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ハイカットのコンバースを買ったのに、履くたびに足首まわりがもたついて、写真で見ると足元だけ野暮ったい。紐をどこまで通せばいいのか、履き口は折るのか折らないのか、パンツの裾はどう処理するのか。買った日から迷ったまま下駄箱に眠っている、という話は売り場でもよく聞きます。
結論から言うと、ハイカットの見え方は「靴紐の締め位置」「履き口を折るかどうか」「裾と靴下の合わせ方」の3点でほぼ決まります。デザインや色ではなく、履き方の細部が印象を作っている、ということです。しかも靴紐については、コンバースが公式にサイズ別の長さ対応表を出しているので、感覚で選ぶ必要はありません。
この記事では、紐を上から何段目まで通すかで見え方がどう変わるか、公式が定めているシューレースの長さ、履き口の折り方、パンツと靴下の合わせ方、そして2025年10月に刷新された現行オールスターで何が変わったのかまでを、公式スペックと公式ガイドを根拠に整理します。足の変形や痛みの治療にあたる話は扱いませんが、履き方の調整でラクになる部分は具体的に書きます。
・靴紐を上から何段目まで通すと、どんな印象になるのか
・コンバース公式が定めるハイカット用シューレースの長さ(137cmと152cmの分かれ目)
・履き口を折る履き方の内折り・外折りの違いと、生地を傷めない条件
・パンツの裾幅・靴下の丈との合わせ方と、現行オールスターで変わった履き心地
コンバース ハイカットの履き方は「紐・履き口・裾」の3点で決まる

ハイカットは足首まで生地がある分、ローカットより「調整できる場所」が多い靴です。裏を返すと、調整していない状態のまま履くと情報量だけが増えて、足元がぼやけます。まず全体像から押さえます。
最初に手をつけるのは靴紐の締め位置
ハイカットの印象を一番大きく動かすのは靴紐です。どこまで通してどこで結ぶかで、足首の見え方と甲の張り具合が変わります。一番上の段まで通して結べば足首はしっかり固定され、スポーツシューズらしい直立した表情になります。上から1段や2段を空けて結ぶと、履き口が前に倒れて足首まわりに余裕が生まれ、リラックスした形になります。
根拠はシンプルで、オールスターのアッパーはキャンバス、アウトソールはラバーという構成で、足首部分に芯材が入っていないからです。紐のテンションがそのまま生地の立ち方に伝わるため、締め位置=シルエットになります。ソールが硬い革靴やブーツのように「紐を変えても形が変わらない」靴とは、そこが違います。
使い分けの目安としては、長く歩く日や自転車に乗る日は上まで通して固定、近所の買い物や写真を撮る予定がある日は1段空ける、という決め方が扱いやすいところです。注意点は、緩くすればおしゃれになるわけではないこと。コンバースは取り扱い上の注意で「靴紐は正しく通し、適度に締めてご使用ください」「靴紐の締め具合が緩い場合には、捻挫・転倒等を引き起こし」と明記しています。見た目を優先して足が靴の中で泳ぐ状態は、そもそも歩きにくくなります。
次に決めるのは、履き口を折るか折らないか
履き口を折り返すかどうかは、紐の次に影響が大きい選択です。折らないままだと足首まで筒がまっすぐ立ち、縦のラインが強調されます。折り返すと足首の一番細い位置に横のラインが入り、ふくらはぎとの境目がはっきりします。どちらが良いかではなく、合わせるボトムスの丈で決めるのが現実的です。
折る前提なら、紐は上から1〜2段空けておく必要があります。一番上まで通した状態で無理に折ると、紐が引っ張られて履き口が歪み、生地に不自然な角が出ます。順番としては「紐を空ける→履く→折る」で、逆にすると必ずどこかに無理がかかります。
シーンで言えば、クロップド丈のパンツやスカートのように足首が見える服では折り返しが効きます。反対に、裾がスニーカーに乗るくらい長いパンツでは折っても隠れるので、手間の割にリターンがありません。デメリットもあって、折り癖がつくとキャンバスの折り目部分だけ色が抜けやすくなります。毎回同じ位置で折り続けると、そこだけ白っぽくなるのは避けにくいところです。
最後に合わせるのがパンツの裾と靴下
足元の印象は靴単体ではなく、裾と靴下を含めた3〜4cmの帯で決まります。ハイカットは履き口が高いぶん、裾との距離が近く、干渉しやすい。だから裾をどこで止めるかが、そのまま「バランスが良いか悪いか」の判断につながります。
