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ニューバランス5740を店頭で手に取ると、多くの人が同じ勘違いをします。ソールが厚くて全体にぼってりしているから、「幅も広そう」と思って普段どおりのサイズを試着し、指の付け根がきついと感じてサイズを上げる——この流れで買った靴は、かかとが浮いて歩きにくい一足になりがちです。
結論を先に言うと、5740は見た目に反して横幅が細く、甲が高い木型です。長さは普段どおりで足りることが多く、迷いが出るのは「幅」の一点。ここさえ押さえれば、サイズ選びで悩む時間はほとんどなくなります。
この記事では、5740がどういう成り立ちのモデルなのか、574や996と何が違うのか、サイズはどう選べばいいのかを、公式スペックと価格の実データに沿って整理します。「ダサいと言われる理由」や、スエードアッパーゆえの弱点、買ったあとに長く履くための手入れまで、購入前に知っておきたいことをひととおりまとめました。
この記事でわかること
・5740のサイズは「長さ普段どおり・幅は要確認」で決まる理由
・574/996と並べたときの立ち位置とシルエットの違い
・スエード+メッシュという素材の弱点と、雨・汚れへの備え方
・定価15,400円と実勢価格の差、型番の読み方
ニューバランス5740とは?574と650が合体して生まれた一足

「5740」という数字は、2つのモデルの足し算だった
5740は、既存モデルの数字を組み合わせて名付けられたフュージョンモデルです。ベースになっているのは、1988年に登場したオフロードシューズ576のDNAを受け継ぐ「574」。そこに、1994年にデビューした「650」のウェービーなディテールを重ねて生まれました。読み方は「フィフティセブン/フォーティ」で、574の読み方をそのまま引き継いでいます。
なぜこの成り立ちを知っておく価値があるかというと、5740の見た目の違和感の正体がここにあるからです。アッパーの雰囲気はクラシックな574そのものなのに、ソールだけが90年代のハイテク顔をしている。この「ちぐはぐさ」が意図的なデザインだとわかると、コーディネートで合わせる相手も選びやすくなります。
使いどころとしては、574のようなオーセンティックな雰囲気を残しつつ、足元にボリュームを出したい人向け。逆に、シンプルで主張の少ないスニーカーを探している人には、Nロゴの大きさとソールの厚みが過剰に映ることがあります。まずは「574の顔で、650の足回り」と覚えておくと選びやすくなります。
アッパーはスエード+メッシュ、ソールにはABZORB
素材構成はニューバランスの定番どおり、スエード(天然皮革)とメッシュ(合成繊維)の組み合わせです。アウトソールはゴム底で、ミッドソールは2層構造。クッションにはABZORBが使われています。
ABZORBは、ニューバランスが1993年に投入した衝撃吸収・反発弾性に優れたクッショニング素材です。踵と前足部に搭載されるABZORB SBSについて、メーカーは高いクッション性・衝撃吸収性・反発弾性・耐久性を備えると説明しています(ニューバランス公式ニュースリリース)。厚底に見えて足裏が硬く感じないのは、この素材のおかげです。
一方で、スエードとメッシュの組み合わせは水と汚れに弱いという弱点も抱えています。メッシュ部分は乾きやすいものの、スエードは濡れると毛が寝て色ムラが出やすい。雨の日のヘビーユース向きではなく、防水スプレーとブラシがセットで必要になる靴だと考えておくのが現実的です。
木型はSL-1。574とは別の型で作られている
5740が使っている木型(ラスト)はSL-1です。574が使うSL-2とは別物で、ここが履き心地の差を生む出発点になっています。SL-1のほうが横幅が絞られていて、その分だけ足を包むホールド感が強い。ボリュームのある外観とのギャップは、ほぼこの木型の違いから来ています。
実用面では、この細さは長所にも短所にもなります。歩行中に足が靴の中で動きにくいので、街歩きで足が疲れにくいのは利点。反対に、指の付け根が広い人や甲が高い人は、履き始めに窮屈さを感じることがあります。
ワイズはメンズのM5740がD、ウィメンズのW5740がB。日本人に多いとされる2Eや4Eの展開はないため、幅で悩む人にとっては最初の関門になります。サイズ展開は22.5〜29.0cmで、カラーや販売店によって上下の幅が変わります。ハーフサイズは揃っているので、0.5cm刻みの微調整は可能です。
