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CT70の偽物の見分け方は5か所|ヒールパッチとタン裏で見抜く手順と安全な買い方

2026 9/10
スニーカー
2026年9月11日
CT70の偽物の見分け方は5か所|ヒールパッチとタン裏で見抜く手順と安全な買い方のアイキャッチ画像

本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

フリマアプリで見つけたCT70。写真はきれいだし、値段も手が届く。でも「これ、本物なんだろうか」と指が止まる——CT70を探している人の多くが、一度はこの画面の前で固まります。

先に結論をお伝えします。CT70の偽物は、ヒールパッチ・タン裏のタグ・ソールやシューレースの素材・付属品・買った場所という5つの系統を組み合わせて見ることで、精度がぐっと上がります。逆に「ヒールパッチだけ」「生産国だけ」で判断すると、本物を偽物と誤診する事故が起きます。実際、2018年以降のCT70は仕様が何度も変わっていて、古い見分け方の記事をそのまま信じると判断を外します。

この記事では、米コンバース公式のスペック、コンバースジャパンと税関の公式発表をもとに、チェックすべき箇所を1つずつ順番に見ていきます。さらに、そもそもCT70が日本の店頭に並ばない理由と、2022年10月から変わった税関のルール、国内正規のALL STAR LGCYという現実的な選択肢まで扱います。買ってから後悔しないための材料を、ひととおり揃えました。

👟 この記事でわかること

・ヒールパッチ/タン裏タグ/素材の3系統で見るチェック手順
・2018年以降に変わった仕様と、古い見分け方が通用しない理由
・日本でCT70が正規販売されない商標上の事情と、税関で没収される条件
・偽物をつかまない買い方と、国内正規モデルという代替案

目次

CT70の偽物の見分け方でつまずく人が見落としている前提

CT70の偽物の見分け方でつまずく人が見落としている前提の解説画像

CT70は米コンバースの「Chuck 70」を指す呼び名

CT70というのは商品名ではなく、米コンバースが展開する「Chuck 70(チャック セブンティ)」を日本のユーザーが呼び分けている通称です。1970年前後のチャックテイラーの仕様を再現した復刻ラインで、米コンバース公式サイトではハイカットが95ドル、ローカットが90ドルで販売されています(ハイカットのスタイルコードは162056C)。アッパーはヘビーウェイトのキャンバス、インソールはオーソライトのクッション、ミッドソールとトウキャップはバーニッシュ仕上げのオフホワイトという構成です。

ここが重要なのですが、日本の街のシューズショップに並ぶ「コンバース オールスター」とは、企画も製造も販売会社もまったく別の商品です。同じ星のマークが付いていても中身が違う。この前提を押さえておかないと、「日本のオールスターと比べて作りが違うから偽物では」という見当違いの判断に落ちます。逆に言えば、日本のオールスターを基準にCT70を見てはいけません。

注意点として、CT70は米コンバースの現行ラインとして販売が続いている一方で、日本国内の正規流通ルートは存在しません。つまり「国内の正規店で買って安心する」という選択肢そのものがないモデルです。ここが偽物問題の出発点になります。

📖 用語チェック

ヒールパッチ=かかと外側に貼られたゴム製のラベル。CT70は1960年代仕様の「三ツ星」デザインで、日本のオールスターの一ツ星と見分けがつきます。ライセンスプレート(アンクルパッチ)=くるぶし内側の丸いパッチのことで、CT70はレザー製のチャックテイラーパッチが使われます。

日本の店頭にCT70が並ばない理由は商標にある

CT70が日本で買いにくいのは、生産量の問題でも人気の問題でもありません。商標権の所在が日本と米国で分かれているためです。日本国内のコンバース商標権は伊藤忠商事が保有し、米国のConverse Inc.はナイキの子会社。両社に資本関係も提携関係もありません。つまり法的には、日本の「コンバース」と米国の「CONVERSE」は別ブランドとして扱われます。

