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コンバース USA企画と日本企画の違いは商標|伊藤忠が握る事情と見分け方4つ

2026 9/11
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2026年9月12日
コンバース USA企画と日本企画の違いは商標|伊藤忠が握る事情と見分け方4つのアイキャッチ画像

本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

ネットで「コンバース USA企画」と調べると、必ず「日本のコンバースとは別物」「伊藤忠のやつはニセモノ」といった強い言葉が出てきます。売り場でも「アメリカのほうが本物なんですよね?」と聞かれることが本当に多い質問です。

結論から言うと、USA企画と日本企画は「本物と偽物」ではなく、日本国内の商標権を伊藤忠商事が持ち、海外の商標権をナイキ傘下の米コンバースが持っているために、同じロゴで中身の違う靴が並行して作られているという関係です。どちらも正規品で、企画・設計・生産をしている会社が違うだけ。だから見た目のディテールも、サイズ感も、日本で買えるかどうかも変わってきます。

この記事では、そもそもなぜ2つのコンバースが存在するのかという背景から、ヒールパッチやソールで見分ける具体的な方法、日本企画の4つの価格帯(6,490円から33,000円まで)の中身の違い、そして海外通販でCT70を買おうとしたときに待っている税関の話まで、公式サイトの数値をもとに整理します。読み終わるころには「自分はどっちを買えばいいのか」がはっきりするはずです。

👟 この記事でわかること

・USA企画と日本企画が分かれた理由と、どちらも正規品である根拠
・ヒールパッチ・ソール・靴ひも・原産国表記で見分ける4つのポイント
・日本企画4ライン(6,490円/9,350円/13,750円/23,100円)の中身の違い
・海外通販でUSA企画を買うと税関で止まる理由と、日本で買える代わりの選択肢

目次

コンバース USA企画と日本企画は、そもそも作っている会社が違う

コンバース USA企画と日本企画は、そもそも作っている会社が違うの解説画像

日本で売られているコンバースは伊藤忠商事のブランドです

ABC-MARTや百貨店で買えるコンバース、公式オンラインショップで買えるコンバース。これらはすべて日本国内の商標権者である伊藤忠商事のブランドとして流通しています。伊藤忠商事の公式サイトには「CONVERSE」の日本における商標権取得が明記されており、商標権を持つ伊藤忠商事がコンバースジャパン株式会社をマスターライセンシーとし、コンバースフットウェア株式会社などのサブライセンシーと連携してブランディングとマーケティングを行う体制になっています。

つまり日本国内では、企画も設計も価格設定も、米国のコンバース本社ではなく日本側の会社が決めています。だからサイズがcm併記になっていたり、日本人の足に合わせたラストが使われていたり、久留米の工場で作られるMADE IN JAPANラインが存在したりする。ここが「アメリカのコンバースと何か違う」と感じる正体です。

この体制は世界的に見てもかなり珍しいケースです。多くのグローバルブランドは本国法人が各国法人を統括しますが、コンバースだけは日本の商標権が独立して別の企業の手にある。海外旅行先で見かけるコンバースと、日本の店頭のコンバースがどこか違って見えるのは気のせいではありません。

注意点としては、この構造を知らないまま「並行輸入のほうが安いから」と海外サイトで買うと、後述する税関の問題に直面します。安さや希少性だけで判断する前に、まず誰が権利を持っているかを押さえておいたほうが安全です。

USA企画はナイキ傘下、日本企画は伊藤忠傘下という不思議なねじれ

海外で売られているコンバース、いわゆるUSA企画はナイキの完全子会社である米コンバース社が企画しています。ナイキが米コンバースの株式100%を取得したのは2003年9月4日で、取得額は約3億500万ドル。これはナイキが米証券取引委員会に提出したForm 8-Kに記載されている公式の数字です。

一方の日本側は、2001年に経営破綻した米コンバース社へ伊藤忠商事が資本参加し、2002年4月にコンバースジャパンが設立されました。伊藤忠商事は1999年にアパレルとアクセサリー、2001年にシューズの日本国内商標権を取得しています。順序としては、日本の商標権が伊藤忠に渡ったあとで、ブランドの本体がナイキに買われたという流れです。

この時間差が、現在のねじれを生みました。ナイキ傘下の米コンバースがどれだけ有名なモデルを作っても、日本国内で「CONVERSE」の名前で売る権利は伊藤忠側にある。逆に日本企画の靴を海外で「CONVERSE」として売ることもできません。両者は競合というより、territory(販売地域)で完全に分けられた別事業です。

デメリットを正直に言えば、この構造のせいで日本の消費者は海外の話題のモデルをすぐには買えません。海外のスニーカーメディアで盛り上がっているコラボが日本の店頭に一切並ばない、ということが日常的に起きます。ここは割り切るしかない部分です。

だから日本の店頭に「CT70」は並びません

海外コンバースの代表格が「Chuck 70」、通称CT70です。米国コンバース公式サイトではローカットが90ドル、ハイカットが95ドルで販売されており、ヘビーウェイトの耐久性が高いキャンバス、ニス加工されたオフホワイトのミッドソールとトゥキャップ、OrthoLiteクッショニング、通常のチャックテイラーオールスターより太いシューレースが特徴と説明されています。

