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スニーカーの履き心地を変えたいけれど、靴を買い替えるほどではない。そんなときに真っ先に候補に挙がるのが、ニューバランスの純正インソール「サポーティブリバウンドインソール」です。通販サイトのインソール売り場では上位に並び続けているのに、いざ買おうとするとサイズ表記がXS〜2XLで戸惑う、旧品番のRCP280と新品番のLAM35689が混在していて同じものなのか分からない、という声が多い製品でもあります。
結論から言うと、これは「ふかふかのクッションを足す中敷き」ではなく、靴の中で足がブレるのを止めるためのサポート系インソールです。価格は2,200円。ニューバランス公式が展開するインソールの中では上位に位置し、反発性のEVA・かかとのクッション材・アーチを支えるTPU・防滑性の表面素材という4つのパーツが、それぞれ別々の仕事を担当しています。だから「柔らかくなる」ことを期待して買うと、印象がずれます。
この記事では、公式の品番・価格・サイズ展開といった基本情報を整理したうえで、6サイズの選び方、純正から入れ替えて何がどう変わるのか、兄弟モデル3つとの違い、そして買う前に知っておきたい弱点までまとめて解説します。靴売り場で聞かれることの多い順に並べているので、気になるところから読んでも大丈夫です。
・旧品番RCP280と現行LAM35689の関係(結論:中身は同じ)
・XS〜2XLの6サイズを「足の実寸」ではなく「靴のサイズ」で選ぶ理由
・純正から入れ替えて変わるところ、変わらないところ
・兄弟モデル3つとの価格・機能の違いと選び分け
ニューバランス サポーティブリバウンドインソールとは?2,200円で買える公式中敷きの正体

RCP280は廃番になっていない。中身は同じまま品番だけが変わった
検索すると「RCP280」と「LAM35689」の2つの品番が出てきて混乱しますが、この2つは同じ製品です。品番がRCP280からLAM35689に切り替わっただけで、変更点はパッケージのみ。素材構成も機能も変わっていません。つまり旧品番の在庫を見つけたときに「型落ちだから性能が低いのでは」と警戒する必要はなく、逆に「新品番だから改良された」と期待するのも違う、ということになります。
この点が実務的に効いてくるのは、通販サイトで在庫を探すときです。ショップによって商品名の表記が「サポーティブリバウンドインソール(RCP280)」だったり「LAM35689」だったりするため、片方の品番だけで検索すると在庫を取りこぼします。ニューバランス公式通販ではLAM35689として2,200円で掲載されているので、まずは公式の価格を基準に他店を見るのが分かりやすい進め方です。
注意点を1つ挙げると、品番が2系統流通しているぶん、フリマアプリなどでは出品状態がばらつきます。インソールは足に直接触れる消耗品なので、中古で安く買うメリットは小さめです。新品を正規の販路で買うほうが、サイズ違いだったときの対応もしやすくなります。
両足セットで2,200円。6サイズ展開のユニセックス設計
価格は2,200円で、これは両足ぶんの価格です。片足売りではないので、追加購入の必要はありません。カラーはグレー1色、メンズ・ウィメンズ兼用のユニセックス設計で、サイズはXS(21.5〜22.5cm)からXXLにあたる2XL(29.0〜30.0cm)までの6サイズが用意されています。21.5cmから30.0cmまでカバーしているため、家族で靴のサイズが違っても同じ製品で揃えられるのは使いやすいところです。
この価格帯をどう見るかは、比較対象で変わります。ニューバランス公式のインソールラインナップの中では上位の価格ですが、スポーツ用品店に並ぶサポート系インソールとしては中位です。靴そのものを買い替えることを思えば、手持ちの靴の履き心地を調整する費用としては現実的な範囲に収まります。