| サイズ展開 | 22.5〜29.0cm(カラー・販売店により展開幅が異なる) |
| ワイズ(足幅) | D(メンズ M5740)/B(ウィメンズ W5740) |
| アッパー/ソール | スエード+メッシュ/ゴム底・ABZORB搭載 |
| 価格 | 標準カラー15,400円(税込)/UP・WPは16,500円(税込) |

サイズ感は「長さ」ではなく「幅」で決まる
長さは普段どおりが基本。上げるのは幅が理由のときだけ
5740のサイズ選びは、まず「長さは普段のスニーカーと同じ」から始めるのが基本です。販売員のレビューでもジャストサイズ推奨とされており、ユーザーアンケートでも「普通〜少し大きめ」という回答が中心。つま先が余って歩きにくいという声は多くありません。
問題になるのは幅のほうです。5740はSL-1という細めの木型で、甲も高め。そのため足囲が大きい人が普段どおりのサイズを履くと、長さは足りているのに小指側が当たる、という状態になります。ここで反射的に0.5cm上げると、長さが余ってかかとが浮きます。
判断の順番はこうです。「つま先に余裕はあるか」→「余裕はあるのに横が当たるか」を確認し、横だけが当たるなら0.5cmアップを検討する。両方きついなら素直に0.5cmアップ。長さが余っているのに横だけきついなら、サイズを上げるよりインソールや靴ひもの締め方で調整したほうが結果は良くなります。
注意点として、スエードは履くうちに多少なじみます。試着時点で「少し窮屈だが痛くはない」なら、そのサイズで問題ないことが多い。逆に「試着で痛い」場合は、なじみを期待して買うと後悔します。
ワイズDの意味を知らずに買うと、幅で必ずつまずく
ニューバランスのサイズ表記には、cmの後ろに必ずアルファベットが付きます。これがワイズ(足囲)で、同じ26.0cmでも幅の規格が違います。5740のメンズはD、ウィメンズはB。ニューバランスの他モデルでは2Eや4Eも用意されていますが、5740にはその展開がありません。
つまり、普段2Eや4Eを選んでいる人にとって、5740は初めから幅が足りない靴だということです。これは欠陥ではなく設計思想の違いですが、知らずに買うと「ニューバランスなのに幅が合わない」という不満につながります。
対策は3つ。ひとつは0.5cmアップして幅の余裕を稼ぐ方法。ひとつは薄手のインソールに替えて甲の圧迫を逃がす方法。もうひとつは、幅にゆとりのある574など別モデルに切り替える方法です。どれを選ぶかは、5740のデザインをどれだけ気に入っているか次第になります。
ワイズ(ウィズ)=足囲を表すサイズ規格。B→D→2E→4Eの順に幅が広くなる。同じ26.0cmでもワイズが違えば履き心地は別物で、ニューバランス5740はメンズがD、ウィメンズがBのみの展開。cmだけ見て選ぶと合わない原因になる。
甲が高い人は、シューレースの通し方で逃がせる
5740は甲が高い作りですが、それでも甲高の人が圧迫を感じることはあります。この場合、サイズを変える前に靴ひもで調整するのが先です。5740のシュータンは他モデルより肉厚でボリュームがあるため、締め方の影響が出やすいパーツでもあります。
具体的には、甲の当たる位置のハトメを1つ飛ばして通す「パラレル抜き」を使うと、その部分の圧が抜けます。上2つだけをしっかり締めてかかとを固定し、中間は緩めに保つ通し方も、甲の圧迫を減らしながらホールドを確保できる方法です。
使いどころは、長時間歩く日と、夕方に足がむくむ人。朝ちょうどよかった締め具合が夕方きつくなるのはよくあることなので、緩められる余地を残した通し方にしておくと1日を通して快適に履けます。
妥協点としては、緩めに通すぶんホールドは落ちます。走ったり階段を急いだりする用途には向かないので、そこは割り切りが必要です。
W5740はさらに細いB幅。レディースこそ試着が要る
ウィメンズのW5740はワイズBで、メンズのDよりさらに細い設計です。「縦の長さはやや長め、横幅は細め」という評価が多く、普段のサイズより0.5cm大きいサイズを勧める販売店の案内も見られます。
ここが厄介なのは、レディースサイズは通販で買われることが多い点です。幅の細さは写真では判断できないため、試着せずに買って足入れで驚くパターンが起こりやすい。ソールが厚くボリュームのある外観なので、なおさら「幅も余裕があるはず」という先入観が働きます。
