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「ジャランスリワヤ、評判はいいけど欠点はないの?」——革靴を探していて、この名前にたどり着いた人の多くが同じところで足を止めます。ハンドソーンウェルテッド製法で39,600円という価格を見れば、疑いたくなるのは自然なことです。
結論から言うと、欠点はあります。ただしそれは「作りが雑」といった品質の話ではなく、サイズ選びの難しさ・足型との相性・維持費のかかり方という、買う前に知っていれば回避できる種類のものがほとんどです。逆に言えば、知らずに通販でポチると高い確率で後悔します。
この記事では、公式オンラインショップに載っている木型ごとのサイズ表・ソールの仕様・修理メニューという一次情報を突き合わせながら、ジャランスリワヤの欠点を5つに整理します。そのうえで、それぞれをどう回避するか、どんな人なら気にしなくていいのかまで書きます。「買わない理由」を探している人にも、「買う前に潰しておきたい不安」がある人にも使える内容です。
・ジャランスリワヤの欠点5つと、それぞれの具体的な回避策
・同じ「UK5.0」でも木型によって0.5cm変わるという公式サイズ表の事実
・かかとが浮く・甲がきついと感じる人に起きていること
・公式リペアの掲載メニューと、そこに載っていない修理の話
ジャランスリワヤの欠点は、大きく5つに整理できる

ネット上の「欠点」情報は、サイズの話と革の話と修理の話が混ざったまま語られがちです。まずは全体像を5つに切り分けます。どれが自分にとって致命傷になるかは、足型と履き方によって変わります。
欠点①:サイズが読めない。木型ごとに基準そのものが違う
最大の欠点はここです。ジャランスリワヤはUK表記でサイズを展開していますが、同じUKの数字でも、木型(ラスト)が違えば対応するcmが違います。公式オンラインショップの商品ページを比べると、ストレートチップの98317 Bandung(木型11120)はUK5.0が23.5cm、ローファーの98998 Garuda(木型18045)はUK5.0が24.0cmと表記されています。同じブランド、同じUK5.0で、0.5cmの差です。
この差が生まれるのは、木型が別物だからです。11120はノーズが長めのドレッシーな型、18045はローファー専用に日本人の足形を基に開発された型で、そもそも設計思想が違います。つまり「前に買ったジャランがUK7だったから、今回もUK7」という買い方が通用しません。
実店舗で試着するなら大きな問題にはなりませんが、通販で買う人にとってはそのまま失敗に直結します。ジャランスリワヤを検討するなら、モデル名だけでなく木型の番号をセットで確認する癖をつけてください。
欠点②:かかとと甲のフィットが、はっきり人を選ぶ
「甲はきついのにかかとが浮く」という声が出やすいブランドです。理由は、ヒールカップ(かかとを包む部分)が小ぶりに設計されているモデルがあること。98998 Garudaでは、前身モデルから引き継いだ木型18045に対して「カカトを小さくし、甲やヴァンプ周辺を薄くする」ミリ単位の調整が加えられていると公式が説明しています。
この設計は、かかとが細い日本人の足には吸い付くように効きます。一方で、かかとが大きめの人や甲が高い人には、前足部が窮屈なのにかかとだけ余るという感覚になりやすい。足型との相性がそのままフィット感の差になるタイプの靴です。
対策は単純で、試着して確かめる以外にありません。とくにローファーは紐で締める調整ができないため、フィットが合わないと後から取り返しがつきにくい。デザインが気に入っていても、ここが合わなければ別の一足を選ぶ判断が必要です。
欠点③:革と仕上げには、価格なりの部分がある
ジャランスリワヤの革は、公式の説明ではフランス・ドイツ・イタリアの名門タンナーから調達したものが使われています。素性は確かです。ただし39,600円からという価格帯である以上、価格が数倍する英国靴やイタリア靴と革の表情や仕上げの緻密さを比べれば、差はあります。