妥協点として、カラー展開がグレーのみである点は挙げておきます。白いスニーカーに入れると中敷きの色が変わるので、見た目にこだわる人は事前に確認しておくと安心です。また、両足セットとはいえ左右で足のサイズが違う人は、大きいほうの足に合わせて選び、小さいほうはつま先をカットして調整することになります。
「クッションを足す」のではなく「足を固定する」インソール
この製品を一言で説明するなら、反発と安定を優先したサポート型です。名前に「リバウンド(反発)」と入っている通り、踏み込んだ力を返すことを狙った設計で、沈み込んで包み込むタイプではありません。ニューバランス公式でも、反発性に優れたEVA素材と踵のクッション、中足部から踵部への保護性を高めたランニングインソールとして案内されています。
だから相性が良いのは、長時間歩く・立つ・走るといった「足がブレると疲れる場面」です。逆に、足裏の当たりを柔らかくしたい、底の薄い靴のゴツゴツ感を消したい、という目的だと期待とずれます。その用途なら、クッション寄りの兄弟モデルのほうが合います。
もう1つの注意点は、サポートが効くぶん「今までと違う感触」になることです。純正の平らな中敷きに慣れた足だと、土踏まずに当たる感覚を最初は異物として感じることがあります。多くの場合は数日で馴染みますが、いきなり終日履くのではなく、短時間から慣らすほうが安全です。
| 品番 | LAM35689(旧品番 RCP280) |
| サイズ展開 | XS 21.5〜22.5cm / S 23.0〜24.0cm / M 24.5〜25.5cm / L 26.0〜27.0cm / XL 27.5〜28.5cm / 2XL 29.0〜30.0cm(6サイズ) |
| 素材 | EVA、TPU、ポリエステル(表面ポリエステル/裏面EVA・ポリウレタン) |
| 搭載テクノロジー | NANOFRONT / ABZORB / TPU STABILIZER / HIGH REPULSION EVA |
| カラー・対象 | GR(グレー)/メンズ・ウィメンズ兼用、両足セット |
| 価格 | 2,200円 |
靴の中で足がブレるのを止めたいなら、反発と安定を優先したこの中敷きから▼
反発・吸収・安定・防滑。4つの素材が別々の仕事をしている
高反発EVAが「沈み込みすぎ」を止めている
ベースになっているのはHIGH REPULSION EVA、つまり高反発タイプのEVAです。EVAはスニーカーのミッドソールにも広く使われる樹脂で、柔らかく成形できる一方、柔らかすぎると踏み込んだ力がそこで吸収されて逃げてしまいます。高反発タイプは垂直方向の弾性を持たせることで、沈み込みを一定で止めて力を返す方向に振ってあります。
これが効くのは、歩数が積み上がる場面です。1歩ごとに足裏が沈んで戻る動きが小さくなると、そのぶん脚を持ち上げる仕事が減ります。長距離を歩く日や立ち仕事の後半で違いが出やすいのは、この積み重ねの差によるものです。
一方で、これは「柔らかさ」を求める人には逆方向の性格です。足裏の刺激をやわらげたい、コンクリートの硬さを消したい、という目的なら、クッション重視のモデルのほうが素直に応えてくれます。素材の設計思想が違うので、同じブランドの中敷きでも体感はまったく別物になります。
かかとのABZORBが着地の衝撃を受け持つ
踵部分にはABZORBが使われています。ABZORBは1993年に登場したニューバランス独自のクッショニング素材で、衝撃吸収と反発弾性を両立させることを狙って開発されたものです。近年もこの機能要素を再解釈したABZORB 2000がシューズに展開されていることからも、ブランドの中核技術であることが分かります。
インソールでABZORBが踵に置かれているのは、体重が集中する場所だからです。歩行でも走行でも、多くの人は踵から接地します。ここで受ける衝撃を素材側で受け止めておくと、前足部での踏み切りに余力が残ります。踵から着地する走り方の人ほど、この配置の恩恵を受けやすくなります。