この構造の結果として、米コンバースの商品を業として日本に輸入したり国内で販売したりすると、日本国内の商標権侵害になります。コンバースジャパンはCONVERSEシューズの輸入に関してというページで、東京税関が2011年に輸入差止申立てを受理し全国の税関で対象になっていること、知財高裁の平成22年4月27日判決により海外CONVERSE商品の無許諾輸入が商標権侵害にあたると確定していることを公表しています。

使う側として知っておきたいのは、この事情が「正規の日本代理店に真贋を問い合わせる」という一番確実な手段を封じている点です。国内に販売代理店がない以上、公式に鑑定してくれる窓口も存在しません。だからこそ、買う人自身が見分けの物差しを持つ必要があります。

正規ルートがないことが偽物を呼び込んでいる

供給が絞られた人気モデルには、必ず模倣品が寄ってきます。CT70はまさにその典型で、2021年以降は大手の海外通販サイトが日本向けの取り扱いを相次いで停止したため、日本の買い手はフリマアプリ、個人輸入代行、正体のはっきりしない通販サイトへと流れました。売り手が匿名になるほど、偽物が混ざる余地は広がります。

ここで効いてくるのが、写真では判断できない箇所が多いという事実です。ヒールパッチのフォントの太さ、インソールの表面のざらつき、シューレースの艶——どれも実物を手に取れば数秒で分かるのに、出品写真では判別できません。だから「届いてから気づく」トラブルになります。

妥協点も正直に書いておきます。この記事のチェックリストを全部満たしても、100%本物と断言することはできません。模倣品の精度は年々上がっており、外観だけで完全に切り分けるのは無理があります。目指すのは「断定」ではなく「危険な個体を高い確率で避ける」ことです。

見分けは1か所では決まらない。5つの系統を重ねる

結論として、CT70の真贋チェックは①ヒールパッチ②タン裏のタグ③ソール・靴ひも・インソールの素材④箱などの付属品⑤購入経路、という5系統を重ねて判断します。1つでも引っかかったら即クロ、ではありません。2つ3つと不審点が重なったときに「これは危ない」と判断する使い方です。

なぜ重ねる必要があるのか。CT70は2018年から2022年にかけて、ヒールパッチのフォント、アンクルパッチの素材、インソール、キャンバスの厚み、生産国の表記まで段階的に変わってきました。「本物の仕様」が1つに固定されていないため、単一の基準で切ると年代違いの本物を弾いてしまいます。

使い分けの目安はこうです。ネット上の写真しか見られない段階では①と④、実物が手元に届いたら②と③を確認します。⑤の購入経路は、そもそも危ない場所を避けるための事前フィルターです。この順番で見ていけば、判断に必要な情報が段階的に揃います。

ヒールパッチの三ツ星は、写真の段階で真っ先に見る場所

三ツ星デザインがCT70の基準になる

かかと外側のヒールパッチは、CT70かどうかを最初にふるい分ける場所です。CT70には1960年代の仕様を再現した「三ツ星」のヒールパッチが付きます。日本国内で流通するオールスターは一ツ星で、しかも「MADE IN JAPAN」の表記が入るものがあるため、この時点で別物だと分かります。

根拠として押さえておきたいのは、正規のCT70のヒールパッチは金型で成形されるため、個体ごとにデザインがぶれない点です。星の大きさ、星と星の間隔、文字のベースラインは同じロットなら揃います。模倣品はこの金型を写真から起こすため、星が一回り大きい、文字が中心からずれる、といった差が出やすくなります。

写真しか見られない場面でも判断できるのが、この箇所の強みです。出品ページのかかと写真を拡大し、正規品の画像と星の位置関係を並べて比べる。この一手間だけで、雑な模倣品はかなり弾けます。ただし出品者が正規品の画像を流用しているケースもあるため、「別角度の追加写真」を依頼できるかどうかも合わせて見ておきます。

偽物が崩れやすいのは星の大きさと位置

模倣品でよく指摘されるのが、三ツ星の位置と大きさのずれです。星が上寄りに配置されている、3つの星の間隔が不均等、中央の星だけ大きい、といった崩れ方をします。文字部分についても、線が太すぎる・細すぎる、字間が詰まりすぎているといった差が出ます。

