件読むより、革の表情とソールの仕上げを並べて見たほうが早く納得できます。
デメリットは明快で、関東・関西以外に住んでいる人は試着のハードルが高いこと。この場合はUK表記の読み方を先に理解し、返品・交換の条件を確認したうえでオンラインを使うことになります。サイズの決め方は後半のH2でくわしく扱いますが、「とりあえず普段のcmで注文する」だけは避けてください。
8つのラインを価格順に並べると、狙いがはっきり見えてくる
ロイドフットウェアの公式オンラインストアには、性格の違う8つのラインが同居しています。バラバラに見えますが、価格順に並べると設計思想がきれいに浮かび上がります。
16,500円から198,000円まで。価格差の正体は製法と生産国
公式オンラインストアの価格帯は、下はSHOEMAKERのBritish Moccasin With Insoleが16,500円、上はMASTER LLOYDのAmersham / Black Calfが198,000円。12倍近い開きがあります。この差を生んでいるのは、素材のグレードよりも「製法」と「生産国」、そして「手作業の比率」です。
大づかみに言えば、機械化されたグッドイヤーウエルトで英国製なら49,500円〜79,200円のゾーン、仕上げまで手作業の比率が上がると121,000円〜137,500円、マスターの称号を持つ職人によるハンドメイドとオークバークレザーのソールになると148,500円以上、という積み上がり方をしています。逆に生産国を英国外に出すと41,800円まで下がる。価格表がそのまま製法の説明になっているのが、このブランドの分かりやすいところです。
読者にとっての使いどころは、「予算からラインを逆算できる」点です。121,000円のラインに手が届かないなら英国製グッドイヤーのVかMを見る、革底が欲しいならM以上、といった具合に候補が絞れます。注意点としては、同じライン内でも素材違いで価格が動くこと。V Seriesは49,500円のモデルもあれば60,500円のモデルもあるので、ライン名だけで価格を決めつけないでください。
| ライン | 価格(税込) | 製法・ソール | 生産国 |
|---|---|---|---|
| MASTER LLOYD | 148,500円〜198,000円 | ハンドメイド/オークバークレザー | 英国ノーザンプトン |
| J Series | 121,000円〜137,500円 | ほぼハンドメイド/レザーソール | 英国ノーザンプトン |
| M Series Lower | 79,200円 | グッドイヤー/レザーソール | 英国ノーザンプトン |
| L Series | 68,200円 | グッドイヤー/ラバーソール | 英国ノーザンプトン |
| V Series | 49,500円〜60,500円 | グッドイヤー/ダイナイト | 英国ノーザンプトン |
| I Series | 39,600円〜41,800円 | ハンドソーン/Vibram Gumlite | インドネシア |
| SOLOVAIR | 35,200円〜41,800円 | グッドイヤー/ソフトサスペンション | 英国(NPS自社工場) |
| SHOEMAKER | 16,500円〜19,800円 | ハンドメイド/ラバーソール | 英国ほか |

主力はV Series。49,500円でノーザンプトン製グッドイヤー
ロイドフットウェアの看板と言えるのがV Seriesです。代表的な1213/EW10 Black Calfは、アッパーがCalf Leather、ソールがDainite Bar Studded rubber、グッドイヤーウエルト製法でイギリス・ノーザンプトンの工場製、これで49,500円。ストレートチップのオックスフォードという、ビジネスで最も出番の多い形です。
この価格でダイナイトソールが載っているのが効いています。ダイナイトはゴム底なので雨の日に強く、革底のように濡れを気にせず履ける。通勤で毎日履く靴として現実的です。サイズ展開もUK5.0/23.5cmからUK11.0/29.5cmまでと広く、ウィズはEで統一されています。