ところがこのCT70、日本のコンバース公式オンラインショップにも、ABC-MARTにも並びません。理由は在庫や人気ではなく、日本国内での商標権を伊藤忠側が持っているためです。米コンバースの商品を日本国内で「CONVERSE」として販売すると商標権侵害になってしまう。だから正規流通のルートが物理的に存在しないのです。

使用シーンで言えば、CT70はミッドソールが厚くトゥキャップも立体的なので、太めのパンツやワイドシルエットと合わせたときの足元の存在感が日本の定番モデルとは明確に違います。この「厚み」に惹かれてCT70を探す人が多いのですが、日本には後述する代替ラインが用意されています。

注意したいのは、フリマアプリやオークションで「CT70 国内正規」と書かれた出品を見かけることです。国内正規のCT70というものは存在しません。並行輸入品か、あるいは偽物のどちらかです。この文言が出てきたら、まず疑ってかかったほうがいい。

「USA企画のほうが本物」という言い方が的外れなわけ

売り場でいちばん誤解が多いのがここです。USA企画も日本企画も、どちらも正規のライセンスに基づいて作られた本物のコンバースです。「本物・偽物」の軸ではなく「どの地域向けに、どの会社が企画したか」の軸で捉えるのが正確です。

根拠として分かりやすいのが生産国です。米国のノースカロライナ工場は2001年初頭に閉鎖されており、現在のUSA企画も日本企画も、生産の主力はアジアの工場に移っています。日本企画のALL STAR OX(公式ページ)は原産国インドネシア、CONVERSE ADDICTのCHUCK TAYLOR CANVAS OXもインドネシア製です。「USA企画=アメリカ製」でもありません。

むしろ生産国という一点で見れば、日本企画のMADE IN JAPANラインのほうが希少です。福岡県久留米市のムーンスターの工場で作られており、ヒールラベルの下部に「MADE IN JAPAN」と印字されます。世界的に見ても、コンバースを自国で作っている国はほとんどありません。

とはいえ、USA企画にしかないディテールがあるのも事実です。三ツ星のヒールラベル、ソールの厚み、あの独特のくたっとしたキャンバス。それが欲しいなら日本企画のどのラインが近いかを知る必要がある、というのが現実的な整理になります。

📖 用語チェック

USA企画=ナイキ傘下の米コンバース社が企画し、海外市場向けに販売しているコンバース。Chuck 70(CT70)などが代表。
日本企画=日本国内の商標権を持つ伊藤忠商事のもと、コンバースジャパンが企画し国内で販売するコンバース。ALL STAR、ALL STAR LGCY、MADE IN JAPAN、CONVERSE ADDICTなど。
どちらも正規品で、上下関係はありません。

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足元の4カ所を見れば、どちらの企画かは数秒でわかる

ヒールパッチの星は「三ツ星」か「一ツ星」か

いちばん手っ取り早い見分け方が、かかとの丸いパッチ(ヒールラベル)です。中央の星マークが1つだけなら日本企画の標準的なモデル、中央だけでなく左右にも星が入った「三ツ星」なら、USA企画のCT70系である可能性が高い。パッと見の情報量が違うので、慣れると本当に一瞬で判別できます。

ただしこれには例外があります。日本企画にも三ツ星のヒールラベルを採用したモデルがあり、その代表がCONVERSE ADDICTです。公式の商品説明には、1960年代のALL STARのディテールを再現したものとして「三ツ星ヒールラベル、サイドステッチ、ソールの糊はみ出し」が明記されています。三ツ星=USA企画と決めつけると、ここで間違えます。

使いどころとしては、フリマアプリの写真を見るときに効きます。出品写真のかかとが写っていれば、それだけで「これは日本の定番ではないな」という当たりがつく。逆にかかとを写していない出品は、あえて情報を隠している可能性も含めて慎重に見たほうがいいでしょう。

注意点は、星の数だけでは正規品かどうかまでは判断できないことです。偽物のCT70はヒールパッチも三ツ星で作られています。星の数はあくまで「どの系統の靴か」を絞り込む手がかりであって、真贋の証明にはなりません。

ソールの厚みとトゥキャップの表情で雰囲気が変わる

次に見るのが足元のボリュームです。USA企画のCT70はミッドソールがぽってりと厚く、トゥキャップにもニス加工が施されていて、全体にヴィンテージ寄りのもったりした表情になります。米国公式が「varnished, off-white midsole and toe cap(ニス加工されたオフホワイトのミッドソールとトゥキャップ)」と説明しているとおりです。

対する日本企画の定番ALL STARは、ソールが薄くすっきりしています。これは設計思想の違いで、日本企画は「軽くて履きやすい日常靴」を、USA企画は「1970年代の再現」を優先している。どちらが上ということではなく、狙っている見え方が違います。

着こなしで言えば、ワイドパンツやオーバーサイズのボトムに合わせるなら厚みのあるソールのほうが足元が負けません。逆にスキニーやテーパードのパンツ、あるいはスカートに合わせるなら、薄いソールの定番のほうがきれいにまとまります。自分のワードローブから逆算すると選びやすい。

デメリットもはっきりしています。厚いソールは重くなりますし、屈曲性も落ちます。長時間歩く日や立ち仕事の日には、薄くて軽い定番のほうが楽です。見た目のボリュームは、履き心地とのトレードオフだと考えてください。