もう1つの手がかりがラバーの質感です。正規品のヒールパッチはゴム特有の落ち着いた艶があり、光を当てるとやわらかく反射します。模倣品はプラスチックのように硬質にテカるか、逆に艶がまったくなくマットに沈むかのどちらかに寄りやすい。ソールのラバーも同じ傾向で、艶の出方が両極端なら注意信号です。

比較の対象を持っておくと精度が上がります。手元にオールスターがある人は、そのヒールパッチの艶と見比べてみてください。同じ「コンバースのゴム」として自然な範囲に収まっているかどうか、感覚的に判断しやすくなります。注意点として、経年で表面が白化したり汚れが乗ったりした中古品では艶の判断が難しくなるため、中古では他の箇所を重く見ます。

2018年7月のフォント変更を知らないと判断を誤る

ここが古い記事を鵜呑みにすると外す箇所です。CT70のヒールパッチは、2018年7月以降のロットでフォントが変更され、立体感(凹凸)のあるものに更新されました。同じ時期にアンクルパッチも、従来のトリコロールのプリント仕様から、モノトーンのシープスキンレザーパッチへ変更され、中央の星の下に「70」の文字が入るようになっています。

つまり、2018年より前の記事の写真を「本物の基準」にすると、2018年以降の本物が偽物に見えます。逆に、新しい記事だけを見て古いロットを判定すると、こちらも誤診します。判断するときは、その個体がいつ頃のロットかを箱やタグの表記から推定したうえで、同じ年代の正規品と比べるのが筋です。

付け加えると、CT70にはファーストラインとプレミアラインという展開の違いもあり、発売時期とラインによってヒールパッチのデザインが変わります。デメリットとして、この情報は米コンバースが年表として公開しているわけではなく、流通の実物から積み上がった知見です。だからこそ、ヒールパッチ「だけ」で結論を出さない姿勢が要ります。

⚠️ 購入前にチェック

ヒールパッチが「見慣れた形と違う」と感じたら、まず年代を疑ってください。2018年7月を境にフォントが変わっているため、比較対象が古いと本物でも違和感が出ます。パッチ単体では黒とも白とも決められません。

タン裏のタグは情報量が最も多い場所

タン裏のタグは情報量が最も多い場所の解説画像

13桁の製造コードは左右で違うのが基本

実物が手元にあるなら、ベロ(タン)の裏を最初に見ます。ここにはサイズ、製造国、そして13桁の英数字コードが記載されています。CT70の場合、この13桁コードは左右の靴で異なるのが基本形です。左右がまったく同じ数字で揃っている個体は、同じ版で刷った可能性を考える材料になります。

なぜこの差が出るのか。個体ごとに管理番号が割り当てられる仕組みのため、左右で別の番号になります。模倣品は左右同じ版を使い回すことが多く、そこで差が出ます。合わせて、右足のタンだけに入るプレイヤーズネームの表記や、クオリティラベルの有無も確認箇所です。

ただし例外はあります。流通の過程で左右の箱が入れ替わっているケース、正規品でも例外的に番号が揃うケースが報告されており、この1点だけで偽物と断定することはできません。使い方としては「左右が同じなら、他の箇所をより丁寧に見る」というトリガーとして扱うのが妥当です。

生産国の表記はベトナムから中国、そしてインドネシアへ

タン裏と箱に入る製造国の表記は、時期によって切り替わってきました。2019年8月より前の生産分は「MADE IN VIETNAM」、2019年8月以降は「MADE IN CHINA」に変更されています。さらに2025年製造分では「MADE IN INDONESIA」の表記も確認されています。箱側の表記も同じタイミングで切り替わります。

この変遷を知っていると、個体の年代を推定できます。ベトナム製ならおおむね2019年夏より前、中国製ならそれ以降、という具合です。年代が分かれば、ヒールパッチやアンクルパッチをどの年代の正規品と比べるべきかも決まります。生産国表記は、真贋そのものより「物差しを選ぶための情報」として価値があります。