同じV Seriesの中でも、メダリオン入りのフルブローグ2826/ER01 Black Calfが49,500円、1216/EW10 Black Calfが55,000円、3611/EW17 Black Calfが58,300円、Black Greaseのクリケットブーツ4913/EW10が60,500円と幅があります。まず1足目なら、装飾の少ないストレートチップかプレーントゥを選ぶのが無難です。
妥協点も挙げておくと、ダイナイトソールは音が出ます。硬い床のオフィスやホテルのロビーでは、革底より足音が響きやすい。また、ゴム底ぶんだけソールが厚く見えるので、細身のスラックスに合わせるとやや野暮ったく映ることがあります。ドレス度を最優先するなら、次に紹介するM Series以上の革底を検討してください。
MASTER LLOYDは、同じブランドでも別物と考える
価格表の最上段にあるMASTER LLOYDは、同じロゴが付いていても中身が別物です。公式商品ページには、英国ノーザンプトンにおいてマスターの称号をもつトップランクの靴職人によりハンドメイドで製作、と記されています。ソールはOak Bark Leatherで、クローズドチャネル仕立て。ペニーローファーのRoseburyで148,500円、Amershamになると198,000円です。
オークバークレザーというのは、オークの樹皮から取ったタンニンでじっくりなめした革底のこと。硬く締まっていて摩耗に強く、履き込むほど足裏の形に沈んでいきます。クローズドチャネルは、ソールに切れ込みを入れて糸を隠す仕上げで、外から縫い目が見えません。細部の処理が価格に乗っているラインだと考えてください。
向いているのは、すでに英国靴を数足持っていて、次に「仕上げの差」を買いたい人です。逆に1足目にこれを選ぶのは勧めません。革底は雨に弱く、履き下ろしからしばらくは硬さもあるため、扱いに慣れていないと出番が減ってしまいます。なお人気モデルは公式オンラインストアで売り切れ表示になっていることが多く、Rosebury / Black Calfも在庫が切れている状態でした。狙うなら店頭で聞くのが確実です。
SOLOVAIRとSHOEMAKERは「英国スタイルの外側」を埋める
残り2つは、ドレスシューズとは別の役割を持っています。SOLOVAIRは1881年設立のNPS Shoes Ltd.がイギリスの自社工場でつくるブランドで、ロイドフットウェアが取り扱っています。Black Hi-Shine Penny Loaferが35,200円、Black Hi-Shine Monkey Bootが39,600円、Black Hi-Shine 8 Eye Zip Derby Bootが41,800円。ソールはSoft Suspension Classic Sole、製法はGoodyear Weltedです。
ここで注意したいのがウィズで、SOLOVAIRだけフィッティングがFになっています。ロイド本体のラインはEが基本なので、同じUK表記でも幅の出方が変わる。SOLOVAIRのほうがゆとりがあるという前提で試すのが安全です。公式商品ページには、1959年にイギリスで初のエアクッションソールを製造した実績があるとも記されています。
もう一方のSHOEMAKERは、生産国を問わず英国スタイルを体現できる工場を世界中から探し当てた、というコンセプトのライン。British Moccasin With Insoleが16,500円で、これはノーザンプトン工場のハンドメイド、Made In Englandです。ほかにMallorca MGとSneaker Y140510が各19,800円。近所への外出用、いわゆるワンマイルシューズとして紹介されています。
使い分けとしては、SOLOVAIRはブーツやローファーでカジュアル寄りの足元をつくりたいとき、SHOEMAKERは休日の履き替え用。どちらもビジネスの正装に使うラインではないので、スーツ用として買うと用途がずれます。
ロイドフットウェアの最初の1足は、予算で決めるのが早い

ラインの全体像がつかめたら、次は具体的な選択です。ロイドフットウェアはスタイルの数が多くないぶん、予算を決めてしまえば候補は数点に絞れます。