ここを「欠点」と感じるかは期待値の置き方次第です。革靴を数足履いてきた人が「価格を考えれば十分」と評価する一方、最初の一足として過度な期待を持って開封すると物足りなさを感じることがあります。
手作業の比率が高い製法である以上、個体差もゼロではありません。通販で買う場合は、届いた直後に左右の作りやステッチの状態を確認しておくと安心です。
欠点④⑤:ソールの維持費と、公式リペアの守備範囲
4つ目はソールです。定番の98317 Bandungはレザーソールで、雨に弱く減りも早い。ダイナイトソール仕様を選べば解決しますが、その分ドレス感やソールの返りの軽さは変わります。5つ目は修理で、公式リペアページのJalan Sriwijaya欄に掲載されているのはトップリフト交換・ハーフラバー・ステッチ補修・ソール全面接着・靴磨きの5メニューです。
この2つは購入前に見落とされがちですが、5年10年と履くつもりなら効いてきます。詳しくは後半のH2で分解します。
5つの欠点のうち、通販で買う人が真っ先に踏むのは①のサイズです。ワイズ(足幅)の表記は公式の商品ページに記載がないため、幅で悩んでいる人ほど試着が前提になります。「サイズ交換ができるか」を先に確認してから注文してください。
同じ「UK5.0」でも0.5cm違う|木型がサイズを決めている
ここからは、最大の欠点であるサイズ問題を分解します。感覚論ではなく、公式の商品ページに書かれているサイズ展開を並べれば、何が起きているかははっきり見えます。
11120は23.5cmから、18045は24.0cmから——公式表記が食い違う理由
公式オンラインショップの商品ページには、モデルごとにサイズ展開がcm併記で載っています。木型11120のストレートチップ98317 BandungはUK5.0(23.5cm)からUK11.0(29.5cm)まで。対して木型18045のローファー98998 GarudaはUK5.0(24.0cm)からUK13.0(32.0cm)まで。同じUK5.0が、片方では23.5cm、もう片方では24.0cmと案内されています。
この0.5cmは誤差ではなく、木型ごとの設計差をcmに翻訳した結果です。ノーズの長さ、捨て寸の取り方、甲の厚みが違えば、同じUK表記でも履ける足長は変わります。ローファー専用木型のほうがサイズ展開の上限が32.0cmまで広いのも、想定している足の幅が違うためと考えられます。
つまり、レビュー記事で見かける「ジャランはワンサイズ下げ」といった一括りのアドバイスは、木型が違えば当てになりません。参考にするなら、自分が買おうとしているモデルと同じ木型を履いている人の声だけを見てください。
EDWARDと11120の差はハーフサイズ|公式スタッフの着用例が示すもの
もうひとつの定番木型がEDWARDです。自然な丸みを帯びたエッグトゥが特徴で、プレーントゥの98651 Tokioなどに使われています。11120がノーズ長めでシャープな印象なのに対し、EDWARDはぽってりと英国的。見た目の違いは分かりやすいのですが、問題はサイズ感です。
公式のサイズ選びの案内ページには、同じスタッフの着用サイズとしてEDWARDラストはUK6.5、18045ラストはUK6.0という実例が掲載されています。同じ人の同じ足で、木型が変わればハーフサイズ動くということです。これはブランド側が公にしている情報で、サイズ感のばらつきを隠していないとも言えます。
注意したいのは、この実例はあくまでひとりのスタッフの数値だという点。自分の足に当てはめるときは「木型が違えばハーフサイズ動くことがある」という幅として受け取り、断定的な換算表として使わないほうが安全です。
失敗パターン①:ネットで「前と同じUK7」を注文して足が入らない
よくある失敗がこれです。ストレートチップをUK7で履いている人が、同じブランドだからとローファーもUK7で注文する。届いてみると足長の対応cmが0.5cm違ううえ、ローファーは紐がなく甲の押さえも効かないため、きつい・脱げるのどちらかに転びます。