シューレースとインソールの質感は意外と雄弁です

3つ目のチェックポイントが靴ひもとインソール。米国公式はCT70について「thicker laces than traditional Chuck Taylor All Stars(従来のチャックテイラーオールスターより太いシューレース)」と明記しています。手に取ると平たく分厚い印象で、結んだときの佇まいが違います。

日本企画側もラインによって作り分けています。たとえばALL STAR U.S. ORIGINATORのALL STAR US OXは6ミリ幅のコットンシューレースを採用し、コットンの踵紐、光沢の強いハトメ、艶出し加工を施した生成りのテープという仕様。MADE IN JAPANラインのCANVAS ALL STAR J HIは、白キャンバスのインソールに赤字のコンバースロゴが入り、これは日本の国旗をイメージしたものだと公式に説明されています。

比較の場面で役立つのは中古を選ぶときです。アッパーが色褪せていても、インソールのロゴの色とヒールラベルの印字が残っていればラインの特定ができます。とくにMADE IN JAPANの赤ロゴインソールは分かりやすい目印です。

注意すべきは、靴ひもは簡単に交換できるという点。前の持ち主が別の紐に替えていれば、この手がかりは消えます。靴ひもだけで判断せず、必ずヒールラベルや原産国表記と合わせて確認してください。

最後の決め手はタグの原産国表記です

4つ目、そして最も確実なのがベロ裏や箱に記載された原産国です。日本企画の現行ラインを公式サイトで見ると、ALL STAR OXはインドネシア、ALL STAR LGCY OXもインドネシア、CONVERSE ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS OXもインドネシア。そしてCANVAS ALL STAR J HIだけが日本と表記されています。

理由は単純で、日本企画のうちMADE IN JAPANラインだけが福岡県久留米市のムーンスターの工場で生産されているからです。ムーンスターはもともと1980年からコンバースの日本での取り扱いに関わってきた歴史があり、久留米の製靴技術がそのまま活きています。

この表記が使えるのは、たとえば「日本製のオールスターが欲しい」と言われたときです。品番の頭に注目するより、原産国表記を見たほうが早い。ヒールラベル下部の「MADE IN JAPAN」印字と、箱のオリジナルデザインもセットで確認できます。

ただし原産国表記も偽造されることがあります。並行輸入や個人間売買で高額なモデルを買うときは、表記だけを信頼するのではなく、購入先そのものの信頼性で判断してください。正規販売店で買うのがいちばん確実です。

📊 見分けポイント早見
チェック箇所 USA企画(Chuck 70) 日本企画の定番 例外
ヒールラベル 三ツ星 星は中央に1つ CONVERSE ADDICTは三ツ星
ソール・トゥキャップ 厚め/ニス加工のオフホワイト 薄めですっきり ALL STAR LGCYは厚め
シューレース 従来より太い 標準的な太さ ALL STAR USは6ミリ幅コットン
原産国表記 アジアの工場 インドネシアが中心 MADE IN JAPANラインは日本
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日本企画は4階建て。6,490円から33,000円まで選べます

日本企画は4階建て。6,490円から33,000円まで選べますの解説画像

1階:定番ALL STARは6,490円で、25年ぶりに中身が入れ替わりました

いちばん多くの人が手に取るのが定番のALL STAR HI/ALL STAR OXで、価格はどちらも6,490円(税込)です。この定番、2025年10月2日から順次リニューアルが始まり、2026年2月27日にナチュラルホワイト・ブラックモノクローム・ブラック・ホワイト・レッド・ネイビーの6色が出そろいました。約25年ぶりの大幅な仕様変更です。

変更点は見た目ではなく中身に集中しています。コンバース公式のリリースによれば、外観のシルエットを変えずに甲周りにゆとりを持たせた新しいラストを採用し、ウエッジで後傾感を改善。インソールは従来のラバースポンジからオープンセル構造のウレタンフォームに変わり、ヒール内部にも新たに装着されました。重量は26.5cmの比較で片足あたり約60g軽くなっています。

使用シーンとしては、通勤・通学から週末の外出まで、いちばん潰しが効くのがこのライン。サイズ展開も22.0cmから30.0cmまであり、レディースからメンズの大きめサイズまでカバーします。原産国はインドネシアです。

妥協点を挙げると、ソールは薄いままなのでクッション性を求める人には物足りません。また、旧仕様のCANVAS ALL STAR HI/OXは公式オンラインショップの商品ページが削除され、現行ラインナップから外れています。「前に履いていたあの履き心地」を期待して買うと、ラストが変わっているぶん印象が違うはずです。サイズの目安については、モデルごとの傾向をまとめた記事も参考にしてください。

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2階:ALL STAR LGCYの13,750円は「日本で買えるヴィンテージ顔」

CT70の厚みのある佇まいに惹かれている人が、日本で正規に買える現実的な選択肢がALL STAR LGCY(レガシー)です。価格はALL STAR LGCY OXが13,750円、ALL STAR LGCY HIが14,300円(いずれも税込)。カラーはブラックとクラウドホワイトです。