対策としては、サイズ交換に対応している店舗で買う、あるいは実店舗で一度足を入れてから通販で色違いを買う、という順番が安全です。同じ5740でもカラーによって展開サイズが違うので、狙っている色に自分のサイズがあるかは事前に確認しておきます。
注意点は、レディースでも普段2E相当を履いている人はB幅がかなり厳しいこと。この場合はサイズアップだけでは解決しづらいので、幅にゆとりのある別モデルを検討したほうが結果的に満足度が高くなります。

5740には2Eや4Eの展開がありません。普段ニューバランスの2E・4Eを選んでいる人が同じ感覚で買うと、長さは合うのに横が当たる状態になります。買う前に、自分がいつも選んでいるワイズを確認しておいてください。
574・996と並べると見えてくる5740の立ち位置

574との違いは「ソールの厚み」と「幅の狭さ」の2点
5740と574は見た目が近い兄弟モデルですが、履くと別物です。差が出るのはソールの厚みと幅の2点。5740のほうがソールが厚くクッション性が高い一方、横幅は574より絞られています。木型もSL-1とSL-2で異なります。
この違いは用途の差につながります。574は丸みのあるフォルムでカジュアル寄り、5740はソールのボリュームで足元に高さが出るぶん、シルエットにメリハリが付きます。細身のパンツを合わせたときにバランスが取りやすいのは5740のほうです。
価格面では、574 Coreの公式通販価格が13,970円程度なのに対し、5740の標準カラーは15,400円(税込)。この差はソールの構造とアッパーの素材構成の違いに対応しています。
妥協点は幅です。574で「ちょうどいい」と感じていた人が5740に乗り換えると、同じサイズでは窮屈に感じることがあります。574からの買い替えを考えているなら、幅の感覚が変わる前提で試着してください。
996と比べると、狙う場面がきれいに分かれる
996はシャープで細身のシルエットが持ち味のモデルです。ソールは5740より薄く、足元をすっきり見せたいときに効きます。公式通販でのCM996V2の価格は16,940円程度で、5740より高めの設定です。
両者はどちらが上という関係ではなく、狙いが違います。きれいめのパンツやセットアップに合わせて足元を軽く見せたいなら996、スウェットやワイドパンツに厚みで対抗させたいなら5740。同じニューバランスでも、服のシルエットに応じて選び分けるのが実用的です。
幅の感覚は両モデルとも細めで、996も幅広・甲高の人には0.5cmアップが案内されることがあります。ニューバランス=幅広という印象で選ぶと、どちらもズレが出るという点は共通しています。
注意点として、996はソールが薄いぶん、長時間の立ち仕事や硬い路面では5740より足裏に負担を感じやすい場面があります。歩く距離が長い人は、そこも比較材料に入れておくと選びやすくなります。
327はNロゴ仲間だが、安定感の性格が違う
5740のオーバーサイズNロゴは、327から続くデザインの流れを汲んだものです。327もオーバーサイズのNロゴと厚みのあるソールを持つモデルで、公式通販価格は13,970円程度と5740より抑えめ。見た目の系統は近いところにあります。
ただし履き心地の設計は別方向です。327は全長がやや短め・横幅も細めで、普段サイズから-0.5〜+0.5cmが目安とされます。口コミではかかとが固めという声や、土踏まず部分のアウトソールが細いため階段を降りるときに不安定さを感じるという声も見られます。
対して5740は、ソールが接地面まで広く取られていて、足裏全体で支える感覚が強い。「Nロゴの大きいボリュームスニーカーが欲しいが、歩く量も多い」という人には5740のほうが向きます。
逆に、より軽快で足元をコンパクトに見せたいなら327。価格差もあるので、デザインの好みだけでなく歩く距離で選ぶと後悔が減ります。
3モデルを1つの表にすると差がはっきりする
ここまでの内容を、公式スペックをもとに横並びにしたのが下の表です(くつのトリセツ調べ/出典はニューバランス公式通販の各製品ページおよび公式価格)。数字で並べると、5740が「574の幅を絞って、ソールを盛った靴」であることが読み取れます。
| 項目 | 5740 | 574 | 996 |
|---|---|---|---|
| サイズ感 | 長さは普段どおり、幅は細め・甲は高め | 横幅にゆとりがあり丸みのあるフォルム | 細身。幅広・甲高は0.5cmアップ案内あり |
| 木型・ワイズ | SL-1/D(W5740はB) | SL-2 | 細身のシルエット |