細身のパンツなら裾が履き口に乗る位置、ワイドなら履き口を隠して甲に落とす位置、というように、裾幅ごとに正解が違います。同じ靴なのに人によって見え方が違うのは、多くの場合ここが原因です。靴下も同様で、履き口から靴下がのぞく高さによって、足首の分断位置が変わります。
注意したいのは、裾も靴下も「毎回同じ」にしてしまうことです。細身のときにうまくいったロールアップ幅を、ワイドパンツでもそのまま使うと、裾が広がって靴が埋もれます。パンツを替えたら裾の処理も見直す、というのが手間はかかりますが確実です。
3点がバラバラだと「なんとなくダサい」になる仕組み
ハイカットが「ダサい」と言われる場面を分解すると、多くは靴そのものではなく、3点の不一致に行き着きます。紐は上まで固く締めてスポーティなのに、パンツはワイドでルーズ。履き口は折っているのに、裾が長くて折り目が見えない。方向性の違う指示が足元で同時に出ている状態です。
逆に言えば、3点の方向をそろえるだけで印象は整います。しっかり締める・折らない・裾は細めに合わせる、で「きちんと」側に寄せる。1〜2段空ける・折る・裾は短めに、で「ゆるめ」側に寄せる。どちらかに決めてしまえば、色やモデルを変えなくても足元はまとまります。
もう一つ知られていない要素として、オールスターは足首の内側に穴が空いています。これは通気ハトメ(ベンチレーションホール)で、コンバースジャパンの広報担当者は、靴紐を通してフィット感を高めるためのものではなく、通気性を高める目的だと説明しています。ここに紐を通すアレンジを見かけますが、公式に想定された使い方ではない点は知っておいて損がありません。
コンバースの品番末尾にある「HI」がハイカット、「OX」がローカット(オックスフォード)です。同じALL STARでもHIとOXでは履き口の高さが違うため、必要な靴紐の長さも別物になります。通気ハトメ=足首の内側にある小さな穴のことで、公式には通気のためのパーツとされています。
靴紐は上から何段目まで通すのが正解?段数で変わる3つの表情
「上まで通す」「1段空ける」「2段空ける」。この3択でほぼ足ります。どれが正解というより、それぞれ得意な場面が違うので、順番に見ていきます。
一番上まで通す:足首が決まる、いちばん素直な履き方
すべての段に紐を通して結ぶと、履き口が足首に密着して、靴が足についてくる感覚が強くなります。ハイカットが本来持っている、足首を包む構造をそのまま使う履き方です。バスケットボールシューズとして1917年に生まれた成り立ちを考えれば、これが標準形と言えます。
この履き方が効くのは、長時間歩く日、荷物が重い日、階段の上り下りが多い日です。足首が固定されると靴の中で踵が浮きにくくなり、歩幅を出しても靴が遅れてついてくる感じが減ります。細身のパンツやジャストサイズのデニムとも相性が良く、縦のラインがそのまま伸びます。
妥協点は、脱ぎ履きの手間です。上まで通すと当然、脱ぐたびに紐を緩める必要があります。座敷のある飲食店や、玄関で靴を脱ぐ機会が多い日は、この履き方だと億劫になりがちです。もう一点、足首が細い人は上段を強く締めると履き口が絞られて縦じわが寄るので、上2段だけテンションを弱めに通すと落ち着きます。
上から1段空ける:いちばん外しにくい落としどころ
一番上の段だけ通さずに結ぶ形は、固定感と抜け感の折衷案です。足首はまだ支えられていて、それでいて履き口が少し前に倒れるので、直立した印象がやわらぎます。どれか一つ選ぶなら、この形が使える場面が最も広いところです。
理由は、履き口が倒れる角度が小さいことにあります。2段空けると足首まわりが大きく開いて、靴下やくるぶしが見える面積が増えます。1段なら開き方が控えめなので、きれいめのパンツにも、ゆるいシルエットにも寄せられます。脱ぎ履きも上まで通した状態より軽くなります。
使うときの注意は、紐の余りです。1段分通さないぶん、紐が長く余ります。余りをそのまま垂らすと踏んで汚しますし、蝶結びが大きくなりすぎると甲の上でだけ主張します。後述する余り紐の始末とセットで考えてください。
上から2段空ける:折り返しとセットで使うゆるめの形