中身を見ると、インソールがPUシートでクッション性を確保し、Ortholiteで快適性と通気性を持たせ、さらにヘタリを防ぐ反発性スポンジラバーを重ねた多層構造になっています。公式の商品説明でも、ヴィンテージをそのまま再現したのではなく「アーカイブへの敬意を込めたディテールと快適な履き心地を融合した新しいフラッグシップモデル」と位置づけられています。原産国はインドネシア、サイズは22.0cmから30.0cmまで。

比較で言えば、CT70の「厚みのある足元」と「三ツ星に近い雰囲気」を求めつつ、税関のリスクも偽物のリスクも負いたくない人にとって、これが最も現実的な着地点になります。公式オンラインショップと国内の取扱店で普通に買えるという安心感は、価格差以上の価値があります。

注意点は、CT70と完全に同じ靴ではないことです。ソールの厚みもディテールも独自に設計されており、並べれば違いは分かります。「CT70の代替品」ではなく「日本企画のヴィンテージ系フラッグシップ」として選ぶのが正しい向き合い方です。

3階:MADE IN JAPANの16,500円は久留米のムーンスター製

日本企画にしかない価値がここです。CANVAS ALL STAR J HIは16,500円(税込)、CANVAS ALL STAR J OXは15,950円(税込)。原産国は日本で、福岡県久留米市のムーンスターの工場で作られています。2026年に登場した新色はCANVAS ALL STAR J HIが17,050円、CANVAS ALL STAR J OXが16,500円と、色によって価格が分かれています。

ディテールも定番とは別物です。標準のキャンバスオールスターとは異なる生成りテープとコットンシューレースを使い、ヒールラベルの下部には「MADE IN JAPAN」を印字。インソールは白キャンバスに赤字のコンバースロゴという、日本の国旗をイメージした仕様になっています。箱もオリジナルデザインのカートンボックスです。サイズは22.5cmから30.0cmまで。

向いているのは、履き潰すのではなく数年単位で付き合いたい人。コットン100%のシューレースは結んだときのグリップが効いてほどけにくく、キャンバスの目も詰まっています。同じ日本企画の中でも、上位ラインとして革素材のLEATHER ALL STAR J OXが30,250円、スエードのSUEDE ALL STAR J OXが29,150円で用意されています。

妥協点は価格です。定番の6,490円と比べると差は小さくありません。また日本製だからといって水濡れや汚れに強くなるわけではないので、防水スプレーと定期的な洗浄は必要になります。この価格を出す価値があるかは、履く頻度と保有期間で判断してください。

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4階:CONVERSE ADDICTの23,100円はビブラムを履いた別物です

日本企画の最上位に位置するのがCONVERSE ADDICT。CHUCK TAYLOR CANVAS OXが23,100円、CHUCK TAYLOR MATERIAL OXが24,200円、ONE STAR LOAFERが33,000円(いずれも税込)です。

スペックが他のラインとまったく違います。アウトソールは防滑性と耐摩耗性に優れ全天候に対応した新配合「HIGH PERFORMANCE RUBBER COMPOUND」のVIBRAM MEGAGRIP。インソールはE.V.A.とTPUシャンクを組み合わせた取り外し可能なカップインソールで、ヒール部分にはPORONを搭載。ライニングには温度調整素材OUTLASTを採用し、ヒール構造にはSPONGE RUBBERが入っています。見た目はオールスターですが、機能は完全に別カテゴリーの靴です。

デザイン面では1960年代のALL STARを参照しており、三ツ星ヒールラベル、サイドステッチ、ソールの糊はみ出しまで再現。国産のシャトル織機で織ったキャンバスを使ったカラーもあります。サイズは23.0cmから30.0cmまで、原産国はインドネシアです。

注意点は入手性と価格。人気カラーは発売後すぐに完売することが多く、定価で買えるタイミングが限られます。また平らなソールのオールスターに慣れていると、カップインソールのぶん足入れの感覚が変わります。まずは店頭で足を入れてから決めるのが安全です。

📊 日本企画4ライン比較(くつのトリセツ調べ/各公式ページの掲載スペックより)
ライン 価格(税込) 原産国 サイズ展開
ALL STAR OX(定番) 6,490円 インドネシア 22.0〜30.0cm
ALL STAR US OX 9,350円 インドネシア 22.0〜30.0cm
ALL STAR LGCY OX 13,750円 インドネシア 22.0〜30.0cm
CANVAS ALL STAR J HI 16,500円 日本 22.5〜30.0cm
ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS OX 23,100円 インドネシア 23.0〜30.0cm

「US」と書いてあるのに日本企画、という紛らわしいラインがあります

ALL STAR U.S. ORIGINATORの9,350円はどんな靴か

コンバース公式オンラインショップには「ALL STAR – U.S. ORIGINATOR」というコレクションがあり、公式の説明は「古き良きアメリカンヴィンテージテイストを追求したコレクション」。中心となるALL STAR US OXとALL STAR US HIはどちらも9,350円(税込)です。

仕様を並べると、洗い加工を施したアッパー、艶出し加工を施した生成りのテープ、6ミリ幅のコットンシューレース、コットンの踵紐、光沢の強いハトメ、クッション性に優れた高密度ウレタンフォームとラバースポンジのインソール。そしてクラシックなシルエットのラストと、「U.S. ORIGINATOR」と印字されたヒールラベルが入ります。原産国はインドネシア、サイズは22.0cmから30.0cmまで。