| ソールの印象 | 2層構造で厚め・ABZORB搭載 | 5740より薄くクラシック | 3モデルで最も薄くシャープ |
| 価格(税込) | 15,400円(UP・WPは16,500円) | 13,970円程度(574 Core) | 16,940円程度(CM996V2) |

「ダサい」と言われる理由を分解してみる
言われているのはデザインではなく「色の地味さ」
5740を検索すると「ダサい」という関連ワードが並びます。ただ、その中身を見ると、形そのものへの批判は多くありません。206名を対象にしたアンケートでは、ベーシックなベージュやグレーに対して「色合いが地味」という指摘が挙がっていました。34歳の女性からは、合わせる服によっては地味に見えるという趣旨のコメントも出ています。
つまり批判の焦点は、ボリュームのあるソールという「主張の強い形」に対して、アッパーの色が「主張しない」というちぐはぐさにあります。形が強いぶん、色が中間的だと全体がぼやけて見えるということです。
解決方法はシンプルで、色でメリハリを付けること。同じアンケートでは、ベージュと白が人気の色として挙がっています。地味に見えるのが不安なら、アッパーとソールでコントラストが付いた配色を選ぶと印象が締まります。
ボリュームソールがバランスを崩す場面もある
5740はソールに厚みがあるため、上半身が細いシルエットだと足元だけが重く見えることがあります。細身のトップスに細身のパンツを合わせた日、足元だけボリュームが出て全体のバランスが下に落ちる——これが「ダサい」と感じられやすい典型です。
理由は単純で、5740はダッドスニーカー寄りのシルエットだからです。厚いソールは、ワイドパンツやスウェットのような分量のあるボトムスと釣り合います。逆に、量感のない服と合わせるほど足元が浮きます。
使い分けとしては、量感のあるボトムスやオーバーサイズのアウターの日に5740、すっきり見せたい日は996や327という組み合わせが現実的です。1足で全部をこなそうとしないほうが、結果的に5740を気持ちよく履けます。
妥協点としては、スーツやきれいめのセットアップには合わせづらいこと。オフィスカジュアルの範囲でも、ソールの厚みが浮く職場はあります。そこは別の靴に任せる前提で考えてください。
実は「幅広向けに見えて細い」というギャップこそ本質
意外と知られていないのは、5740に対する不満の多くが、デザインではなく足入れの第一印象から来ているという点です。見た目がぼってりしているのに、履くと横が当たる。この期待とのズレが「思ってたのと違う」という評価につながり、それが漠然と「合わない」「ダサい」という言葉に変換されている面があります。
裏を返せば、木型がSL-1で幅が細いことを最初から知って選んだ人の評価は安定します。ホールド感が高い、長く歩いても疲れにくいという評価は、サイズが合った人から出てくる声です。
だからこそ、5740は「まず幅を確認する靴」。この一手間があるかどうかで、同じモデルの評価が正反対に分かれます。買う前にワイズを調べる読者は、この時点ですでに失敗パターンを回避できています。
5740が向いているのは、ワイドパンツやスウェットなど量感のあるボトムスをよく履く人、そして歩く距離が長い人。ABZORB搭載の2層ソールが足裏を支えるので、街歩き中心の使い方と相性が良い一足です。
買う前に知っておきたい弱点と妥協点

雨の日に履いて色ムラを作る、が一番多い失敗
5740で起きやすい失敗の代表が、防水スプレーをかけないまま雨の日に履いてしまうケースです。アッパーのスエードは水を吸うと毛が寝て、乾いたあとに濃淡のムラが残ります。メッシュ部分は乾きが早いので、境目でコントラストが目立つのも厄介な点です。
原因は、スエードが起毛素材だからです。表面の毛が水分で倒れたまま乾くと、光の反射が変わって色が違って見えます。汚れが混ざるとその部分だけシミのように残ります。
対策は、履き下ろす前にフッ素系の防水スプレーをかけること。かけ直しの目安は3日から1週間程度の間隔で、雨の日に履いたあとは改めてかけ直します。スプレーは靴から30cmほど離して全体に吹き付けます。
それでも濡れてしまったら、新聞紙などを詰めて陰干しし、完全に乾いてから毛並みに沿ってブラッシングします。ドライヤーや直射日光での乾燥は、革を硬くする原因になるので避けてください。
厚底ゆえの重さと、足入れの一手間