ただし、ABZORBが入っているのは踵まわりで、全面ではありません。足裏全体をクッションで包んでほしいという要望に対しては、ABZORBを広く使った別モデルのほうが目的に合います。「どこに何が入っているか」を見ずに素材名だけで選ぶと、期待とずれる原因になります。
TPUスタビライザーが土踏まずと踵をつないで支える
中足部から踵にかけて仕込まれているのがTPUスタビライザーです。TPUは熱可塑性ポリウレタンの略で、EVAより硬く、形を保つ役割に向いた素材。ここが土踏まずのアーチを下から支え、踵をカップ状に囲うことで、着地したときに足が内外へ倒れるのを抑えます。
この部品があるおかげで、インソールとしての性格が「クッション」から「サポート」に振れています。走行時に着地のブレが抑えられて安定する、という評価が多いのもここが理由です。立ち仕事で足が疲れる原因の一つは、長時間の荷重でアーチが落ちて足が横に広がることなので、支える構造があるかどうかは体感差になりやすいポイントです。
見落としがちな注意点として、サイズごとにTPUスタビライザーの長さが変わります。同じ製品でもSとLでは支える範囲が違うため、サイズ選びを間違えるとアーチの当たる位置がずれ、サポートを感じにくくなります。「大は小を兼ねる」で大きめを買う発想が通用しない理由がここにあります。
表面のナノフロントは、靴の中の”滑り”をなくすための部品
表面にはナノフロントがフルレングス、つまり全長にわたって使われています。ナノフロントは帝人フロンティアが開発した超極細のポリエステル繊維で、繊維直径は700ナノメートル。用途によっては400ナノメートルのものもあります。繊維が細いぶん表面積が通常の繊維の数十倍になり、生地表面の微細な凹凸が大きな摩擦力を生むことでグリップ力が出る、という仕組みです。
靴の中で足が前後左右に動くと、その動きは足指の踏ん張りで止めることになります。表面で滑りが止まっていれば、その仕事が減ります。滑り止めというと地面との摩擦を想像しがちですが、ここで効いているのは「靴の中」の摩擦。グリップ力があって歩きやすい、踏み込みやすい、という感想が並ぶのはこの素材の働きです。
デメリットもあります。摩擦が強いということは、靴下との間で擦れも起きやすいということ。長距離では靴下の素材選びが今まで以上に効いてきます。また、ナノフロントは汗をすばやく吸収・拡散する性質を持ちますが、吸うぶん湿気は中敷き側に残ります。使用後に靴から抜いて乾かす習慣とセットにしたほうが快適に使えます。
ナノフロント=帝人フロンティアが開発した繊維直径700ナノメートルの超極細ポリエステル繊維。表面積が通常の繊維の数十倍になり、微細な凹凸が摩擦を生むためグリップ力が高い。
ABZORB=1993年登場のニューバランス独自のクッショニング素材。衝撃吸収と反発弾性を両立させる狙いで開発された。
TPUスタビライザー=熱可塑性ポリウレタン製の支持パーツ。アーチと踵を支え、着地時のブレを抑える。
サイズは6展開。足の実寸ではなく「靴のサイズ」で選ぶ

まずはこの早見表で自分の枠を確認する
サイズ選びの起点は、入れる靴のサイズです。足の実寸ではありません。インソールは靴の中に敷くものなので、靴の内部形状に合っていないと、つま先が浮いたり縁が折れ曲がったりします。26.5cmのスニーカーに入れるなら、対応するのはL(26.0〜27.0cm)です。
| サイズ表記 | 対応する靴のサイズ | 主な想定 |
|---|---|---|
| XS | 21.5〜22.5cm | ウィメンズの小さめサイズ |
| S | 23.0〜24.0cm | ウィメンズの中心帯 |
| M | 24.5〜25.5cm | ウィメンズ大きめ〜メンズ小さめ |
| L | 26.0〜27.0cm | メンズの中心帯 |
| XL | 27.5〜28.5cm | メンズ大きめ |
| 2XL | 29.0〜30.0cm | 大きいサイズ対応 |