注意したいのは、箱とタン裏で表記が食い違っているパターンです。箱はベトナム製なのに靴はインドネシア製、といった組み合わせは、箱と中身が別物である可能性を示します。中古では箱の使い回しも珍しくないので即クロとは言えませんが、新品として売られているなら説明を求めるべき箇所です。

Q タン裏に星形のリサイクルマークがありました。見たことがない印なのですが、偽物でしょうか?
A 2021年春モデルから、左足のタン裏にコンバースの星とリサイクルマークを掛け合わせたモチーフがプリントされるようになりました。比較的新しい仕様なので、古い見分け方の記事には載っていません。このマークがあること自体は不審点ではありません。

失敗パターン①「中国製だから偽物」と決めつけて本物を手放す

実際に起きているのが、この誤診です。フリマで手に入れたCT70のタグに「MADE IN CHINA」とあったのを見て「ベトナム製が本物と聞いていたから偽物だ」と判断し、返品交渉に発展する。あるいは、正規品を格安で手放してしまう。原因は、2019年8月に生産国が切り替わったという事実を知らないまま、古い情報を基準にしてしまったことです。

対策はシンプルで、生産国表記を真贋の判断材料として使わないことです。生産国は「いつ頃のロットか」を推定する情報として扱い、真贋はヒールパッチ・素材・付属品の総合で見る。この切り分けを守れば、この種の誤診はほぼ起きません。

ここが意外と知られていないのですが、生産国が変わってもヒールパッチや全体の作りに仕様変更はないとされています。「ベトナム製のほうが作りがいい」という話は流通側の体感として語られることはあっても、公式に品質差が示されているわけではありません。中国製やインドネシア製を避ける合理的な理由は、少なくとも真贋の観点にはないと考えてよさそうです。

タグや刻印から真贋を追う考え方は、他ブランドでもほぼ共通です。ニューバランスの見分け方をまとめた記事も、系統立てて確認する手順という点で参考になります。

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素材と作りは、手に取れば数秒で差が出る

ソールの色味と艶は「オフホワイト」が基準

CT70のミッドソールとトウキャップは、バーニッシュ仕上げのオフホワイトです。真っ白ではなく、わずかにクリームがかった色で、ヴィンテージ感を出すために意図的にこの色に振られています。ここが漂白したような真っ白だったり、逆に不自然に黄ばんでいたら、素材か仕上げが違う可能性を考えます。

艶の出方も見ます。正規品のラバーはしっとりした艶があり、指で触れると硬すぎず柔らかすぎない。模倣品はプラスチック的にテカるか、艶がなくざらつくかに寄る傾向があります。加えて、アウトソールのパターンが浅く彫られていたり、エッジが甘い個体も注意が要ります。

比較の場面で役立つのが、日本のオールスターとの厚みの違いです。CT70はミッドソールが厚めに作られており、横から見たときのボリュームが出ます。ただし中古品は履き込みでソールが削れているため、この判断は新品に近い個体でしか使えません。中古を見るときは、ソールより先にヒールパッチとタン裏を優先してください。

シューレースはコットン100%の生成り色

意外に差が出るのが靴ひもです。CT70のシューレースはコットン100%で、真っ白ではなくくすんだ生成り(アイボリー)の色味をしています。触るとマットで、ややざらついた綿の質感。太さも、通常のチャックテイラー オールスターより太めに作られています。

模倣品は、ここでポリエステルやナイロンの光沢のあるひもを使っていることが多い。真っ白でツヤがあり、指で挟むとつるっと滑る。この差は写真では分かりにくいのに、実物では一瞬で判別できます。届いた箱を開けて最初に触るところとして、覚えておく価値があります。

注意点として、靴ひもは最も簡単に交換できるパーツです。中古では前の持ち主が別のひもに替えていることがあり、その場合は判断材料になりません。逆に、新品未使用として売られているのに靴ひもだけ質感が違うなら、それは無視できない不審点です。

インソールはオーソライトで、取り外せる

CT70のインソールは米コンバース公式が明記しているとおりオーソライトのクッションが入っており、カップ形状で靴の中から取り外せます。表面の生地はざらっとした質感で、CONVERSEのプリントが鮮明に入ります。ヒールカウンター側の成形もしっかりしています。