原因は、UK表記を「ブランド共通のものさし」だと思い込んでいることにあります。UKサイズは本来、木型ごとに割り当てられた記号に近いもので、ブランドをまたげばもちろん、同じブランド内でも木型が違えば基準が変わります。
対策は、注文前に商品ページのサイズ展開のcm表記を必ず見ること。それだけで、この失敗はほぼ防げます。加えて、返品・交換の条件を確認しておけば、外したときのダメージも小さくできます。
cm換算より先に「足長の実寸」を測るのが近道
公式のサイズ案内には、革靴とスニーカーの表記の違いについての説明があります。革靴は着用に適した足長をサイズとして表記するのに対し、スニーカーは捨て寸(つま先の足が入らない部分)を含めて表記することが多く、足長の実寸より大きくなる傾向があるという内容です。
つまり、普段のスニーカーのサイズをそのまま持ち込むと、革靴では大きすぎる方向に外れます。先に自分の足長を実寸で測っておけば、木型ごとのcm表記と直接照らし合わせられるので、判断がぶれません。
測り方は、かかとを壁につけて立ち、いちばん長い指の先までを測るだけ。夕方のほうが足はむくむため、夕方に測った数値を基準にすると、実際に履く時間帯とのズレが出にくくなります。

革靴を買って、家で履いた瞬間に「あれ、なんか大きい」と気づいたことはありませんか。スニーカーと同じ27.0cmを選んだのに、歩くとかかとがパカパカする。逆に、店…
| 項目 | 98317 Bandung | 98651 Tokio | 98998 Garuda |
|---|---|---|---|
| 木型(ラスト) | 11120 | EDWARD | 18045 |
| デザイン | ストレートチップ | プレーントゥ | コインローファー |
| ソール | レザーソール | ダイナイトソール | イタリア製レザーソール |
| サイズ展開 | UK5.0(23.5cm)〜UK11.0(29.5cm) | UK5.0(23.5cm)〜UK12.0(30.5cm) | UK5.0(24.0cm)〜UK13.0(32.0cm) |
| 価格(税込) | 39,600円 | 41,800円 | 39,600円 |

かかとが浮く、甲がきつい——足型との相性という壁

サイズを数字で合わせても解決しないのが、フィットの問題です。ジャランスリワヤで「合わない」と言われるとき、その多くはかかとか甲のどちらかに集中します。
小ぶりなヒールカップは、長所であり短所でもある
98998 Garudaに使われる木型18045は、公式の説明によれば日本人の足形状を基に開発され、快適性とフィット感を追求して改良が重ねられた専用木型です。98998ではさらに、カカトを小さくし、甲やヴァンプ周辺を薄くするミリ単位の調整が加えられています。
かかとが細い足には、この設計がそのまま利点になります。歩いたときに靴が足についてくる感覚が出やすく、ローファーで起きがちなパカパカ音も抑えられます。一方、かかとの骨が張っている人には当たりが出やすく、履き始めの数日で靴擦れになるケースもあります。
この当たりは、履き慣らしで革が沈んで落ち着くこともあれば、最後まで合わないこともあります。判断が難しいところなので、購入時点で「かかとに一点だけ強く当たる感覚」がある場合は、サイズや別モデルを検討したほうが結果的に安く済みます。
甲が高い人ほど、タイトに感じやすい
甲の薄さも、モデルによっては効いてきます。とくに甲やヴァンプ周辺を薄く設計しているローファーでは、甲高の足だと足入れの段階で引っかかる感覚が出ます。ストレートチップやプレーントゥは紐で調整できるため、同じ足でも印象がやわらぎます。
甲高の自覚がある人は、紐靴のモデルから入るのが無難です。98317 Bandungのような内羽根ストレートチップなら、羽根の開き具合である程度は逃がせます。外羽根であればさらに調整幅が広がります。