| 使用シーン | 向いているライン | 予算目安 |
|---|---|---|
| 毎日の通勤(雨の日も履く) | V Series(ダイナイト底) | 49,500円〜 |
| 商談・式典など見られる日 | M Series Lower(レザーソール) | 79,200円 |
| 長く育てる一生ものが欲しい | J Series/MASTER LLOYD | 121,000円〜 |
| 歩く量が多い・軽さ優先 | I Series(Vibram Gumlite) | 39,600円〜 |
| 休日・私服に合わせる | SOLOVAIR/SHOEMAKER | 16,500円〜 |
49,500円ならV Series 1213/EW10のストレートチップ
予算49,500円で英国製の1足目を選ぶなら、1213/EW10 Black Calfが最初の候補になります。黒のカーフ、内羽根ストレートチップ、ダイナイト底。スーツにもジャケパンにも通り、冠婚葬祭の場面でも大きく外しません。革靴の中でいちばん潰しが効く組み合わせです。
根拠は用途の広さにあります。ダイナイト底なので雨天でも履け、黒のストレートチップはドレス度が高いので職種を選ばない。サイズもUK5.0/23.5cmからUK11.0/29.5cmまで用意されており、足の大きい人・小さい人の両方に対応します。ウィズはEです。
比較すると、同じ49,500円でフルブローグの2826/ER01 Black Calfも選べます。こちらはつま先にメダリオンの穴飾りが入るぶん華やかで、公式ページでもブラックはビジネス用途に対応すると説明されていますが、装飾がある以上、葬儀などフォーマル度の高い場では避けたほうが無難です。1足目はプレーンなほうを選び、2足目でブローグに進むのが順序として自然です。
注意点は、内羽根ストレートチップは甲まわりの調整幅が狭いこと。外羽根と違って羽根が開かないので、甲が高い人は紐を緩めても解決しません。ここは試着か、サイズ交換ができる状態で確かめてください。
79,200円のM Series Lowerは革底デビューにちょうどいい
「そろそろ革底を履いてみたい」という人に合うのがM Series Lowerです。M3263/B Black Calfは79,200円で、アッパーはCALF LEATHER、ソールはLeather/Stitched in Groove、グッドイヤーウエルト製法のイギリス・ノーザンプトン工場製。ストレートキャップのオックスフォードで、公式ページではロイドフットウェアのスタンダードなグレードと位置づけられています。
革底を選ぶ理由は、見た目の薄さと足なじみです。ゴム底に比べてソールが薄く、横から見たときのシルエットが締まります。履き込むと革が足裏の形に沈み、返りが良くなっていく。ドレスシューズらしさを求めるなら、ここが分岐点になります。
もう一つのM Series Lowerである M3267/B Black Calf も同じ79,200円。サイズ展開はUK6.0/24.5cmからUK10.0/28.5cmで、V Seriesより上下の幅がやや狭くなっています。足のサイズが23cm台や29cm台の人は、この時点でV Seriesに寄せる判断になります。
デメリットは雨です。革底は水を吸うため、濡れたまま履き続けると傷みが早まります。雨の日用に別の1足を確保できる人向け、と考えたほうが失敗しません。革底の弱点と対処法は、こちらの記事で手入れ・修理相場まで整理しています。

「革靴を買おうとしたら、店員さんに”これはレザーソール(革の靴底)です”と言われたけれど、正直いいのか悪いのか分からない」——そんな声を…
121,000円のJ Seriesは、手作業の比率が変わる
もう一段上がると、J Seriesが見えてきます。J8332/C12 Black Calfは121,000円で、ソールはLeather/Stitched in Closed Channel、公式ページには仕上げを含めほとんどがハンドメイドで、イギリス・ノーザンプトンのトップランクの工場で製作されると記されています。形はプレーンフロントの3アイレットダービーシューズで、長いプレーンフロントがエレガントだと説明されています。