コレクション内には派生モデルも多く、ALL STAR US CLASSIC HIが11,000円、ALL STAR US AGEDWORK HIが12,100円、SUEDE ALL STAR US HIが17,600円、LEATHER ALL STAR US HIが19,800円と、素材違いで幅広く展開されています。定番から少し外れた色や素材を探している人にとっては選択肢が多いラインです。

注意点は、洗い加工のアッパーは新品の時点ですでに柔らかく、パリッとした白さを求める人には向かないこと。またヴィンテージ調の生成りテープは、真っ白なソールを期待していると「くすんで見える」と感じるかもしれません。これは仕様であって不良ではありません。

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U.S. ORIGINATORとUSA企画は、名前が似ているだけの別物です

ここが最大の落とし穴です。「U.S. ORIGINATOR」はコンバースジャパンが企画した日本国内向けのラインであって、米コンバースが作ったUSA企画ではありません。名前とヒールラベルの印字に「U.S.」が入るため、店頭でもネットでも混同されやすい。

根拠は原産国と販売元です。ALL STAR US OXは日本のコンバース公式オンラインショップで販売され、原産国はインドネシア。米コンバースのChuck 70とは価格も仕様も別体系です。もしこれが米国からの並行輸入品なら、そもそも日本の公式ショップに並ぶこと自体があり得ません。

比較すると、Chuck 70はローカット90ドルでOrthoLiteインソールとニス加工のミッドソール、ALL STAR US OXは9,350円で高密度ウレタンフォームとラバースポンジのインソール。狙っている雰囲気は近くても、設計も価格帯も別です。「アメリカっぽいディテールが日本価格で手に入るライン」と理解するのが正確でしょう。

注意すべきは中古市場です。「US」の3文字だけを見て米国製と説明している出品が少なくありません。ヒールラベルの印字が「U.S. ORIGINATOR」であれば、それは日本企画です。ここを知っているだけで、相場より高い値付けの出品を避けられます。

この9,350円という価格帯が刺さる人

定番の6,490円では物足りないけれど、13,750円のALL STAR LGCYまでは出したくない。そういう中間層にちょうど収まるのがこのラインです。ヴィンテージ寄りの表情が欲しいという動機がはっきりしている人に向いています。

理由は、価格差のわりにディテールの密度が上がるからです。生成りテープ、光沢の強いハトメ、コットンの踵紐といった要素は、定番モデルには入っていません。足元をよく見られる立ち仕事の人や、写真に撮る機会が多い人ほど、この差が効いてきます。

使用シーンで言えば、休日のカジュアルや、少しだけ着崩したい日の足元。洗い加工でアッパーが柔らかいぶん、履き始めの当たりも穏やかです。定番より1段階だけ「こなれた」印象を作りたいときに使いやすい。

逆に向かないのは、白いスニーカーを白いまま履きたい人。洗い加工と生成りテープの組み合わせは、どうしても最初から少し落ち着いた色味になります。まっさらな白が欲しいなら定番のホワイトかナチュラルホワイトを選んだほうが満足度は高いはずです。

⚠️ 失敗パターン①「USって書いてあるから米国製だと思って買った」

フリマアプリで「コンバース US オールスター 米国企画」と書かれた出品を、相場より高い値段で落札してしまうケース。届いたタグを見たら原産国はインドネシア、ヒールラベルの印字は「U.S. ORIGINATOR」で、日本のコンバース公式で9,350円で売られている現行品だった、という流れです。
原因:ライン名の「U.S.」を企画国だと誤読したこと。
対策:ヒールラベルの印字を必ず確認し、モデル名でコンバース公式オンラインショップを検索する。公式に同じ商品が載っていれば、それは日本企画です。

海外通販でCT70を注文する前に、税関の話を知っておいてください

日本の商標権を持っているのは伊藤忠商事です

ここまで見てきたとおり、日本国内でCONVERSEの商標を使う権利は伊藤忠商事にあります。つまり米コンバースが作ったCT70を日本国内に持ち込んで流通させる行為は、日本国内の商標権を侵害することになります。これは感情論ではなく、司法判断が積み重なった結果です。

2010年には知財高裁が並行輸入業者との訴訟で伊藤忠側の請求を認め、2011年8月には東京税関が日本コンバースからの米CONVERSEシューズに関する輸入差止申立てを受理しています。輸入差止申立てが受理されているということは、税関が当該商品を発見した際に止める体制が整っているということです。

実務的な影響として、海外の大手ECサイトが日本向けのコンバース製品の販売を停止する動きも出ています。「以前は買えたのに、今は日本の住所を入れるとカートに入らない」という現象は、この構造から来ています。

注意点は、これが「輸入した個人が犯罪者になる」という話とイコールではないことです。あくまで商品が国内に入れないという話ですが、支払ったお金と待った時間は戻ってきません。実害はそこに出ます。

2022年10月の関税法改正で、個人使用でも止まるようになりました

もう一段はっきりしたのが法改正です。税関の公式ページによれば、令和4年(2022年)10月1日から、海外の事業者が郵送等により日本国内に持ち込む模倣品(商標権又は意匠権を侵害するもの)が輸入禁止の対象になりました。

重要なのは個人使用の扱いです。税関は「個人で使用する場合であっても、海外の通販サイトで購入した場合など、海外の事業者から送付される物品が商標権又は意匠権を侵害する模倣品である場合は輸入できません」と明記しています。以前は個人使用目的なら受け取れたものが、受け取れなくなったということです。