注意点として、紐で締められるからといってサイズを上げるのは逆効果です。長さが余った状態で紐だけ強く締めると、甲に圧が集中して痛みが出ます。長さを合わせたうえで、紐で微調整するのが順番です。
実は「かかとが浮く」の多くは、サイズが大きい
意外と知られていないのですが、かかとが浮くと感じたとき、原因がヒールカップの形状ではなく単純にサイズが大きいケースがかなりあります。革靴は足長ジャストで作られているため、スニーカー感覚で選ぶと0.5〜1.0cm大きい方向に外れやすい。長さが余れば、足は前に滑り、かかとに隙間ができます。
この場合、インソールやタンパッドで埋めるより、ハーフサイズ下げたほうが解決することが多いです。逆に、正しいサイズで甲がしっかり止まっているのにかかとだけ抜けるなら、それは形状の相性の問題になります。
見分け方は、靴紐を締めた状態で甲が動くかどうか。甲が動くなら長さが余っています。甲は止まっているのにかかとが動くなら、形状のミスマッチです。この切り分けを先にやると、無駄な中敷きを買わずに済みます。
ローファーは紐がない分、難易度がもう一段上がる
ローファーは構造上、甲のベルトも紐もありません。つまりサイズ選びを外したときのリカバリー手段が少ない。これがジャランスリワヤのローファーで「痛い」「脱げる」の声が出やすい理由です。
だからこそローファーは、タイトめを選んで革が伸びるのを待つ買い方が定石とされます。ただしこれは「痛くても我慢する」という意味ではありません。指先が曲がったまま入らない、爪が当たるといった状態は伸びでは解決しないため、その場でサイズを見直すべきサインです。
緩い方向に外した場合は、インソールやタンパッドで詰める調整が使えます。とはいえ調整幅は限られるので、ローファーこそ試着できる環境で選びたい一足です。

ローファーを買おうとサイズ表の前で手が止まった、という声はよく聞きます。スニーカーはいつも27.0cmで困らないのに、同じ27.0cmのローファーを履いたらかか…
ラスト(木型)=靴を作るときに革を吊り込む足型の原型。同じブランドでも木型が違えば、シルエットもサイズ感も別物になる。
ヒールカップ=かかとを包み込む部分。ここが小さいほど足に吸い付くが、かかとが大きい足には当たりが出やすい。
ハンドソーンウェルテッド製法=アッパー・中底・ウェルトを手作業で縫い付ける製法。ジャランスリワヤが採用している。
革と仕上げに出る「39,600円の靴」の限界
品質面での欠点は、実は語られ方ほど深刻ではありません。ただし「何と比べるか」で評価が変わります。ここは冷静に線を引いておきます。
革の素性は確か。ただし上位価格帯との差は残る
公式の説明では、フランス・ドイツ・イタリアの名門タンナーから調達した革が使われ、カーフのブラックのほか、グレインレザーやCHROMEXCELオイルドレザーなどのバリエーションが用意されています。素材の出どころがはっきりしているのは、この価格帯では強みです。
それでも、はるかに高い価格帯の英国靴やイタリア靴と並べれば、革の目の詰まり方や磨き上げたときの艶の出方には差が出ます。これは手抜きではなく、原価配分の結果です。同じ価格でハンドソーンウェルテッドを成立させるためのバランスと考えるほうが実態に近い。
期待値の置き所としては、「価格の3倍の見た目」を求めると裏切られ、「価格の1.5倍の作り」を期待すると満足しやすい。革靴を初めて買う人には、この温度感を先に持っておいてほしいところです。
手作業の比率が高い分、個体差はゼロにならない
ハンドソーンウェルテッド製法は、アッパー・中底・ウェルトを手作業で縫い付ける工程を含みます。機械化された工程が少ないほど、仕上がりは職人の手に依存します。ステッチのピッチや吊り込みのテンションに、わずかな個体差が出ることはあります。
店頭で複数足から選べる場合は、左右の甲の高さやステッチの通り方を見比べてから買うと納得感が高まります。通販の場合は、届いた時点で確認し、気になる点があれば早めに販売店へ相談するのが筋です。