M Seriesとの違いは、ソールの縫い目の処理と仕上げの密度です。M SeriesのStitched in Grooveはソールに溝を掘って糸を落とし込む方式、J SeriesのClosed Channelは革を薄く起こして糸を隠し、あとから伏せる方式。手間がかかるぶん、糸が地面に擦れにくく、見た目も滑らかになります。
同じJ Seriesには、カントリーカーフグレインのJRD8513/52が121,000円、J40083/C01 Black Calfが137,500円といったモデルもあります。グレインレザーは表面に凹凸があるぶん傷が目立ちにくく、雨の日にも神経を使わずに済むのが利点です。
注意点として、この価格帯は「良い靴を買えば長持ちする」だけでは元が取れません。定期的なクリームの補給、シューキーパー、そして数年に一度のオールソール修理まで含めて運用する前提の靴です。手入れを続ける自信がないなら、V SeriesかM Seriesに留めておくほうが満足度は高くなります。
39,600円のI Seriesは軽さ優先。ただし生産国が変わる
予算をさらに抑えたいときの選択肢がI Seriesです。98811 Black Calf Vibram Gumliteが39,600円、98998 Black Calf Vibram Gumliteが41,800円。アッパーはCalf、ソールはVibram Gumlite、製法はHandsewn Welted Construction、そして生産国は Made In Indonesia です。
ここは正直に書きます。ロイドフットウェアの他のドレスラインが英国製である一方、I Seriesはインドネシア製です。ただし手を抜いたラインという意味ではなく、公式ページではビスポーク由来のハンドソーン・ウェルテッド製法にVIBRAM社の軽量ソールGumliteをハイブリッドした仕様、と説明されています。ハンドソーン・ウェルテッドは機械のグッドイヤーより返りが柔らかく、履き始めから足に付いてくるのが持ち味です。
向いているのは、営業などで一日に歩く距離が長い人。ソールが軽く柔らかいので、硬い英国靴が苦手だった人でも受け入れやすい構成です。使うシーンとしては、外回りが中心の通勤靴という位置づけがしっくりきます。
注意点はサイズ展開で、UK5.5/24.0cmからUK9.0/27.5cmまでと、他のラインより上下が狭くなっています。28cm以上の人は選べません。また「英国製のロイドが欲しい」という動機で買うと、後から気づいて後悔しやすいポイントでもあります。買う前に生産国を必ず確認してください。
サイズはUK表記の0.5刻み。cm換算と足を合わせる手順
ロイドフットウェアで最もつまずきやすいのがサイズです。表記がUKなので、普段のcm感覚がそのまま使えません。ここを丁寧にやれば、失敗の大半は防げます。
公式のUK↔cm換算は、この対応で固定されている
公式オンラインストアの商品ページでは、サイズ選択欄にUK表記とcm表記が併記されています。そこから読み取れる対応は、UK0.5刻みがcm0.5刻みにきれいに対応する形です。UK5.0が23.5cm、UK6.0が24.5cm、UK7.0が25.5cm、UK8.0が26.5cm、UK9.0が27.5cm、UK10.0が28.5cm、UK11.0が29.5cm。つまり「UK表記+18.5=cm表記」で換算できます。
| UK5.0/UK5.5 | 23.5cm/24.0cm |
| UK6.0/UK6.5 | 24.5cm/25.0cm |
| UK7.0/UK7.5 | 25.5cm/26.0cm |
| UK8.0/UK8.5 | 26.5cm/27.0cm |
| UK9.0/UK9.5 | 27.5cm/28.0cm |
| UK10.0/UK10.5/UK11.0 | 28.5cm/29.0cm/29.5cm |
ここで重要なのは、このcm表記が「足の実寸」ではなく「靴の表示サイズ」だということです。革靴には捨て寸(つま先の空きスペース)があるため、足長26.5cmの人がUK8.0(26.5cm)を選ぶとは限りません。あくまで換算の基準として使い、実際の選択は次の項目で調整します。