2段空けると履き口の上部が完全に自由になり、前に倒れます。この状態は、履き口を折り返す履き方の前提でもあります。折らずに倒したままでも成立しますが、足首まわりの生地が波打ちやすいので、折るところまでやったほうが形は安定します。
向いているのは、足首を見せたい服のときです。裾が短めのパンツ、スカート、ショーツ。足首の細い部分が見えることで、靴のボリュームと脚のバランスが取れます。反対に、長い裾で隠れる日は2段空けても見えないので、固定感を捨てただけになります。
デメリットははっきりしています。足首の支えが減るぶん、靴の中で足が動きやすくなります。長く歩く日や不安定な路面ではおすすめしにくい形です。コンバースも、濡れた路面や凍結路面は靴底の形状に関わらず滑りやすいと注意しています。ゆるめに履く日は、歩く距離と路面を先に考えておくのが安全です。
オーバーラップとアンダーラップ、締まり方が違う
段数の話とは別に、紐の通し方そのものにも種類があります。上のハトメから下に向かって紐を差し込むオーバーラップは、締めたテンションが抜けにくく、しっかり固定したい人向き。下から上に通すアンダーラップは、締めたときの当たりがやわらかく、甲の圧迫が気になる人向きです。
ハイカットでは、下段をオーバーラップ、上段をアンダーラップというように途中で切り替える方法も使えます。甲はしっかり、足首はやわらかく、という配分にできるからです。見た目の差は小さいので、機能を優先して選んで問題ありません。
もう一つ、横一直線に見えるシングル(イアン結びの下地になる通し方)は、紐が平行に並ぶぶん端正に見えます。ただしハイカットは段数が多いので、通し方の均一さがそのまま出ます。左右のテンションがずれると平行が崩れて目立つ、という弱点があります。まずはオーバーラップかアンダーラップで足に合う締め感を見つけて、それから見た目重視の通し方に進むと失敗が少なくなります。
紐の通し方をモデルごとに比較したい場合は、こちらも参考になります。

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純正シューレースの長さは、公式の対応表で決まっている

紐を替えたいとき、何cmを買えばいいのか。ここは感覚で選ぶ必要がありません。コンバースがサイズ別の対応表を公開しています。
ハイカットは137cmと152cmの2択
コンバース公式のシューレースサイズ対応表によると、HI(ハイカット)に対応する長さは137cmと152cmの2種類だけです。22cmから24.5cm(US5.5)までが137cm、24.5cm(US6)から30cmまでが152cmと指定されています。ローカットのOXが102cm・114cm・137cmの3段階に分かれているのと比べると、ハイカットは選択肢が少なく、迷う余地が小さい設計です。
純正のSHOE LACEは440円で、長さは102cm・114cm・137cm・152cmの4展開、素材はポリエステル、生産国はインドネシア。カラーはブラック・ホワイト・ナチュラルの3色です。同じ長さがローカット用と共有されているため、店頭やオンラインで「ハイカット用」という区分ではなく、長さで選ぶことになります。
実務的な注意点として、市販の汎用シューレースは140cmや150cmといった中途半端な長さで売られていることがあります。137cmと152cmの中間を選ぶと、結んだときの余りが想定と変わります。純正と同じ見え方にしたいなら、公式の対応表に載っている長さに合わせるのが確実です。詳しい対応表はコンバース公式のシューレースサイズ対応表で確認できます。
分かれ目は24.5cm、しかも同じ24.5cmが2つある
対応表で目を引くのが、24.5cmが2回登場する点です。これはcm表記とインチ(US)表記の対応がずれるためで、24.5cm(US5.5)は137cm、24.5cm(US6)は152cmと、同じcm表記でも推奨される紐の長さが分かれています。
理由は、コンバースのサイズがもともとUS表記を基準に作られているからです。cmはあくまで換算値なので、同じ24.5cmでもUS5.5とUS6では靴自体の大きさが違い、ハトメの間隔も変わります。結果として必要な紐の長さも変わる、という理屈です。
実際に困るのは、ネット通販でcm表記だけを見て紐を買うときです。手元の靴の箱やインソール裏のUS表記を確認してから注文すれば取り違えは避けられます。もし表記が読めない状態なら、152cmを選んで余りを調整するほうが、短くて上段まで届かない事態よりは対処しやすいところです。