※公式のサイズ表記をもとに整理(くつのトリセツ調べ)
この表で分かる通り、1サイズが1.0〜1.5cm幅をカバーしています。つまり同じLでも、26.0cmの人と27.0cmの人が同じインソールを使う設計です。だから最後の微調整はカットで行う前提になっています。
27.0cmと27.5cmのような「境目」はどちらを選ぶか
迷いやすいのが、LとXLの境目にあたる27.0cm・27.5cmのような帯です。原則は靴のサイズ通りに選ぶことですが、ここで判断材料になるのが前述のTPUスタビライザーの長さです。サイズが上がるほど支持部が長くなるため、アーチをしっかり支えてほしい人が境目で大きいほうを選ぶと、サポート感が増す方向に働きます。
逆に、靴のつま先に余裕が少ないタイプ(先の細い革靴や、ジャストで履いているスニーカー)に入れるなら、境目では小さいほうが扱いやすくなります。大きいサイズをカットして詰める場合、削る量が増えるほど元の輪郭からずれやすく、縁が浮く原因になるからです。
判断に迷ったら、入れる予定の靴から純正インソールを抜いて、実物と並べて長さを比べるのが確実です。純正が抜けない一体成型の靴では、そもそもインソール交換自体が向いていないので、その靴は候補から外すことになります。スニーカーのサイズ選びそのものに迷いがある人は、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

つま先はカットして合わせる。ただしカットラインは印刷されていない
このインソールは、つま先部分をシューズサイズに合わせてカットして使う設計です。ここで知っておきたいのが、裏面にカットラインの印刷がないという点。ハサミのガイド線を探しても見つからないので、目分量で切ると左右が非対称になります。
確実なやり方は、靴から抜いた元の中敷きを型紙として上に重ね、輪郭をペンでなぞってから切ることです。元の中敷きは、その靴の内部形状に合わせて作られた最も正確なテンプレートなので、これ以上の基準はありません。切るときは一度に落とさず、少しずつ削って靴に入れて確認する、を繰り返すと失敗しません。
自分で切るのが不安な場合は、ニューバランスの店舗でカットのサービスを受けられます。切ってしまうと元に戻せないため、高価な靴に入れる場合や、初めてインソールを交換する場合は店頭に持ち込むほうが安全です。なお、カット後は返品ができなくなるのが通例なので、サイズ違いに気づいたら切る前に交換手続きを取ってください。
足長を測ったら25.3cmだったのでMを買った、というケース。しかし履いているスニーカーは26.5cmでした。この場合、正解はLです。Mを26.5cmの靴に入れると全長が足りず、かかと側に隙間ができて中敷きが前後に動きます。さらにTPUスタビライザーの位置が土踏まずより後ろにずれるため、支えたい場所に支えが来ません。対策は、測るのは足ではなく「今履いている靴のサイズ」を確認すること。長さは切って詰められますが、足りない長さは足せません。

純正から入れ替えると、履き心地はどこが変わるのか
いちばん変わるのは「靴の中で足が動かない」感覚
入れ替えて最初に気づくのは、クッションの厚みではなく足の座りの良さです。表面のナノフロントが靴下との滑りを止め、TPUスタビライザーが踵とアーチを囲うため、歩行中に足が靴の中で前滑りしたり横に逃げたりする量が減ります。踏み込んだ力が地面に伝わる感覚が変わるのはこのためです。
この変化が効くのは、坂道や階段、方向転換の多い場面です。下り坂でつま先が靴の先端に当たる、急な方向転換で足が横にずれる、といった不満は足の固定不足が原因のことが多く、中敷きを替えるだけで軽くなる場合があります。ランニングだけでなく、通勤や買い物のような日常の歩行でも同じ理屈が働きます。
注意したいのは、固定感が上がるぶん靴の縦方向の余裕も減ることです。もともときつめに履いていた靴に入れると、甲が窮屈になることがあります。その場合は靴紐を1段緩める、あるいは余裕のある別の靴に入れる、という調整で対応します。