注意点として、UK表記は他の英国ブランドと必ずしも同じフィットになりません。同じUK8.0でもブランドごとに木型が違うため、「マーチンでUK7だから」といった置き換えは危険です。ロイドフットウェアの中でも、ラインが変わればフィットは変わります。
表記はEウィズ。でも「細い靴」とは限らない
ロイドフットウェアの主要ラインは、フィッティングがEで統一されています。V Series、M Series Lower、L Series、J Series、MASTER LLOYD、I Seriesのいずれも公式ページの表記はE。SOLOVAIRだけがFです。
ここで誤解が起きやすいのが、日本のワイズ表記との混同です。国産ビジネスシューズの3E・4Eに慣れていると、「E=いちばん細いやつ」と感じてしまう。ですが英国式のウィズ表記はD→E→F→Gと広くなっていく体系で、Eは中間です。しかも公式サイトが述べている通り、この木型は日本人の足に合わせて開発されたもの。表記の記号だけで細いと判断するのは早計です。
実際の選び方としては、まず自分の足囲(親指と小指の付け根まわりを一周した長さ)を測っておくこと。足長と足囲の両方がわかっていれば、店頭で相談したときに話が早く進みます。オンラインで買う場合も、問い合わせの材料になります。
デメリットとして、ロイドフットウェアはウィズ違いの展開を持っていません。同じモデルでEとFが選べる、という仕組みではないため、幅で合わない場合はサイズ(長さ)で調整するか、別のモデルを探すことになります。幅広の自覚がある人は、この点を先に理解しておいてください。
革靴全般のサイズの考え方は、こちらでJIS規格の早見表つきで整理しています。あわせて読むと、UK表記の位置づけがつかみやすくなります。

革靴を買って、家で履いた瞬間に「あれ、なんか大きい」と気づいたことはありませんか。スニーカーと同じ27.0cmを選んだのに、歩くとかかとがパカパカする。逆に、店…
スニーカー27.0cmの人は、まずUKいくつを取り寄せるか
具体例で考えます。ナイキやアディダスのスニーカーで27.0cmを履いている人の場合、足長の実寸はおおむね25.5cm前後であることが多いとされます。スニーカーは捨て寸とクッション材が厚いぶん、実寸より1cm以上大きい表記を履くのが一般的だからです。
この人がロイドフットウェアを選ぶなら、換算表でUK7.0(25.5cm)かUK7.5(26.0cm)あたりが出発点になります。スニーカーと同じ27.0cm=UK8.5を選ぶと、かかとが抜けて甲が余る可能性が高い。革靴はスニーカーより1〜2サイズ小さくなる、という前提を必ず持ってください。
ただし、これは断定できる話ではありません。足の形は人によって差が大きく、実寸25.5cmでも甲が高ければUK7.5のほうが快適、ということは普通に起こります。だからこそ、可能なら店頭で2サイズ試すのがいちばん確実です。オンラインなら、交換の可否を確認したうえで1サイズ違いを比較できる状態にしておくと安全です。
注意点は靴下です。革靴用の薄手のドレスソックスで合わせたサイズと、厚手の靴下で合わせたサイズは変わります。試すときは、実際にその靴で履く予定の靴下を持参してください。
失敗パターン①:cm表記だけを見て注文し、甲が浮いた
よくある失敗の1つ目が、cm表記だけを頼りにオンラインで注文してしまうケースです。普段26.5cmのビジネスシューズを履いているからとUK8.0(26.5cm)を選び、届いてみると足長はぴったりなのに甲の上に隙間ができる。紐を締め切ってもフィット感が出ず、歩くとかかとが上下する——という状態です。
原因は、日本の靴のcm表記が「足長基準」なのに対し、英国靴のサイズは木型全体のボリュームで決まっている点にあります。国産の3E設計に慣れた足で英国木型のEを履くと、長さは合っても甲まわりの容積が余ることがある。とくに甲が低め・薄めの人に起きやすい現象です。