| 項目 | SHOE LACE | WAXED SHOE LACE | FAT/GORE SHOE LACE |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 440円 | 660円 | FAT 880円/GORE 770円 |
| 長さ展開 | 102cm・114cm・137cm・152cm | 106cm・122cm・145cm・160cm | 公式のシューレース一覧で要確認 |
| 素材 | ポリエステル | コットン | 公式ページに記載 |
| 向いている使い方 | 純正と同じ見え方に戻す | ワックスコーティングで耐久性を足す | 太さや質感で表情を変える |

紐を替えるだけで、同じ靴が別物に見える
紐は消耗品であると同時に、いちばん安い模様替えでもあります。純正のSHOE LACEが440円、ワックスコーティングのWAXED SHOE LACEが660円、太めのFAT SHOE LACEが880円、GORE SHOE LACEが770円。靴を買い替えずに印象を動かせる価格帯です。
WAXED SHOE LACEはコットン素材にワックスコーティングを施して耐久性を高めたもので、長さは106cm・122cm・145cm・160cmの4展開。純正のポリエステル紐と比べると表面に張りがあり、結び目が締まった状態を保ちやすい方向です。ただし長さの刻みが137cm・152cmとは違うので、ハイカットに使うなら145cmか160cmのどちらが自分のサイズで扱いやすいかを試すことになります。
使い分けの考え方としては、汚れて黒ずんできたら純正で入れ替えて清潔感を戻す、印象を変えたいなら太さや質感の違う紐に振る、という二段構えが分かりやすいところです。注意点は、太い紐はハトメの通りが重くなり、通し替えに時間がかかること。もう一点、色を変える場合は靴のトウ部分のラバーやテープの色と喧嘩しないかを、実物で見てから決めたほうが安全です。
純正と同じ見え方に戻すなら、137cmと152cmが揃うポリエステルのこの1本▼
余った紐の始末で、足元の清潔感が変わる
1〜2段空けて履くと、紐は必ず余ります。余りを垂らしたまま歩くと先端が地面につき、汚れるうえに踏んで転ぶ危険もあります。始末の方法は主に3つ。蝶結びのループを短めに作る、結び目を作ったあと余りを履き口の内側に押し込む、思い切って短い紐に替える、です。
内側に押し込む方法は手軽ですが、足首に当たって気になる人もいます。その場合は、蝶結びの前に一度紐を足首の後ろで交差させてから前で結ぶと、余りが分散して長さが目立たなくなります。ハイカットは筒が高いので、この一手間が効きます。
短い紐に替えるのがいちばん根本的な解決ですが、注意が必要です。137cmを選ぶと、2段空けたときはちょうど良くても、上まで通したい日に足りなくなります。履き方を固定していない人は、対応表どおりの長さを選んで余りを処理するほうが融通が利きます。
結び目のゆるみが気になるなら、ワックス仕上げのコットン紐が候補▼
履き口を折る履き方は「内側に折る」ほうが扱いやすい
ハイカットならではのアレンジが、履き口の折り返しです。やり方自体は単純ですが、折る方向と紐の順番を間違えると、途端に雑に見えます。
折ると足首に「余白」ができる
折り返しの効果は、足首まわりに横方向の余白を作ることです。筒が立ったままだと、脚から靴までが一本の線でつながって見えます。折ると足首の細い部分が一度見えるので、脚と靴の境目ができ、靴のボリュームが独立します。
これが効くのは、靴のボリュームに対して脚が細く見えすぎるときや、上半身にボリュームがあってバランスを取りたいときです。折り返した生地の裏地や内側のプリントが見えることで、色の差し込みにもなります。
一方で、万能ではありません。裾の長いパンツでは折り目が完全に隠れて効果がゼロになりますし、履き口を折るぶん筒が低くなるので、ハイカットらしい高さは失われます。ハイカットの高さそのものが好きで買った人には、向かないアレンジです。
内折りと外折り、見え方はここが違う
折る方向は2つあります。生地を内側に折り込む内折りは、履き口のカットラインが見えなくなるので、輪郭がすっきりまとまります。外側に折り返す外折りは、裏側の生地や縫製が表に出るぶん、情報量が増えて崩した印象になります。