この改正は模倣品全般が対象で、コンバースだけを狙ったものではありません。ただ、日本国内の商標権が別会社にあるコンバースは、構造的にこの網にかかりやすい商品だと言えます。海外通販でスニーカーを買う習慣がある人ほど、覚えておく価値があります。

注意点として、税関での判断は個別のケースごとに行われます。「必ず没収される」とも「必ず通る」とも言い切れません。ただ、止まる可能性がある前提でお金を出すかどうか、という判断になるのは確かです。

偽物が多いのは「日本で正規に買えない」からです

CT70に偽物が多いのは、需要があるのに正規の供給ルートが日本に存在しないからです。欲しい人がいて、正規に買えない。この隙間に模倣品が入り込みます。

模倣品の作りは年々巧妙になっており、三ツ星のヒールラベルもソールの厚みも再現されています。ネット上には見分け方の情報が多数ありますが、写真だけで確実に判別できると保証できるものではありません。「これで見分けられる」と断言している情報こそ疑ってかかったほうがいい領域です。

現実的な対策は、真贋を見分けようとするのではなく、真贋を心配しなくていい買い方をすること。日本国内のコンバース公式オンラインショップや正規取扱店で日本企画を買えば、この問題は最初から発生しません。ALL STAR LGCYやCONVERSE ADDICTは、その受け皿として用意されているラインです。

妥協が必要なのは事実です。CT70そのものは手に入りません。ただ、届かないかもしれない靴に代金を払うリスクと、確実に届く日本企画を選ぶ安心を天秤にかけたとき、多くの人にとって後者のほうが合理的だと思います。

Q 失敗パターン②:海外サイトでCT70を注文したのに、いつまでも靴が届きません。何が起きているのでしょうか?
A 日本の税関で止まっている可能性があります。原因は、日本国内のコンバース商標権が伊藤忠商事にあり、海外コンバース製品の輸入が商標権侵害にあたること。加えて2022年10月1日の関税法改正で、個人使用目的でも海外事業者から送られる侵害品は輸入できなくなりました。対策としては、まず配送業者と販売サイトに追跡状況を確認し、返金対応を求めること。そして次からは、同じ雰囲気を狙えるALL STAR LGCY(13,750円)やCONVERSE ADDICT(23,100円)といった日本国内で正規に買えるラインに切り替えるのが確実です。

USA企画は「大きめ」と米国公式が自分で言っています

Chuck 70は公式が「ハーフサイズ下げ」を推奨しています

サイズ感の話で最も信頼できるのは、メーカー自身のコメントです。米国コンバース公式のChuck 70 Canvasの商品ページには「This style runs large. Order a half size down.」と書かれています。訳せば「このモデルは大きめです。ハーフサイズ下げて注文してください」。かなり踏み込んだ表現です。

根拠として、Chuck 70はヴィンテージのラストを踏襲しているため、現代の一般的なスニーカーより捨て寸が長めに設計されています。加えてOrthoLiteのインソールが入るぶん、足入れの感覚も変わります。幅はStandardとWideの2種類が用意されています。

比較すると、日本企画の定番ALL STARは0.5cm上げを勧める声が多い一方で、USA企画のChuck 70は公式が0.5cm下げを勧めている。同じ「オールスター顔」の靴でありながら、サイズ選びの方向が逆になるということです。ここを知らずにいつもの感覚で選ぶと失敗します。

注意点は、これはあくまでUSサイズ表記での話だということ。USA企画はcm併記がないことが多く、US7が何cmなのかを自分で換算する必要があります。この換算でつまずく人が非常に多い領域です。

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コンバースを買おうとして、箱やタンの裏の「5H」「6 1/2」という表記で手が止まった経験はありませんか。同じ24.5cmなのにUS5.5とUS6が並んでいたり…

日本企画はcm表記が併記されるので迷いにくい

日本企画の大きな利点がここです。コンバース公式オンラインショップの商品ページでは、US表記とcm表記が並記されています。たとえばALL STAR US OXなら3(22.0cm)から11.5(30.0cm)まで、CANVAS ALL STAR J HIなら3.5(22.5cm)から11.5(30.0cm)まで。自分の足長がcmで分かっていれば、そのまま選べます。

ただしコンバース公式は「商品のサイズ表記は独自の採寸に基づき掲載しております」「同じサイズ表記のものであっても、弊社の品質基準の許容範囲内において多少の差異が出ることがございます」とも明記しています。cm表記があるからといって、実測とぴったり一致するわけではありません。

使いどころは通販での購入時です。US表記しかない海外サイトと違い、日本企画ならcmで比較できるため、手持ちのスニーカーとの照らし合わせがしやすい。とくに22.0cmや29.0cm、30.0cmといった端のサイズを探している人には、cm併記があるかどうかは大きな差になります。

注意点は、モデルによってサイズ展開の下限が違うこと。定番ALL STARは22.0cmから、MADE IN JAPANのCANVAS ALL STAR J HIは22.5cmから、CONVERSE ADDICTのCHUCK TAYLOR CANVAS OXは23.0cmからと、上位ラインほど小さいサイズが減ります。足が小さい人はライン選びの段階で候補が絞られます。