5740はソールに厚みがあるぶん、薄いソールのスニーカーと比べれば軽い靴ではありません。ヒール高はM5740CBで約4.0cmあり、その高さが接地感の変化としても出ます。段差の多い場所や、走る動作を含む使い方には向きません。
理由は構造で、2層のミッドソールとABZORBが厚みを作っているからです。この厚みが街歩きでのクッション性を生んでいるので、軽さと引き換えの設計だと考えるのが妥当です。
もう一つの手間が足入れです。シュータンが肉厚でホールドが強いため、靴べらなしで踏み込むように履くとかかとの内側が傷みます。毎回きちんと靴ひもを緩めてから足を入れる習慣にすると、履き口の型崩れを防げます。
妥協点として、この靴は「脱ぎ履きが多い日」には向きません。座敷に上がることが多い日や、来客対応で頻繁に靴を脱ぐ職場では、別の靴のほうが快適です。
買うなら「サイズ交換ができるか」を先に確認する
幅で悩む可能性がある靴なので、購入先を選ぶ基準は価格だけではありません。試着できる実店舗か、サイズ交換に対応している通販かどうかが実質的な保険になります。
特に注意したいのが、カラーによってサイズ展開が変わる点です。サイズ展開は22.5〜29.0cmですが、これはカラーや販売店によって上下します。狙っている色で自分のサイズが用意されているか、購入ボタンを押す前に確認してください。
使いどころとしては、まず実店舗でサイズを確定させ、色違いの2足目以降を通販で買うという流れが安全です。1足目からいきなり通販で買う場合は、交換手数料の有無を必ず見ておきます。
スエードアッパーの靴は、履き下ろす前の防水スプレーが前提です。買ってすぐ雨の日に履くと、初回で色ムラが付くことがあります。靴と一緒に防水スプレーとスエード用ブラシを用意しておくと、最初の失敗を避けられます。
ニューバランス5740を長く履くための手入れ
水洗いで毛が寝る——スエードで一番多い自滅パターン
5740の手入れで避けたい失敗が、汚れたからといって水と洗剤でゴシゴシ洗ってしまうことです。スエードは水洗いに向かない素材で、洗うと起毛が寝て、あの独特のマットな質感が失われます。乾いたあとに硬くなることもあります。
原因は、起毛部分が水と摩擦に弱いから。ブラシで強くこすったり、洗剤を含ませたスポンジで擦ったりすると、毛が抜けたり方向が乱れたりします。一度失われた起毛は元には戻りません。
正しい手順は、①乾いた状態でスエード用ブラシを毛並みに逆らって当ててホコリを落とす、②固着した汚れはゴム製のブラシで軽くこすり落とす、③仕上げに毛並みを整える、④防水スプレーをかける、の4ステップです。水を使わないのが基本になります。
注意点は、メッシュ部分とスエード部分で当てるブラシを変えること。メッシュに硬いブラシを強く当てると繊維を痛めるので、そこは柔らかいブラシで軽く払う程度にとどめます。

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帰宅後1分のブラッシングが、半年後の見た目を分ける
手入れの主役は、洗うことではなくブラッシングです。履いたあとに毛並みに沿ってブラシをかけるだけで、砂ぼこりが起毛の根元に入り込むのを防げます。所要時間は1分程度です。
なぜ効くかというと、スエードの汚れは「表面に付いた粉じんが、繰り返し履くうちに毛の奥へ押し込まれる」という順序で進むからです。奥に入る前に落としてしまえば、色が沈むこと自体が起きません。
使いどころは、玄関に置いたブラシで脱いだ直後に済ませること。週末にまとめてやろうとすると続かないので、道具を靴箱の外に出しておくのが現実的です。
妥協点として、ブラッシングは色あせそのものを止められるわけではありません。紫外線による退色は別の要因なので、直射日光の当たる窓際に置きっぱなしにしない保管とセットで考えてください。
型崩れは「詰める・立てる・休ませる」で防ぐ
5740はアッパーが柔らかく、履き口とつま先が型崩れしやすい靴です。特に、脱いだあとそのまま玄関に放置すると、つま先が反ってシワが深く入ります。
対策の基本は3つ。シューキーパーや丸めた紙を入れて形を保つ、風通しのある場所で乾かす、同じ靴を毎日続けて履かない。汗による湿気は一晩では抜けきらないので、1日履いたら1日休ませるローテーションが型崩れと臭いの両方に効きます。
使いどころとしては、雨の日の翌日は特に重要です。中が湿ったまま履くと、乾く過程で靴が足の形に固まってしまい、履きジワが深く残ります。
注意点は、スニーカー用のシューキーパーはサイズの合うものを選ぶこと。強く張るタイプを無理に入れると、かえってアッパーが伸びます。