扱いやすいのは内折りです。折り込んだ生地が靴の中に収まるので、歩いても形が戻りにくく、左右の高さもそろえやすい。外折りは折り返し幅が左右でずれると目立ちますし、履き口の縫い代が見えて雑な印象になることがあります。
選び方の目安は、色数です。靴とパンツの色が近く単調に見える日は外折りで裏地の色を出す、すでに色数が多い日は内折りで足元を締める。ここでも「どちらが正しい」ではなく、その日の配色で決めると迷いません。注意点として、内折りは生地が二重になって足首に当たるので、素足に近い薄手の靴下だと擦れやすくなります。
折るなら、紐は先に緩めておく
折り返しで失敗する原因のほとんどが、順番です。紐を上まで通してしっかり結んだあとに履き口を折ろうとすると、紐が生地を引っ張っているので、折り目が斜めに入ります。無理に折れば紐に負担がかかり、ハトメまわりの生地も引きつれます。
正しい順番は、紐を上から1〜2段空けて通す、足を入れて甲側だけしっかり締める、結ぶ、それから履き口を左右均等に折る、です。この順番なら生地が自由な状態で折れるので、折り目がまっすぐ入ります。
折り幅は左右をそろえることだけ意識してください。片方だけ深く折ると、正面から見たときに脚の長さが違って見えます。鏡の前で一度そろえておけば、以降は同じ位置で折れるようになります。
失敗パターン①:毎回同じ位置で折って、色が抜ける
売り場でよく相談されるのが、「折るのをやめたら、折り目の線だけ白く残ってしまった」というケースです。キャンバスは折り曲げた部分に力が集中するため、同じ位置で折り続けると繊維が擦れ、染料が落ちて色が薄くなります。濃色のブラックやネイビーほど目立ちます。
原因は、折り位置の固定と、折ったまま長時間履き続けることの組み合わせです。対策は2つ。折る位置を数ミリずつずらして、力の集中点を分散させること。もう一つは、家に帰ったら折りを戻して保管することです。コンバースは保管について、新聞紙などを詰めて常温で湿気の少ない場所に置くよう案内しています。折りを戻して形を整えたうえで詰め物をすれば、折り癖はかなり戻ります。
すでに色が抜けてしまった場合、完全に元へ戻すのは難しいのが正直なところです。ただ、抜けた線を隠す方向に振ることはできます。折り位置をその線より上にして折り目の中に隠す、あるいは折るのをやめて紐を上まで通し、筒を立てて履く。どちらも追加の出費なしでできる対処です。
・紐は先に1〜2段空けてから折る(結んだあとに折らない)
・折り幅は左右をそろえる。片方だけ深いと正面から見て崩れる
・折り位置は毎回わずかにずらす。同じ線で折り続けると濃色ほど色が抜ける
・帰宅後は折りを戻し、新聞紙などを詰めて湿気の少ない場所で保管する
パンツと靴下の合わせ方で、足の見え方は変わる
ここからは靴の外側の話です。同じ履き方をしても、裾幅と靴下でまったく別の見え方になります。裾のタイプ別に整理します。
細身パンツ:裾を履き口に「乗せる」か「入れる」か
スキニーやテーパードのように裾が細いパンツでは、裾がハイカットの履き口に届きます。選択肢は、裾を履き口の上に軽く乗せるか、裾を履き口の中に入れてしまうかの2つです。乗せると自然に流れ、入れるとブーツのようにきっちりした印象になります。
乗せる場合は、裾がくしゃっとたまりすぎない長さが条件です。たまりが大きいと足首が短く見えます。入れる場合は、裾の生地が厚いと履き口が膨らむので、薄手のパンツか、細く仕上がる素材のほうが収まります。
この組み合わせでは、紐は上まで通すか1段空けるかが合います。細い裾ときっちりした足首は方向が同じだからです。注意点として、裾を中に入れると生地が擦れて内側から傷みます。毎日同じ履き方をするなら、パンツ側の裾の擦り切れも見ておいてください。
ワイド・ストレート:履き口を隠して、甲に落とす
裾幅の広いパンツでは、履き口を見せようとしないほうがまとまります。裾を甲の上に落として靴のつま先だけ見せる形にすると、脚の縦のラインが途切れません。ハイカットの筒は完全に隠れますが、それでいいのがこの合わせ方です。
理由は、ワイドの裾は横に広がるため、そこに履き口の横ラインが加わると横方向の線が二重になるからです。線が増えるほど足元は重くなります。裾で隠してしまえば線は一本で済みます。