25年ぶりの刷新で、定番のラストが変わりました

2025年10月から順次切り替わったリニューアル版のALL STARでは、外観のシルエットを変えずに甲周りにゆとりを持たせた新しいラストが採用されています。ウエッジによって後傾感も改善されました。つまり、同じサイズ表記でも履いた感覚は旧仕様と同じではありません。

根拠は公式のリリースそのもので、ラストとソール構造を一新することで軽量性、クッション性、フィット感、屈曲性を向上させたと明記されています。26.5cmの比較で片足あたり約60gの軽量化。インソールもオープンセル構造のウレタンフォームに変わり、取り外しができるようになりました。

実務的な影響として、「前と同じサイズを買ったのに感覚が違う」ということが起こり得ます。甲周りにゆとりが出たぶん、甲高の人には楽になった一方、甲が薄い人はやや余りを感じる可能性があります。買い替えのタイミングでは、できれば店頭で足を入れてから決めたほうが安全です。

妥協点としては、旧仕様のCANVAS ALL STAR HI/OXはもう公式ラインナップに残っていないため、「以前の履き心地に戻す」という選択肢がありません。旧仕様のファンにとっては痛い変更ですが、軽さとクッション性は明確に上がっています。

試着できないときの、現実的な決め方

通販しか選択肢がない場合の考え方を整理します。まず自分の足長を実測すること。夕方に立った状態で、かかとから最も長い指の先までをcmで測ります。この数値が全ての起点です。

次に、日本企画ならcm表記を見て足長と同じか0.5cm上を選ぶのが基本線。キャンバスのオールスターは幅が細めに感じる人が多いため、足幅が広い人は0.5cm上げたほうが窮屈さを避けられます。USA企画のChuck 70をどうしても選ぶ場合は、公式が言うとおりUSサイズでハーフサイズ下げが出発点になります。

比較の観点では、CONVERSE ADDICTのようにカップインソールが入るモデルは、フラットなインソールのモデルとは足入れの感覚が異なります。同じcm表記でも中の作りが違うので、ライン間でサイズを機械的に横引きするのは避けたほうがいいでしょう。

注意点として、サイズ感は主観のばらつきが大きい領域です。ここに書いた目安も「普段このくらいの人はこの傾向」という話であって、全員に当てはまる正解ではありません。返品交換に対応している店で買う、というのが最も確実な保険になります。

⚠️ 購入前にチェック

・日本企画はcm併記あり/USA企画はUS表記のみのことが多い
・Chuck 70は米国公式が「大きめ、ハーフサイズ下げ」と明記
・定番ALL STARは2025年10月からラストが新しくなっている
・ラインごとにサイズ下限が違う(定番22.0cm/MADE IN JAPAN 22.5cm/ADDICT 23.0cm)

結局どれを選べばいいのか、履き方から逆算します

ヴィンテージ感を最優先するならALL STAR LGCY

「CT70みたいな厚みのある足元が欲しい」が動機なら、ALL STAR LGCY OXの13,750円が最も近い着地点です。日本の公式オンラインショップと国内取扱店で普通に買えて、税関も偽物も気にする必要がありません。

理由は設計思想が近いこと。アーカイブへの敬意を込めたディテールを持ちながら、インソールはPUシート+Ortholite+反発性スポンジラバーの多層構造で現代的な履き心地に振ってあります。見た目のヴィンテージ感と日常の快適さの両立を狙ったラインです。

合わせやすいのはワイドパンツやストレートデニム。ソールにボリュームがあるぶん、太いボトムに合わせても足元が痩せて見えません。カラーはブラックとクラウドホワイトで、どちらも合わせる服を選びません。

注意点は、CT70と完全に同じではないこと。並べれば違いは分かりますし、「CT70が欲しかった」という気持ちが強いと物足りなさが残る可能性はあります。あくまで別の靴として評価してください。

履き潰す前提の普段履きなら定番の6,490円で十分です

週5日履いて1年で買い替える、という使い方なら定番のALL STAR OXが最も合理的です。6,490円という価格で、リニューアルによる軽量化とクッション性の向上まで手に入ります。

根拠は、コンバースのキャンバススニーカーが構造上どうしても消耗品だということ。ソールの張り替えを前提とした作りではないため、履き潰したら買い替えるサイクルになります。それなら初期投資は抑えて、汚れを気にせず履いたほうが満足度は高い。

使用シーンは通勤、通学、買い物、旅行と選びません。6色展開なので、色違いで2足持って履き回すという使い方もしやすい価格帯です。汚れたら洗う、というサイクルを回せるのもキャンバスの利点です。

妥協点は、ソールが薄いのでアスファルトを長時間歩く日には脚に来ること。それと白は必ず汚れます。洗い方を知っておくと寿命が変わるので、あわせて確認しておくといいでしょう。

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5年単位で付き合いたいならMADE IN JAPANかCONVERSE ADDICT

「1足を長く」という価値観なら、CANVAS ALL STAR J HIの16,500円か、CONVERSE ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS OXの23,100円が候補になります。

理由は素材と構造です。MADE IN JAPANは久留米のムーンスター製で、標準モデルとは異なる生成りテープとコットン100%のシューレースを使用。CONVERSE ADDICTはVIBRAM MEGAGRIPのアウトソール、E.V.A.とTPUシャンクのカップインソール、PORON、OUTLASTと、機能面で完全に別グレードです。