ここを確認する意味は2つあります。ひとつは、取り外せるかどうかという構造の違い。もうひとつは、プリントのにじみや位置ずれといった仕上げの精度です。模倣品は表面がつるっとしていたり、プリントが薄かったりします。インソールは外から見えないぶん手を抜かれやすく、差が出やすい箇所です。

あわせて見ておきたいのがハトメと縫製です。CT70のハトメはアルミ製で、光をよく反射します。サイドのステッチと裏当て布の位置が揃っているか、ヒールテープが真っ直ぐ入っているかも確認箇所。ただし縫製は正規品でも個体差があるため、少しの歪みだけで偽物と決めつけるのは早計です。

👟 手に取ったら見る順番

①靴ひもを指で挟む(コットンのマットな質感か)→②インソールを引き抜く(外れるか、表面はざらついているか)→③タン裏の13桁コードを左右で見比べる→④かかとのヒールパッチを正面から撮って正規品と重ねる。この順なら5分で終わります。

なお、届いた個体が本物だと判断できたら、次に気になるのは汚れの落とし方です。キャンバススニーカーは洗い方を間違えると黄ばみが出るので、手入れの手順も押さえておくと長く履けます。

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国内正規のALL STAR LGCYと並べると差がはっきりする

ヒールパッチは三ツ星と一ツ星で分かれる

日本国内で正規に買えるモデルのうち、CT70に最も近い性格を持つのがALL STAR LGCY(オールスター レガシー)です。1970年代のチャックテイラーのディテールを踏まえつつ、現代的にアップデートしたフラッグシップという位置づけで、コンバース公式オンラインショップで販売されています。

両者の最も分かりやすい違いがヒールパッチです。CT70は三ツ星、LGCYは一ツ星。ここが違うので、そもそも「LGCYをCT70として売っている」出品は、かかとの写真を見た瞬間に判別できます。ライセンスプレートも、CT70は黒い星に黒い文字を縫い付ける仕様、LGCYは青い星に赤い文字のトリコロールをプリントする仕様と分かれます。

この違いを知っておく実利は、フリマでの誤表記を避けられることです。悪意がなくても、出品者がモデル名を取り違えていることはあります。写真1枚で判別できる項目を持っておけば、届いてから「思っていたものと違う」となる事故を減らせます。

インソールが外れるかどうかで作りの差が見える

構造面で分かれるのがインソールです。CT70のインソールは取り外せますが、ALL STAR LGCYのインソールは接着されていて外せません。LGCYはPUシート、オーソライト、フォームラバーを重ねた多重構造で、クッション性と通気性、へたりにくさを狙った設計になっています。

どちらが優れているという話ではなく、思想の違いです。CT70は当時の作りを再現する方向、LGCYは現代の履き心地に寄せる方向。長時間歩く前提ならLGCYの多重構造が効きますし、ヴィンテージの雰囲気を優先するならCT70の作りが刺さります。

注意点として、インソールが外れないことは中敷きでサイズ調整ができないことを意味します。少し大きめを買って中敷きで詰める、という調整がLGCYでは使いにくい。サイズ選びの余裕が少なくなるぶん、試着の重要度が上がります。

キャンバスの厚みとサイズ感の違い

アッパーの生地も違います。CT70は厚みのある硬めのキャンバスで、履き始めは足に沿うまで時間がかかる代わりに、シルエットの立ち方がしっかりしています。LGCYは国内定番モデルに近い、やわらかく薄めのキャンバスで、最初から足なじみが良い。

サイズ感は、CT70がやや小さめで細め、LGCYは長さ・幅ともに余裕がある方向です。加えて米コンバース公式サイトはChuck 70について「大きめのためハーフサイズ下げを推奨」と明記しています。日本のオールスターを基準にすると0.5cmほど大きく感じるという声が多く、普段27.0cmの人なら26.5cmが候補に入ります。