対策は3つあります。ひとつは0.5サイズ下げて長さを詰め、甲の余りを減らすこと。ふたつめはタンパッドやインソールで容積を埋めること。みっつめは、内羽根ではなく外羽根(羽根が開くので甲の調整幅が広い)のモデルを選ぶこと。J SeriesのJ8332/C12はダービー、つまり外羽根なので、この点では調整が効きます。
それでも解決しない場合、単純に木型が合っていない可能性があります。無理に履き続けると靴擦れや爪のトラブルにつながるので、早めに交換や別モデルの検討に切り替えてください。
買ってから気づきやすい弱点と、その付き合い方

ここまで良い面を中心に書いてきましたが、弱点も明確にあります。先に知っておけば、ほとんどは回避できるものです。
・欲しいモデルの「自分のサイズ」に在庫があるか(人気サイズから欠ける)
・ソールが革底かゴム底か(雨の日の運用が変わる)
・生産国が英国かどうか(I Seriesはインドネシア製)
・ウィズ表記(ロイド本体はE、SOLOVAIRはF)
人気サイズから消える。在庫は「今あるもの」で考える
公式オンラインストアを見ると、売り切れ表示のサイズがかなり目立ちます。MASTER LLOYDのRosebury / Black Calfは在庫が切れており、L Seriesの469115 / Black Deerもほぼ売り切れの状態でした。V Seriesの1213/EW10 Black Calfも、掲載時点で在庫があるのはUK11.0/29.5cmのみ、という具合です。
理由はこのブランドの生産の仕方にあります。同じ木型・同じスタイルを長く続ける代わりに、一度に大量生産して在庫を積む売り方をしていない。売れ筋の中央サイズ(UK7.0〜UK8.5あたり)から先に消えていくのは構造上避けられません。
対策としては、「気に入ったモデルを待つ」のではなく「今買えるものから選ぶ」発想に切り替えること。あるいは直営店に足を運んで、店頭在庫と入荷予定を直接確認することです。オンラインの表示と店頭の在庫は必ずしも一致しません。
注意点として、在庫がないからと安易に0.5サイズずらして妥協するのは避けてください。革靴のサイズ違いは、履いているうちに慣れる類のものではありません。合わないサイズは最後まで合いません。
失敗パターン②:革底モデルを雨の日の通勤に下ろしてしまう
2つ目の失敗が、革底モデルの初日を雨の日にしてしまうケースです。M Series LowerやJ Series、MASTER LLOYDはレザーソール。買ったばかりで嬉しくて、天気を確認せずに履いて出て、帰宅時には土踏まずのあたりが黒く湿っている——という状態になります。
革底は繊維の詰まった革の塊なので、水を吸います。吸ったまま乾くと硬くなり、繊維が痩せて摩耗が早まる。しかも新品の革底はまだ足裏の形に沈んでおらず、いちばんデリケートな時期です。ここで水を吸わせると、その後の減り方が変わってきます。
対策は明快で、革底の靴は晴れの日に下ろすこと。そして最初の数回は短時間の外出に留め、履くたびにシューキーパーを入れて休ませます。どうしても雨の可能性がある日に履くなら、あらかじめソール用の保護材やハーフラバーを貼っておく手もあります。
逆に言えば、雨の日の主力にはV SeriesのダイナイトソールやI SeriesのVibram Gumliteを充てるのが正解です。ソール素材でローテーションを組むと、革靴の寿命は目に見えて変わります。
ダイナイトソールは万能ではない
V Seriesに載っているDainite Bar Studded rubberは、雨に強く滑りにくい定番のゴム底ですが、弱点もあります。まず、丸い突起(スタッド)の間に泥や小石が挟まりやすいこと。オフィスの床に持ち込むと目立つので、玄関で軽く落とす習慣が要ります。
次に、ドレス度の問題です。ゴム底は革底より厚みが出るため、横から見たときのソールの主張が強くなります。礼装に近い場面や、細身のスラックスに合わせるときは、この厚みが気になることがあります。用途を通勤と割り切るなら問題になりません。
三つ目は音です。ダイナイトは硬めのゴムなので、静かなオフィスや石張りのロビーではコツコツと音が響きます。革底ほどではないものの、無音ではないことは知っておいてください。