この場合、紐は上まで通しておくのが無難です。見えない部分なので固定を優先できますし、脱げにくくなります。デメリットは、裾が靴に触れ続けるのでソールのラバーで裾裏が汚れやすいこと。雨の日は跳ね返りも受けるため、明るい色のワイドパンツとの組み合わせは汚れ前提で考えたほうが現実的です。
スカート・ショーツ:折り返しがいちばん効く
足首から下が完全に見える服では、履き口の折り返しが最も効果を出します。足首の細い部分を見せることで、靴のボリュームとのコントラストが生まれ、足元だけが重く見えるのを避けられます。
この組み合わせで意識したいのは、靴下の丈です。折り返した位置と靴下の口が近すぎると、線が重なって足首が短く見えます。折り返しの上から少し離して靴下を出すか、逆に靴下を履き口の中に完全に隠すか、どちらかに振り切ったほうが整います。
注意点は、季節です。折り返して足首を出す形は涼しく見えますが、そのぶん冷えます。秋冬にこの形をやるなら、厚手の靴下を見せる方向に切り替えたほうが、見た目にも体感にも合います。
靴下は「隠す」か「見せる」かを先に決める
ハイカットの靴下選びで失敗しやすいのは、中途半端に見えてしまう丈です。履き口からわずかにのぞく程度の丈は、履くたびに見え方が変わり、意図して選んだようには見えません。隠すなら履き口より確実に低い丈、見せるなら履き口より明らかに高い丈、と決めてしまうほうが安定します。
隠す方向を選ぶなら、脱げにくさが重要になります。ハイカットは脱ぎ履きで踵が擦れるため、浅い靴下は脱げて丸まりやすい。踵にシリコンの滑り止めが付いたタイプを選ぶと、ずり落ちにくくなります。
見せる方向なら、色を靴かトップスのどちらかに合わせると散らかりません。靴が黒なら黒か白、トップスの色を拾うのも手です。注意したいのは、白い靴下と白いトウのオールスターを合わせる場合で、白の色味が違うと汚れて見えることがあります。素材の違いで白は簡単にずれるので、並べて確認してから決めてください。
| シーン | 紐の段数と履き口 | 裾・靴下 |
|---|---|---|
| 長く歩く日・旅行 | 上まで通す/折らない | 裾は甲に落とす・厚めの靴下 |
| 通勤・きれいめ寄り | 1段空ける/折らない | 細身の裾を履き口に乗せる |
| 休日・写真を撮る日 | 2段空ける/内側に折る | 短め丈の裾・見せる靴下 |
| 雨の日 | 上まで通す/折らない | 裾は短めにして跳ねを避ける |
コーディネート側から足元を組み立てたい人は、こちらも合わせてどうぞ。

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刷新された現行モデルで、コンバース ハイカットの履き方を組み直す
2025年10月2日、オールスターは約四半世紀ぶりにリニューアルされました。見た目は変わっていませんが、中身が変わったことで履き方の前提も少し動いています。
片足で約60g軽くなり、インソールが外せるようになった
現行のALL STAR HIは6,490円(税込)。サイズは22.0cmから28.0cm、加えて29.0cmと30.0cmの16サイズ展開で、アッパーはキャンバス、アウトソールはラバー、生産国はインドネシアです。カラーはブラック・ホワイト・レッド・ネイビー・ナチュラルホワイト・ブラックモノクロームの6色。ローカットのALL STAR OXも同じ6,490円です。
変更点で大きいのは3つ。インソールとヒール内部が、従来のラバースポンジから通気性とクッション性に優れたオープンセル構造のウレタンフォームに変わったこと。アウトソール内部に屈曲溝とウエッジ(傾斜)が設けられたこと。そして甲周りにゆとりをもたせた新しいラストを採用したことです。結果として、26.5cmの従来品と比べて片足マイナス約60gの軽量化が実現しています。バルカナイズ製法は継続しているので、見た目と作りの骨格は変わりません。
履き方への影響としては、甲周りにゆとりが出たぶん、紐のテンションで調整する余地が広がりました。従来より甲が当たりにくい設計なので、上まで通してもきつく感じにくい。インソールが取り外せるようになった点も実務的で、洗うときや厚さを変えたいときに扱いやすくなっています。詳しい仕様はコンバースジャパンのリリースで公開されています。
サイズ選びは、履き方を決めてから