ただしサイズ感は足の形で受け取り方が変わります。甲が高い人や幅広の人は、CT70の細さが窮屈に出ることがあり、下げすぎると失敗します。試着できない購入経路では、公式のサイズ推奨と自分の足長の実測をあわせて判断してください。コンバース全体のサイズ選びの基準は、こちらで整理しています。

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価格帯で見る現実的な選択肢

📊 CT70とALL STAR LGCYの比較(くつのトリセツ調べ/公式スペックより)
項目 CT70(Chuck 70) ALL STAR LGCY
ヒールパッチ 三ツ星 一ツ星
ライセンスプレート 黒星・黒文字を縫い付け 青星・赤文字のプリント
インソール オーソライト/取り外し可 PU+オーソライト+フォームラバーの多重構造/取り外し不可
アッパー 厚手で硬めのキャンバス やわらかく薄めのキャンバス
サイズ展開 米コンバース公式のUS表記 3(22.0cm)〜11.5(30.0cm)
生産国 ベトナム→中国→インドネシアと変遷 インドネシア
価格 米公式でハイカット95ドル/ローカット90ドル HI 13,200円/OX 13,750円

価格を並べると、判断はしやすくなります。ALL STAR LGCYは公式オンラインショップでHIが13,200円、OXが13,750円。いずれも国内正規品で、サイズ交換や不良対応の窓口があります。一方、日本国内で流通するCT70は19,800円程度で取引されることが多く(時期や為替で変動します)、しかも真贋の保証はありません。

この差をどう見るかは、何を買いたいかで変わります。三ツ星のヒールパッチと厚手キャンバスの雰囲気そのものが目的なら、リスクを理解したうえでCT70を探す価値はあります。「チャックテイラーの空気をまとった1足が欲しい」であれば、正規ルートで買えて価格も抑えられるLGCYが現実的です。

注意点も添えておきます。LGCYはカラーや発売時期によって価格が異なり、セール価格が出ることもあります。公式オンラインショップの各カラーページで、購入時点の価格とサイズ在庫を確認してください。

三ツ星ではないけれど、厚みのある履き心地を国内正規ルートで選びたい人へ▼

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買う前に知っておきたい税関と商標のルール

2022年10月1日から、個人使用でも没収の対象になった

ここは真贋の話とは別に、必ず押さえてほしい制度の話です。税関は模倣品の水際取締り強化のページで、令和4年(2022年)10月1日以降、個人で使用する場合であっても、海外の事業者から送付される物品が商標権または意匠権を侵害する模倣品である場合は輸入できないと明記しています。

実際の流れはこうです。税関が知的財産侵害の疑いがある物品を発見すると認定手続が開始され、購入者のもとに認定手続開始通知書が届きます。侵害物品と認定されれば没収。そして購入代金については、税関では対応できず、購入した通販サイト等に問い合わせるしかありません。つまり、商品も代金も戻らない可能性があります。

罰則については、輸入者に事業性がなければ対象になりません。事業性がある場合は従来どおり、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその併科です。個人が罰せられるわけではないものの、「届かないうえに返金されない」というリスクは実在します。

コンバースは2011年から輸入差止申立ての対象になっている

もう一段踏み込むと、CONVERSEシューズは制度改正よりずっと前から水際の対象でした。コンバースジャパンの公表によれば、東京税関が2011年にCONVERSEシューズの輸入差止申立てを受理し、その効力は全国の税関に及んでいます。加えて、知財高裁の平成22年4月27日判決により、国内商標権者の許諾を得ない海外CONVERSE商品の輸入は商標権侵害にあたると確定しています。

ここで注意したいのは、この枠組みが「偽物だから止められる」のとは別の理屈で動いている点です。本物の米コンバース製品であっても、日本国内の商標権者の許諾がなければ、輸入の場面では侵害品として扱われうる。真贋と適法性は別問題だということです。

実務上の帰結として、海外通販でCT70を取り寄せる方法は、荷物が止まるリスクを抱えます。2021年以降、大手の海外通販サイトが日本向けの取り扱いを次々に停止したのも、この事情が背景にあります。「海外サイトなら安心して本物が買える」という考え方は、すでに現状と噛み合いません。