使い分けの考え方としては、雨天・長距離・移動が多い日はダイナイト、社内で座っている時間が長い日や見られる場面が多い日は革底。1足で全部をこなそうとせず、役割を分けるのが結局いちばん快適です。
修理して履く前提の靴だから、下ろす前にやることがある
ロイドフットウェアは、修理をしながら長く履き続ける靴の価値を伝え続けているブランドです。グッドイヤーウエルト製法もハンドソーン・ウェルテッド製法も、本底を交換して履き続けられる構造になっています。つまり、買った瞬間から「何年使うか」を前提に扱う靴です。
下ろす前にやっておくと差が出るのは3つ。ひとつは全体にクリームを薄く入れて革に油分を補うこと。店頭に並んでいた期間、革は乾いています。ふたつめはシューキーパーの用意。脱いだ直後の温かいうちに入れておくと、甲のシワが深く刻まれるのを抑えられます。みっつめは、履く前にソールの状態を見ておくこと。減り方の変化が把握しやすくなります。
修理のタイミングは、ソールの一番減っている箇所が薄くなり、ウエルトの糸が擦れ始めたころ。ここを過ぎるとウエルトごと交換が必要になり、費用も工期も膨らみます。修理の受付内容や納期は購入した店舗で確認するのが確実です。
注意点として、ソールを交換すればいつまでも履けるわけではありません。アッパーの革が裂けたり、中底が割れたりすれば寿命です。とはいえ手入れを続けていれば、その日はかなり先になります。
銀座と大阪、直営2店舗の使い方
試着できる場所が2カ所しかない以上、そこをどう使うかで満足度が決まります。行く前に準備しておくと、限られた時間で判断できます。
銀座店:全ラインを同じ棚で見比べられる場所
銀座店は、ロイドフットウェアの本拠地にあたる直営店です。オンラインで見ているだけでは分からない、ラインごとの仕上げの差を現物で比較できます。49,500円のV Seriesと148,500円のMASTER LLOYDを並べて見れば、価格差が何に使われているのかが一目で理解できるはずです。
行くときに持っていくとよいのが、普段履いている革靴のサイズ情報と、その靴で感じている不満(かかとが抜ける、指の付け根がきつい等)です。「26.5cmを履いています」だけより、「26.5cmだが小指が当たる」と伝えたほうが、提案の精度が上がります。
注意点として、公式サイトのShopページには住所と電話番号は掲載されていますが、営業時間と定休日の記載がありません。遠方から向かう場合は、事前に電話で確認してから出かけてください。
| 住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目3-8 |
| 電話番号 | 03-3561-8047 |
| 公式サイト | 公式サイト |
大阪店:関西から試着に行ける唯一の直営店
関西圏に住んでいる人にとって、大阪店の存在は大きい意味を持ちます。直営店は銀座と大阪の2つだけなので、西日本から試着に行くならここが選択肢になります。
使い方は銀座店と同じで、ラインを横断して比較できるのが価値です。とくにサイズで迷っている場合、UK表記の0.5刻みを実際に両方履いて確かめられるのは大きい。オンラインで往復のやり取りをするより、1回の来店で決着することが多くなります。
こちらも営業時間・定休日は公式サイトに記載がありません。訪問前の電話確認を前提に予定を組んでください。なお公式サイトのブログでは大阪店のイベント告知が出ることがあるので、遠出するなら合わせて確認しておくと無駄がありません。
| 住所 | 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4丁目6-15 東和ビル1階 |
| 電話番号 | 06-6575-7737 |
| 公式サイト | 公式サイト |
オンラインと店舗、どう使い分けるか
結論としては、1足目は店舗、2足目以降はオンラインという流れが最も失敗しません。最初の1足でサイズと木型の相性を確定させてしまえば、あとは同じ木型コードの色違い・素材違いを画面で選ぶだけで済みます。
理由は、ロイドフットウェアが木型を変えない方針を取っているからです。同じEW10やER01であれば、年をまたいでもフィットの前提が変わりにくい。この特性は、遠方に住んでいる人ほど恩恵が大きくなります。