ハイカットのサイズは、どんな履き方をするかで最適解が変わります。上まで紐を通して固定する前提なら、足に沿うサイズを選んでも紐で調整できます。逆に、2段空けてゆるく履く前提なら、大きめを選ぶと靴の中で足が動きすぎます。
現行モデルは甲周りにゆとりのある新ラストになっているため、以前のオールスターで甲がきつくて1サイズ上げていた人は、同じ上げ幅が必要とは限りません。サイズは0.5cm刻みで用意されているので、店頭で試せるなら履き比べる価値があります。
注意したいのは、ハーフサイズが用意されていないサイズ帯があることです。28.0cmの次は29.0cm、その次は30.0cmと1.0cm刻みになります。大きめのサイズを選ぶ人は、ここで刻みが粗くなる点を計算に入れてください。サイズ感の詳しい話は、次の記事で整理しています。

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失敗パターン②:かかとを踏んで履いて、靴が歪む
ハイカットは脱ぎ履きが手間なので、紐を緩めずにかかとを踏んで足を入れる人がいます。これは形の面でも安全の面でも損の大きい履き方です。コンバースも取り扱い上の注意で「かかとを潰さずにお履きください。脱げやすくなったり、靴が変形して足当たりを起こす原因」と明記しています。
踏み癖がつくとヒールカウンター周辺が内側に折れ、履いたときに踵が入りきらなくなります。そうなると靴の中で踵が浮き、歩くたびに擦れて内側のライニングが傷みます。ハイカットは筒が高いぶん、この歪みが履き口全体の傾きとして表に出ます。
対策は単純で、紐を緩めてから脱ぐことです。面倒なら、上から2段だけ緩めて脱ぐルールにすると負担が減ります。すでに踵が潰れている靴は、洗ったあとに新聞紙などを詰めて形を整えながら乾かすと、ある程度は戻ります。完全な復元は期待しにくいので、癖がつく前に習慣を変えるのが確実です。
モデルによって、履き方の自由度が違う
ひとくちにオールスターのハイカットと言っても、価格と中身には幅があります。定番のALL STAR HIが6,490円、軽量モデルのALL STAR LIGHT HIが8,690円、フラッグシップのALL STAR LGCY HIが14,300円、日本製のCANVAS ALL STAR J HIが16,500円。この4つを押さえておけば、店頭で迷いにくくなります。
ALL STAR LIGHT HIはアウトソールにインジェクションE.V.A.とラバーを使い、オールスター史上最軽量とされるモデルで、サイズは22.5cmから30.0cmの14サイズ。ALL STAR LGCY HIはPUシート、Ortholite、スポンジラバーを組み合わせた多重構造のインソールを採用しています。CANVAS ALL STAR J HIは生産国が日本で、生成りテープとコットンシューレースを使うMADE IN JAPANモデルです。
なお、これらのモデルは2026年6月5日から価格が改定されています。ALL STAR LIGHT HIは7,700円から8,690円へ、ALL STAR LGCY HIは13,200円から14,300円へ、CANVAS ALL STAR J HIは15,400円から16,500円へ。数年前の価格を覚えている人ほど、店頭で驚くかもしれません。
| 項目 | ALL STAR HI | ALL STAR LIGHT HI | CANVAS ALL STAR J HI |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 6,490円 | 8,690円 | 16,500円 |
| サイズ展開 | 22.0cm〜28.0cm、29.0cm、30.0cm | 22.5cm〜30.0cm(14サイズ) | 22.5cm〜28.0cm、29.0cm、30.0cm |
| アウトソール | ラバー | インジェクションE.V.A.、ラバー | ラバー |
| 生産国 | インドネシア | 公式ページに記載 | 日本 |
履いたあとの数分が、次に履くときの印象を決める
履き方を整えても、汚れたままでは足元は決まりません。コンバースが公開している手入れ手順は道具も工程もはっきりしているので、そのまま使えます。
公式の手順は、紐とインソールを外すところから