個人が履くこと自体は商標権の問題にならない

誤解しやすいところなので、はっきり書いておきます。商標権の効力が及ぶのは「業としての」製造・販売・輸出・輸入等です。個人が商品を所有し、履いて出かけることで商標権を侵害することはありません。すでにCT70を持っている人が不安になる必要はない、ということです。

問題になるのは、海外から日本国内へ持ち込む場面と、国内で販売する場面です。手元にある1足を履くこと、友人に譲ること自体が咎められるわけではありません。この線引きを理解しておくと、ネット上に流れる不正確な話に振り回されずに済みます。

一方で、フリマアプリで継続的に転売する行為は「業として」に近づいていきます。反復・継続して利益を得る形になると、個人の趣味の範囲を超えたと評価されうる。中古のCT70を売る側に回るときは、この点を意識しておくのが安全です。

国内正規品には「JPN」マークが付く

コンバースジャパンはCONVERSEシューズ正規品に関してというページで、同社の全ての正規品シューズには「JPN」マークが必ず付いていると案内しています。購入時にこのマークの有無を確認するよう呼びかけています。

ここで整理しておくと、「JPNマークがない=偽物」ではありません。CT70は米コンバースの製品なので、そもそもJPNマークは付きません。このマークは、国内正規品かどうかを見分けるための目印です。国内の店頭やオンラインで「コンバース」として買った靴に本来あるべきマークがない場合に、疑う材料になります。

同じページでは、正規品に後加工を施したリメイク品についても注意が示されています。スタッズやストーンを付ける、ラバーを貼って厚底にする、染め直す、ペンキを塗るといった加工品は、コンバースが商標権を侵害するものと考え、品質管理の観点から許諾していないと明記されています。フリマでカスタム品を買うときは、この点も頭に入れておいてください。

⚠️ 購入前にチェック

海外の販売元から直接発送してもらう買い方は、税関で止まった場合に商品も代金も戻らない可能性があります。国内在庫から発送される取引か、発送元がどこかを、購入前に必ず確認してください。

偽物をつかまない買い方と、実際に起きているトラブル

怪しい通販サイトには4つの共通サインがある

国民生活センターは模倣品に関するトラブルにご注意という注意喚起で、警戒すべき通販サイトの特徴を挙げています。①サイトのURLの表記が、ブランドの正式な英語表記と少しだけ異なる。②ブランド、メーカー品で価格が通常より安い。③事業者の名称、住所、電話番号が明確に表記されていない。④問い合わせ先のメールアドレスがフリーメール。

加えて、支払方法にも注意が必要とされています。支払方法が銀行振込に限定されている場合、クレジットカード利用可と表示されていても後から銀行振込を指定される場合があると指摘されています。振込は取り消しがきかないため、トラブルが起きたときの回収手段がなくなります。

CT70に当てはめると、この4項目は特に効きます。正規流通がないモデルだけに、それらしいドメインの通販サイトが乱立しやすい。URLの綴りを1文字ずつ確認し、特定商取引法に基づく表記のページで事業者名と住所が書かれているかを見る。この2つを習慣にするだけで、危険な入口の多くは避けられます。

失敗パターン②「新品で1万円以下」に飛びついてしまう

もう1つよくある失敗が、価格から入ってしまうケースです。フリマアプリで「CT70 新品未使用」が相場を大きく下回る金額で出ていて、写真もきれいだったので購入。届いた靴は靴ひもがつるつるのポリ素材で、ヒールパッチの星の位置がずれていた——という流れです。

原因は、価格の妥当性を判断する物差しを持っていなかったことにあります。日本国内で流通するCT70は19,800円程度で取引されることが多く、正規品であればセール時でも値引きには限度があります。新品で1万円を切る出品が並んでいたら、その価格が成立する理由を先に考えるべきでした。

対策は2つです。ひとつは、購入前に相場を5件以上見て中央値を把握すること。もうひとつは、購入前に追加写真を依頼することです。かかとのヒールパッチ、タン裏のタグ、インソールを外した状態、この3枚を頼んで断られたり、はぐらかされたりしたら購入を見送る。この一手間が最も効きます。