意外と知られていないが、入れ替えても「柔らかく」はならない
ここが評価の分かれ目です。純正から替えて「思ったより硬い」「クッションが減った気がする」と感じる人が一定数います。これは製品の不良ではなく、設計思想の違いによるものです。沈み込みを抑えて支える方向に振ってあるので、ふわっとした感触は意図的に減らされています。
柔らかさが減ったように感じても、衝撃吸収の役割は踵のABZORBが担当しています。つまり「保護性能が落ちた」のではなく、「柔らかさで受け止める方式から、支えて受け止める方式に変わった」というのが正確な理解です。この違いを知らずに買うと、良い製品なのに評価が下がってしまいます。
もう1点、厚みについて。この中敷きは純正インソールとほぼ同じ厚みなので、入れ替えても靴のサイズ感が大きく変わるわけではありません。「厚くなって履けなくなる」心配は基本的に不要ですが、もともと余裕ゼロで履いている靴では影響が出ることもあります。心配なら、余裕のある靴から試すのが無難です。
失敗パターン②:純正を抜かずに重ね敷きして甲が痛くなる
2つめの典型的な失敗が、元の中敷きを抜かずに上から重ねて敷いてしまうケースです。靴の中の容積は決まっているので、中敷きが2枚になれば足が入る空間はそのぶん減ります。結果として甲が圧迫され、歩き始めて30分ほどで痛みが出る、といったことが起きます。
さらに厄介なのは、重ね敷きするとアーチを支える高さも変わってしまうことです。TPUスタビライザーが想定している位置より足が高い場所に乗るため、支えの当たり方がずれます。「サポートを感じない」「土踏まずに変な当たりがある」という不満の多くは、この重ね敷きが原因です。
対策は単純で、必ず純正インソールを抜いてから入れること。抜けない構造の靴では使いません。なお、抜いた純正インソールは捨てずに取っておくと、型紙として使えるうえ、靴を手放すときに戻せます。他ブランドの純正インソールでも同じ考え方が通用するので、ブーツの中敷きで悩んでいる人はこちらも参考になります。

ドクターマーチンを買ったものの、「かかとが靴擦れする」「歩くと足裏が疲れる」「サイズが少しゆるい」といった悩みで、インソール(中敷き)を探していませんか。マーチ…
買う前によく聞かれる3つの疑問
店頭で質問が集中するポイントを、Q&A形式でまとめておきます。どれも購入後に「知らなかった」となりやすい部分です。
兄弟モデル3つとの違いを、価格順に並べて整理する
サポーティブクッションインソール(LAM35688):1,870円のクッション寄り
ひとつ下に位置するのが、サポーティブクッションインソールです。品番はLAM35688、旧品番はRCP150。価格は1,870円で、カラーはブラック。サイズはXS(21.5〜22.5cm)から2XL(29.0〜30.0cm)までの6サイズと、上位モデルと同じ枠組みです。素材は表がポリエステル、裏がEVAとポリウレタンで構成されています。
搭載されるのはABZORBとTPUスタビライザー。つまりアーチを支える構造と衝撃吸収材は共通で、違いは表面の防滑素材と反発性能の設計にあります。名前の通りクッション性を重視した振り分けなので、「支えは欲しいが硬く感じるのは避けたい」という人にはこちらのほうが素直に合います。
妥協点は、グリップ性能で上位モデルに届かないことです。靴の中で足が滑るのが悩みの中心なら、価格差を払って上位を選ぶ価値があります。逆に、足裏の当たりを和らげたいだけなら、こちらで十分に目的を果たせます。
硬さを避けつつアーチも支えたいなら、クッション寄りに振ったこちらを▼
ライトウエイトインソール(LAM35687):1,430円で軽さと薄さを優先
ラインナップで最も軽量なのがライトウエイトインソールです。品番はLAM35687、旧品番はRCP130で、価格は1,430円。素材は表がポリエステル、裏がEVA。搭載技術はREVLITEとNANOFRONTで、PL-2ラストに対応した形状になっています。