使い分けとしては、日本製という背景やコットン紐の質感に価値を感じるならMADE IN JAPAN、雨の日も含めて実用的に履き倒したいならCONVERSE ADDICT。ADDICTのビブラムソールは防滑性と耐摩耗性に優れ、全天候対応と公式が説明しています。

注意点は、どちらも定番の数倍の価格になること。そして高い靴だからといって寿命が数倍になるわけでもありません。「愛着を持って手入れしながら履ける人」でないと、価格差の元は取りにくいのが正直なところです。

実は、いちばん進化しているのは6,490円の定番です

意外と知られていないのですが、この4ラインの中で近年いちばん大きく中身が変わったのは、最も安い定番のALL STARです。約25年ぶりにラストとソール構造を一新し、片足あたり約60gの軽量化とインソールの刷新まで行われました。

上位ラインはヴィンテージの再現やプレミアム素材が価値の中心なので、構造そのものを大きく変えることはあまりありません。むしろ変えないことに意味があるラインです。一方で定番は「毎日履く靴」として実用性を追求する立場なので、思い切った刷新ができた。この逆転現象が起きています。

だから「安いから中身も相応」という前提で定番を外すのは、少しもったいない判断です。履き心地という一点に絞れば、価格順に良くなるとは限りません。まず定番を履いてみて、それでも足りないものが何かを言語化してから上位ラインに進むほうが、失敗が少ない買い方だと思います。

もちろん見た目の厚みやヒールラベルのディテールは価格に比例します。何を優先するかを自分の中ではっきりさせておくことが、結局いちばんの近道です。

🎯 シーン別おすすめ
こんな人・こんな場面 おすすめのライン 価格(税込)
毎日履いて1年で買い替える ALL STAR OX(定番) 6,490円
定番より少しこなれた表情が欲しい ALL STAR US OX 9,350円
CT70のような厚い足元が好み ALL STAR LGCY OX 13,750円
日本製にこだわって長く履く CANVAS ALL STAR J HI 16,500円
雨の日も含めて実用的に履き倒す ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS OX 23,100円
👟 おすすめポイント

迷ったら、まず定番のALL STAR OX(6,490円)を1足履いてみてください。25年ぶりの刷新で軽さとクッション性が上がっており、ここを基準点にすると「自分に足りないのは厚みなのか、素材の質感なのか、機能なのか」がはっきりします。その答え次第で、ALL STAR LGCY・MADE IN JAPAN・CONVERSE ADDICTのどこへ進むかが自然に決まります。

まとめ:違いは優劣ではなく、どこで誰が企画しているかの差です

👟 この記事の結論

USA企画と日本企画は、商標権を持つ会社が違うだけでどちらも正規品です。日本で買うなら、CT70に近い雰囲気はALL STAR LGCYで代替するのが最も確実です。

✅ 要点チェック
  • ✔ 商標権が別:国内は伊藤忠、海外はナイキ傘下
  • ✔ 見分けは4カ所:星の数・ソール・紐・原産国
  • ✔ USは日本企画:U.S. ORIGINATORは国内向け
  • ✔ 並行輸入は要注意:税関で止まる可能性がある
  • ✔ サイズは逆方向:Chuck 70は公式がハーフ下げ推奨

「アメリカのコンバースが本物で、日本のはライセンス品」という語られ方をよく見かけますが、実態はそう単純ではありません。伊藤忠商事が1999年にアパレル、2001年にシューズの日本国内商標権を取得し、2002年4月にコンバースジャパンが設立された。そのあと2003年9月にナイキが米コンバースを買収した。この順序が、2つのコンバースが並び立つ現在の状況を作りました。どちらも正規のライセンスで作られた本物です。

そのうえで日本の消費者にとって現実的なのは、日本企画の4ラインをきちんと知っておくことです。定番のALL STAR OXが6,490円、ヴィンテージ調のALL STAR US OXが9,350円、CT70に近い厚みを持つALL STAR LGCY OXが13,750円、久留米製のCANVAS ALL STAR J HIが16,500円、そしてVIBRAM MEGAGRIPを履いたCONVERSE ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS OXが23,100円。この5段階のどこかに、たいていの人の答えがあります。

海外通販でCT70を狙うという選択肢は、2022年10月1日の関税法改正以降、以前よりも確実に難しくなりました。税関は個人使用目的でも侵害品は輸入できないと明記しています。届かないかもしれない靴に代金を払うより、国内で正規に買えるラインから選ぶほうが、時間もお金も無駄になりません。

最初の一歩としておすすめしたいのは、リニューアルされた定番のALL STAR OXを一度店頭で履いてみることです。約25年ぶりに中身が変わったこの1足を基準点にすれば、自分に足りないものが厚みなのか素材なのか機能なのかが分かります。そこから上のラインへ進めば、買い物の精度が一気に上がるはずです。

※価格・サイズ展開・ラインナップは変更されることがあります。購入前にコンバース公式オンラインショップで最新情報をご確認ください。

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くつのトリセツ編集部です。靴の選び方・サイズ感・お手入れを、メーカー公式など一次情報源で確認できた事実だけをもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、価格改定や仕様変更があれば更新します。

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