鑑定を挟めるプラットフォームを使う

写真と知識だけで判断しきれないなら、第三者の鑑定を挟む選択肢があります。スニーカーダンク(SNKRDUNK)はスニーカー鑑定についてのページで、内タグ、中底の刺繍、アッパーの素材・色・形、ステッチの位置や精度、ソール高さ、プリント・刺繍の精度を検査し、必要に応じてブラックライトで発光ポイントも確認すると説明しています。

付属品も対象で、ボックスの状態・サイズ・カラー、ラベルのテキスト・フォント・素材、タグ、包装紙、付属品の有無・状態を検査します。モデルによっては別の鑑定士がもう一度同じ工程を行う複数人体制をとり、X線透過装置で内部構造を三次元的に映し出す検査や、正規品と偽造品の内部構造データベースの活用も公表されています。

デメリットもあります。鑑定を挟むぶん手元に届くまで時間がかかり、手数料も乗ります。また、鑑定はあくまで運営の基準に基づく判断で、輸入や商標をめぐる法的な問題が消えるわけではありません。それでも、個人間の直接取引で写真だけを頼りに賭けるよりは、確認の層が1つ増えます。

目的別に、選ぶべき道は分かれる

🎯 タイプ別の選び方
こんな人 おすすめの選択 押さえる点
三ツ星ヒールパッチが目的 鑑定つきプラットフォームでCT70を探す 発送元と手数料を先に確認
失敗したくない・初めて買う 国内正規のALL STAR LGCY HI 13,200円/OX 13,750円、試着してサイズ確定
長時間歩く用途がメイン 多重構造インソールのLGCY インソールが外せないためサイズは慎重に
すでにCT70を持っている 手元の個体をチェックリストで確認 履くこと自体に商標上の問題はない

この表の使い方はシンプルです。「CT70でなければ意味がない」のか、「チャックテイラーらしい1足が欲しい」のかを、自分に問い直してください。前者ならリスクと手間を引き受けて探す。後者なら国内正規で選んだほうが、結果的に満足度は高くなります。

Q 届いた靴が偽物だと分かりました。どうすればいいですか?
A まず状態が分かる写真を全方向から撮って記録し、取引画面のやり取りを保存します。フリマアプリなら運営の補償制度に沿って申告し、独断で受取評価をしないこと。海外通販の場合は、販売サイトへの連絡と、決済会社への相談が窓口になります。困ったときは消費者ホットライン188に相談できます。

まとめ:CT70の偽物の見分け方は、重ねて判断すると精度が上がる

👟 この記事の結論

CT70は1か所では判定できず、ヒールパッチ・タン裏・素材を重ねて見ます。買う前にかかととタン裏の追加写真を依頼してください。

✅ 要点チェック
  • ✔ 三ツ星が基準:星の位置と大きさのずれを見る
  • ✔ 年代を先に推定:2018年7月にフォント変更あり
  • ✔ 生産国は真贋の材料外:中国製もインドネシア製も存在する
  • ✔ 素材は手で判断:靴ひもはコットン、インソールは外せる
  • ✔ 安すぎる新品は保留:追加写真の依頼に応じるかで判断

CT70は日本に正規流通がないぶん、買う人自身が判断の物差しを持つしかないモデルです。逆に言えば、ヒールパッチの三ツ星、タン裏の13桁コードと生産国表記、靴ひもとインソールの質感という3つの入口を覚えておけば、危険な個体はかなりの割合で避けられます。手を出す前の最初の一歩は、出品ページの写真を眺めることではなく、かかととタン裏とインソールを外した状態の追加写真を依頼すること。この依頼に誠実に応じるかどうかが、その取引の性格をよく表します。そして、雰囲気を楽しみたいだけなら国内正規のALL STAR LGCYという選択肢があることも、あわせて覚えておいてください。

※価格・仕様・販売状況は変動します。購入前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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くつのトリセツ編集部です。靴の選び方・サイズ感・お手入れを、メーカー公式など一次情報源で確認できた事実だけをもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、価格改定や仕様変更があれば更新します。

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