REVLITEは軽さと耐久性、クッション性を両立させることを狙ったニューバランスのミッドソール素材で、ランニングシューズやウォーキングシューズにも使われています。この軽さと薄さが活きるのは、靴の中に余裕が少ないケースです。ジャストサイズで履いている靴や、内部容積の小さいローファーなどでは、厚みのある中敷きが入らないことがあります。
そのかわり、TPUスタビライザーによるアーチ支持は上位2モデルの持ち味です。サポートを最優先するなら物足りなく感じます。「まず中敷きを替えるとどうなるか試したい」「靴の容積に余裕がない」という条件のときの選択肢と考えるのが適切です。
靴の中に余裕が少ないなら、軽さと薄さを優先したこの1枚が扱いやすいです▼
クッショニングレザーインソール(LAM35716):革靴の蒸れが気になる人向け
もうひとつ、表面にレザーを使ったクッショニングレザーインソール(LAM35716)もあります。ニューバランス公式の楽天市場店では1,956円程度で扱われていますが、これは1店舗で確認した価格なので、時期や販売店によって変動します。防滑性と吸湿性を備え、つま先でサイズ調節できる点は他モデルと共通です。
選ぶ理由になるのは、素材の質感です。革靴やビジネスシューズは、内部が革で仕上げられていることが多く、そこに化繊の中敷きを入れると足当たりや見た目が変わります。表面がレザーであれば、靴の内装との相性が取りやすくなります。
注意点として、革である以上は水濡れに弱く、汗を大量にかく夏場や雨の日の扱いには気を使います。また、サポート構造は上位モデルほど強くありません。「アーチをしっかり支えたい」のか「靴の内装に合わせたい」のかで、選ぶ方向が変わります。
| 項目 | サポーティブリバウンド | サポーティブクッション | ライトウエイト |
|---|---|---|---|
| 品番 | LAM35689(旧RCP280) | LAM35688(旧RCP150) | LAM35687(旧RCP130) |
| 価格 | 2,200円 | 1,870円 | 1,430円 |
| 主な技術 | 高反発EVA/ABZORB/TPU/NANOFRONT | ABZORB/TPU | REVLITE/NANOFRONT |
| 性格 | 反発と安定を優先 | 衝撃吸収とクッションを優先 | 軽さと薄さを優先 |
| カラー | GR(グレー) | BK(ブラック) | GR(グレー) |
| 向いている人 | 足のブレを抑えたい/長時間歩く・走る | 硬さは避けたいがアーチは支えたい | 靴の容積に余裕がない |
立ち仕事、ランニング、革靴。使う場面で評価が変わる
一日中立つ・歩く仕事なら、支える構造がそのまま効く
この製品が最も分かりやすく働くのが、長時間の立ち仕事や歩き回る仕事です。荷重がかかり続けるとアーチは徐々に落ちて足が横に広がりますが、TPUスタビライザーが下から支えていれば、その落ち込みが抑えられます。夕方に足裏が張ってくるタイプの疲れ方をする人ほど、違いを感じやすい場面です。
組み合わせる靴は、ソールに一定の硬さがあるもののほうが向いています。ソール自体がぐにゃりと曲がる靴だと、中敷きだけ支えても足全体の安定にはつながりにくいためです。仕事用のスニーカーやワークシューズに入れると、役割分担がはっきりします。
注意点は、慣らし期間を取ることです。初日からフルタイムで使うと、土踏まずの当たりが気になって逆に疲れる人もいます。休日の外出などで数時間から試し、違和感がないことを確かめてから仕事日に投入するのが確実な進め方です。
ランニングでは効果と引き換えのリスクも知っておく
ランニング用として設計された製品なので、走る場面との相性は良好です。踵のABZORBが着地衝撃を受け、TPUスタビライザーが接地のブレを抑え、ナノフロントが靴の中の滑りを止める。この3つが揃うと、足指で踏ん張って姿勢を保つ仕事が減ります。