どうしても店舗に行けない場合は、換算表を頼りに候補を2サイズ立てて、交換の条件を確認したうえで注文するのが現実的です。返品・交換のルールは購入前に必ず読んでおいてください。
他の英国靴と比べたとき、どこで差がつくのか
最後に、ロイドフットウェアを他の選択肢と並べて評価します。ここが見えると、買うべきかどうかの判断がつきます。
同じノーザンプトン製でも、価格の組み立てが違う
ノーザンプトン製のグッドイヤーウエルト靴は、英国の老舗ブランド名義で買うと価格が一段跳ね上がるのが一般的です。同じ産地・同じ製法でありながら、ロイドフットウェアのV Seriesが49,500円で並ぶのは、ブランド料と流通経路の違いによるところが大きい。日本のブランドが自社で木型を持ち、直営2店舗とオンラインで売っているからこそ成立する価格です。
差が出るのは、選べる幅です。英国の老舗ブランドはウィズ展開が複数あり、木型の種類も豊富。足が特殊な形の人ほど、選択肢の多さが効いてきます。ロイドフットウェアはウィズがEに絞られているため、この点では劣ります。
一方で、日本人の足に合わせて開発された木型という前提があるぶん、平均的な日本人の足には最初から合いやすい。「選択肢は少ないが打率が高い」のがロイドフットウェア、「選択肢は多いが自分で当てにいく必要がある」のが英国老舗、という整理がしっくりきます。
実は、いちばんの価値は木型そのものより「変えないこと」にある
意外と語られないのですが、ロイドフットウェアの本当の強みは木型の形状そのものではなく、それを変えない運用にあります。43年間、流行が変わっても木型をむやみに変えないという方針を公式に掲げているブランドは、そう多くありません。
これは購入者にとって、地味ですが決定的な意味を持ちます。革靴選びのコストの大半は「自分に合うサイズを見つけるまでの試行錯誤」です。一度合う型番が見つかれば、その後の買い足しはノーリスクになる。10年かけて3足、4足と揃えていくとき、この安定性は木型の設計そのものより効いてきます。
逆に言えば、毎年違うシルエットを楽しみたい人には向きません。ロイドフットウェアは「同じ靴を長く履く人」の側に立ったブランドで、その姿勢が価格にも在庫戦略にも一貫して現れています。ここに共感できるかどうかが、実質的な購入判断の軸になります。
こういう人には向かない、という正直な線引き
向かないケースをはっきりさせておきます。まず、幅広・甲高の自覚が強く、国産の4E以外は履けなかった人。ロイドフットウェアはウィズEの単一展開なので、選択肢で調整できません。この場合は国産の幅広設計ブランドを見たほうが早く解決します。
次に、試着せずに一発で決めたい人。UK表記のサイズは、慣れていないとcm感覚とのズレが読めません。交換のやり取りを面倒に感じるなら、店頭で決められるブランドのほうがストレスが少なくなります。
三つ目は、最新のトレンドシルエットを求める人。木型を変えない方針である以上、流行に合わせた形は出てきません。クラシックな顔立ちを「変わらない良さ」と受け取れる人向けです。
逆に、英国靴の造りを予算内で体験したい人、一度サイズを決めたら長く付き合いたい人、修理しながら履くことに抵抗がない人にとっては、選ぶ理由がはっきりしているブランドだと言えます。
まとめ:どのラインを選び、どこで試すか
ロイドフットウェアは、価格表そのものが設計思想の説明になっている珍しいブランドです。16,500円のブリティッシュモカシンから198,000円のMASTER LLOYDまで、製法と生産国と手作業の比率で段階的に積み上がっている。だからこそ、自分の予算に対して「何が手に入るのか」が判断しやすい。最初の一歩としては、換算表でUK表記の当たりをつけたうえで、V Seriesの黒いストレートチップを候補に置いてみてください。そこから上下どちらに動くかは、履いてみれば自然に見えてきます。
なお、価格・在庫・営業時間は変わることがあります。購入や来店の前にLloyd Footwear 公式オンラインショップで最新の情報をご確認ください。

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