コンバース公式のキャンバススニーカーのお手入れ方法は、まず靴ひもとインソールを取り外すところから始まります。外れるものは一緒に外し、汚れが気になる場合は洗濯用中性洗剤か靴用洗剤をつけた歯ブラシで優しく擦る、と案内されています。現行のALL STAR HIはインソールが取り外せる仕様なので、この工程がやりやすくなりました。
次にトウやソールのラバー部分をメラミンスポンジや消しゴムで擦ります。ここがきれいだと全体の印象が上がる、という順序づけが公式ガイドの考え方です。続いて乾いた専用ブラシで全体をブラッシングし、埃を取り除いてから、水で濡らした専用ブラシに専用クリーナーを数滴つけて、泡立てながら汚れの強い箇所を擦ります。最後にぬるま湯ですすいで、乾いた布かタオルで拭き取ります。
注意点は乾かし方です。公式は、色褪せの原因になるため天日干しは避けたほうが良いとしています。防水・撥水スプレーを使う場合も、事前に目立たない箇所で試すことを推奨しています。手順の全文はコンバース公式のお手入れページで確認できます。
洗い方をもう少し詳しく知りたい人は、こちらで工程ごとに整理しています。

お気に入りのコンバースが、いつの間にかつま先は黒ずみ、白いキャンバスは黄ばんできた——。そろそろ洗いたいけれど「洗濯機に放り込んでいいの?」「洗ったらかえって黄…
雨に降られた日は、乾かす場所を選ぶ
キャンバスは水を吸います。濡れたまま放置すると生地の内側に汚れが残り、乾いたときに輪ジミになります。帰宅したらまず紐を外し、インソールを抜いて、乾いた布で表面の水気を拭き取ってください。
乾燥はコンバースの案内どおり、風通しの良い日陰を選びます。直射日光やストーブ、乾燥機を使うと変形、縮み、変色、変質の原因になるとされています。早く乾かしたい気持ちは分かりますが、熱源に近づけると接着部にも負担がかかります。
もう一点、滑りにも注意が必要です。コンバースは、濡れた路面や積雪・凍結した路面は靴底の形状に関わらず滑りやすいと明記しています。雨の日にハイカットを履くなら、紐は上まで通して足を固定しておくほうが安全側です。ゆるく履く日と雨の日は、分けて考えてください。
保管でいちばん効くのは、詰め物と湿気対策
ハイカットは筒が高いぶん、そのまま置くと自重で履き口が倒れます。コンバースは保管について、湿気を取り除くためにも新聞紙などを詰めて、常温で湿気の少ない場所で保管するよう案内しています。詰め物は形の維持と除湿を同時にこなす、費用のかからない方法です。
湿気を軽視できない理由もはっきりしています。合成皮革及びウレタン底の製品は、多湿の環境下では特に経年変化を起こし、亀裂、剥離が生じる恐れがあると公式が説明しています。下駄箱の奥に入れっぱなしにするより、風の通る場所に置くほうが寿命に効きます。
あわせて、洗濯機の使用についても注意があります。洗濯機を使うと繊維組織を傷つけることがある、というのが公式の案内です。手軽さと引き換えに生地を痛める可能性があるので、手洗いの手順に沿うほうが結果的に長く履けます。取り扱い全般の注意はコンバース公式のお取り扱い上の注意にまとまっています。
紐を緩めて脱ぐ/履き口の折りを戻す/新聞紙などを詰めて風の通る場所に置く。この3つだけで、履き口の倒れと湿気による劣化はかなり抑えられます。汚れ落としは週末にまとめてで構いません。
コンバースのハイカットを気持ちよく履くために、今日やること
ハイカットは、ローカットより調整できる場所が多い靴です。だからこそ、何も決めずに履くとぼやけますし、決めてしまえば同じ一足で複数の表情が出せます。今日やることを一つだけ選ぶなら、靴紐を一番上まで通している人は1段空けて結び直し、逆にゆるく履いている人は残りの段をきちんと締め直してみてください。靴の中で足が落ち着く位置が見つかれば、歩きやすさも見え方も同時に変わります。そのうえで、紐が黒ずんでいるなら440円の純正シューレースに入れ替える。ここまでで、買い替えなしにできる調整はほぼ出尽くします。
※価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。また、足の痛みやしびれが続く場合は、履き方の調整で解決しようとせず、専門の医療機関にご相談ください。

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