ただし、フルマラソンのような長距離では話が変わります。アーチにしっかり沿う形状は、裏を返せば擦れ続ける接触面が増えるということ。長距離では摩擦で水ぶくれができる可能性が指摘されています。レース本番でいきなり使うのは避け、短い距離から段階的に慣らすのが定石です。
もう1つの妥協点は、クッションの柔らかさを求める走り方には合わないことです。厚底のクッション系シューズで足裏の衝撃を消したい人が入れると、方向性がぶつかります。走行距離が伸びると靴自体の寿命も気になってきますが、その見極め方は別記事で解説しています。

お気に入りのスニーカーや革靴を、「まだ履けるかな」と思いながら何となく履き続けていませんか。靴には見た目ではわかりにくい寿命があり、履いた回数だけでなく、履かず…
革靴・ブーツに入れるときの考え方
スニーカー用というイメージが強い製品ですが、革靴やブーツにも入れられます。ビジネスシューズは中敷きが薄く作られていることが多く、支える構造を足すと歩行時の負担の出方が変わります。冬のブーツに入れて使う例もあり、用途の幅は広いほうです。
ただし条件が2つあります。1つは、純正の中敷きが抜けること。グッドイヤーウェルト製法の革靴などでは中底が固定されていて抜けないことがあり、その場合は無理に重ねないでください。もう1つは、靴の内部に厚み方向の余裕があること。ジャストで履いている革靴では甲が窮屈になります。
革靴の内装に合わせたいなら、表面がレザーのクッショニングレザーインソールという選択肢もあります。素材の質感を取るか、サポート構造を取るか。ここは目的で選び分けるところで、どちらが上位ということではありません。
足に痛みや変形の悩みがある場合の考え方
外反母趾や扁平足など、足の形に関する悩みを持つ人からの質問も多い製品です。ここは慎重に書きます。市販のインソールは、足の形そのものを治したり矯正したりするための医療機器ではありません。アーチを支える構造があることと、症状が改善することは別の話です。
できるのは、靴の中で足が動く量を減らして、体重のかかり方を整えることまで。それで楽になる人もいれば、変化を感じない人もいます。痛みが続いている、しびれがある、歩き方が変わってきた、といった状態であれば、市販品を試す前に整形外科などの専門医に相談してください。
そのうえで、日常の靴選びとしてできることはあります。サイズの合っていない靴を履き続けないこと、靴紐やベルトをきちんと締めて足を固定すること、同じ靴を毎日履かないこと。中敷きはこれらの土台が整ったうえで効いてくるものだと考えると、期待値の設定を間違えません。
| 使用シーン | おすすめモデル | 価格 |
|---|---|---|
| 立ち仕事・一日中歩く日 | サポーティブリバウンドインソール | 2,200円 |
| ランニング(慣らし前提) | サポーティブリバウンドインソール | 2,200円 |
| 硬さが苦手・普段履き中心 | サポーティブクッションインソール | 1,870円 |
| 靴の中に余裕がない | ライトウエイトインソール | 1,430円 |
1年で寿命が来る消耗品。長持ちさせる手入れと交換サイン
手入れは「抜いて乾かす」が基本。洗うときはぬるま湯と中性洗剤で
インソールの手入れで最も効果があるのは、洗うことではなく使用後に靴から抜いて乾かすことです。表面のナノフロントは汗を吸収・拡散する性質があるため、靴に入れっぱなしだと湿気がこもります。玄関で靴を脱いだら中敷きを抜いて立てかけておく、これだけでにおいの発生も抑えられます。
汚れが目立ってきたら、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして手洗いします。柔らかいブラシやスポンジで優しくこすり、洗剤が残らないようにすすいでから、乾いた布で水分を取って風通しの良い日陰で乾かしてください。洗濯機と乾燥機、直射日光とドライヤーは避けます。EVAやTPUは熱で変形するため、早く乾かそうとして熱を当てるのが最も避けたい失敗です。