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どこで買う?価格の見方と型番の読み方
15,400円という定価と、実勢価格の開き方
5740の標準カラーの価格は15,400円(税込)です。素材や仕様が異なるM5740 UPやM5740 WPといったカラーは16,500円(税込)に設定されています。まずはこの2つが基準線になります。
一方で、実勢価格はここから下に開きます。公式オンラインアウトレットでは30%引きで10,780円程度になるケースがあり、価格比較サイトでは最安8,690円程度という表示も見られます(いずれも時期・在庫により変動します)。カラーとサイズを選ばなければ、定価より低い価格で手に入る余地は大きい部類です。
ただし安い価格が出ているのは、多くの場合が旧色や特定サイズの在庫処分です。狙っている色とサイズがあるかは別問題なので、「色は問わない」なら実勢価格、「この色が欲しい」なら定価、と割り切って考えるのが現実的です。
注意点として、極端に安い出品は並行輸入品や年式違いのことがあります。サイズ交換や初期不良対応の条件は購入前に確認してください。
型番の読み方がわかると、色選びで迷わなくなる
5740は型番が「M5740CB」「M5740CA」「M5740UP」のように表記されます。先頭のMはメンズ、Wはウィメンズ。数字の5740がモデル名で、後ろのアルファベット2文字がカラーコードです。
この構造を知っておくと、通販の検索で目当ての色にたどり着きやすくなります。「5740 グレー」で探すより、型番で検索したほうが同じ配色の在庫を横断的に見つけられるからです。
使いどころは、実店舗で気に入った色を見つけたときです。箱やタグの型番を控えておけば、あとから別サイズや別店舗の在庫を型番で探せます。
注意点として、同じカラーコードでも年式によって素材や配色が微調整されることがあります。写真と実物の色味に差を感じたら、販売ページの掲載年と素材表記を確認してください。
どんな人が買うべきか、シーンで整理する
5740を買うかどうかは、履くシーンで決めるのが早道です。街歩き中心で、ボリュームのあるボトムスを合わせる人には素直に噛み合います。反対に、走る・階段を急ぐ・きれいめの服が中心という人は、別モデルのほうが満足度が高くなります。
幅の問題も、シーンで判断できます。長時間立つ仕事で足がむくむ人は、夕方のむくみを見越して0.5cmアップを検討する価値があります。短時間の外出中心なら、ジャストサイズのホールド感を優先して問題ありません。
下の表は、シーン別にどのモデルが噛み合うかを整理したものです。5740が候補から外れる場面も含めて載せているので、購入判断の材料に使ってください。
| 使用シーン | おすすめモデル | 価格の目安(税込) |
|---|---|---|
| ワイドパンツ中心の街歩き | 5740(厚めのソールで釣り合う) | 15,400円 |
| きれいめに足元を軽く見せたい | 996(薄いソールでシャープ) | 16,940円程度 |
| 幅にゆとりが欲しい | 574(5740より横幅にゆとり) | 13,970円程度 |
幅を確認したうえで厚めのソールを選ぶなら、ABZORB搭載で街歩きに向くこの1足を▼
まとめ:ニューバランス5740は「幅」を確認してから買う
5740は、574の顔つきに650のウェービーなソールを重ねたフュージョンモデルです。ボリュームのある外観からは想像しづらいものの、木型はSL-1で横幅が細く、甲が高い。この一点さえ理解して選べば、ABZORBを積んだ2層ソールのクッション性と、足が中で動かないホールド感が素直に効いてきます。逆に、幅を確認せずに買うと「長さは合うのに横が当たる」という状態になり、それが「合わない」「ダサい」という評価につながっていきます。最初の一歩としては、今履いているニューバランスのサイズ表記を見て、cmの後ろのアルファベットがDより広いかどうかを確かめてみてください。そこがDなら、5740は素直に候補に入ります。2Eや4Eなら、0.5cmアップか別モデルという分岐を最初から想定して店に行くと、試着の時間が短く済みます。
なお価格・サイズ展開・カラーの取り扱いは時期によって変わります。購入前にはニューバランス公式オンラインストアで最新情報をご確認ください。

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