乾ききる前に靴に戻すのもよくありません。湿ったまま密閉すると、においとカビの原因になります。洗うのは連休前など、乾かす時間を取れるタイミングにするのが現実的です。
交換サインは「かかとのへたり」から出る
この中敷きは消耗品です。使用頻度が高い場合、EVAは1年ほどで劣化してくるため、ヘビーユースなら年に1回の交換が目安になります。毎日同じ靴で通勤する、仕事中ずっと立っている、といった使い方なら、1年を目安に見ておくと判断しやすくなります。
分かりやすいサインは、踵まわりのへたりです。体重が集中する場所なので、素材の復元力が落ちてくるとここから凹みが戻らなくなります。中敷きを平らな床に置いて横から見たとき、踵側が明らかに潰れていたら交換時期です。表面のナノフロントがすり減って光沢が出てきたときも、グリップが落ちているサインになります。
注意したいのは、へたりは徐々に進むため自覚しにくいことです。「最近この靴で歩くと疲れる」と感じたら、靴ではなく中敷きのほうが原因ということもあります。買ったときの日付を控えておくと、判断の目安になります。
2足ローテーションで寿命は伸びる
同じ靴を毎日履かないというのは、靴の寿命を伸ばす基本ですが、インソールにも同じことが言えます。EVAのようなフォーム材は、圧縮されたあと元の形に戻るまでに時間が必要です。1日履いたら1日休ませることで、素材が回復する時間を確保できます。
だから、よく履く靴が2足あるなら、中敷きも2枚用意して交互に履くのが結果的に経済的です。1枚を毎日使い倒して1年で交換するより、2枚を交互に使うほうが、1枚あたりの使用期間は伸びます。靴のほうも同時に休ませられるので、一石二鳥の運用になります。
妥協点は、初期費用が2倍になること。まずは1枚試して、自分の足と使い方に合うと確認できてから2枚目を追加する、という順番が失敗しません。合わないと感じた場合は、兄弟モデルに乗り換えるという選択肢も残ります。
・入れる靴の純正インソールが抜けるかを先に確認する(抜けない靴では使わない)
・サイズは足の実寸ではなく靴のサイズで選ぶ。境目の帯は入れる靴の余裕で判断する
・品番はLAM35689と旧品番RCP280の2系統が流通。中身は同じなので両方で在庫を探す
・カットすると返品できなくなるのが通例。切る前に必ず靴に入れて合わせる
・価格や在庫は販売店によって変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください
まとめ:支えて走らせるインソール。サイズは靴に合わせて選ぶ
この中敷きの性格を一言でまとめると、「靴の中で足を動かさないための部品」です。高反発EVAが沈み込みを止め、踵のABZORBが着地の衝撃を引き受け、TPUスタビライザーがアーチと踵を支え、表面のナノフロントが滑りを止める。4つの役割がそれぞれ独立しているからこそ、柔らかさではなく安定という形で違いが出ます。長時間歩く日や立ち仕事、走る場面で効いてくるのはこのためです。逆に、足裏の当たりを和らげたい人には、クッション寄りのサポーティブクッションインソール(1,870円)や、薄さを優先したライトウエイトインソール(1,430円)のほうが目的に合います。
最初の一歩としておすすめしたいのは、いま一番よく履いている靴から純正インソールを抜いてみることです。抜けるかどうかで導入できるかが決まり、抜いた1枚がそのままカット用の型紙になります。ここまで確認できたら、あとは靴のサイズに対応する枠を選ぶだけです。慣らしは短時間の外出から始めて、土踏まずの当たりに違和感がないことを確かめてから、長い1日に投入してください。
※価格・仕様・在庫状況は変更される場合があります。購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

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