ただし、これは「ハズレを引く」という話ではありません。手作業由来の揺らぎは、量産靴にはない味として受け取られることも多く、許容範囲の線引きは人によって変わります。
履きジワの入り方は、コントロールできる
革靴で見た目の印象を左右するのが履きジワです。カーフは繊維が細かいぶん細かいシワが入りやすく、サイズが合っていないと不自然な位置に深いシワが刻まれます。とくに長さが余っていると、甲の前方に大きな折れが出ます。
対策は、サイズを合わせることと、脱いだ後にシューキーパーを入れること。この2つでシワの入り方は変わります。逆に、履いたまま放置した形で保管すると、そのままの折れが定着します。
注意したいのは、シューキーパーを「大は小を兼ねる」で選ばないこと。サイズの合わないキーパーを無理に入れると、革が伸びて甲がゆるくなります。靴のサイズに合ったものを選んでください。
ソールで維持費が変わる|レザーとダイナイトの分かれ道
買った後にじわじわ効いてくるのが、ソールの選択です。ジャランスリワヤは同じデザインでもソール違いが用意されているため、ここは自分で決められる欠点でもあります。
レザーソールは雨に弱く、減りも早い
定番の98317 Bandungはレザーソール仕様です。ローファーの98998 Garudaもイタリア製レザーソールを採用しています。レザーソールは通気性と足なじみに優れ、ドレスシューズらしい薄い足元を作れます。
その代わり、水を含むと革が膨潤して傷みやすく、濡れた路面では滑りやすくなります。減りも速く、アスファルトを歩く距離が長い人ほど摩耗のペースは上がります。雨の日に履く前提なら、この仕様は不利です。
使い分けとしては、レザーソールは晴れの日の勝負靴、雨の日は別の一足という運用が現実的です。1足しか持たない人が通勤で毎日履くなら、レザーソールは選択として噛み合いません。

「革靴を買おうとしたら、店員さんに”これはレザーソール(革の靴底)です”と言われたけれど、正直いいのか悪いのか分からない」——そんな声を…
ダイナイトソールを選べば安心? 代わりに変わるもの
98321 Bandungや98651 Tokioには英国製ダイナイトソールが採用されています。公式の説明でも、ドレッシーな雰囲気を保ちながらグリップ力と耐摩耗性を備えるソールとして位置づけられています。雨の日の不安はこれでかなり減ります。
ただし、ゴム底になる分、ソールの返り(歩行時に曲がる感覚)は硬めになり、足元の厚みも増します。フォーマル度の高い場面では、レザーソールのほうが収まりがいい場面もあります。同じ98317系でも、レザーソールの98317は39,600円、ダイナイトの98321も39,600円と価格は同じなので、判断基準は価格ではなく用途です。
注意点として、ダイナイトなら手入れが不要になるわけではありません。アッパーの革は同じカーフなので、ブラッシングとクリームのサイクルは変わりません。
ハーフラバーを最初に貼るか問題
レザーソールを選んだ人が必ず一度は迷うのが、下ろす前にハーフラバーを貼るかどうかです。公式リペアのメニューでは、ハーフラバーは4,620円からで、目安納期は10日からとされています。
貼れば減りに強くなり、雨の日の滑りも軽減されます。デメリットは、レザーソール特有の返りの軽さと通気性がやや損なわれること、そして初期費用が上乗せされること。ドレス用途で見た目を重視するなら貼らない選択もあります。
判断の目安は歩く距離です。1日に長く歩く人、駅から遠い職場に通う人は先に貼っておくと、結果的にソール本体の寿命が延びます。年に数回しか履かないなら、減ってから考えても遅くありません。
同じモデル名でもソール違いが存在します。商品ページの「ソール」の欄がレザーソールかダイナイトソールかを、注文前に必ず確認してください。雨の日も履く予定があるなら、ダイナイト仕様を選ぶか、購入と同時にハーフラバーを検討するのが現実的です。
修理に出す前に知っておきたい、公式リペアの守備範囲
「グッドイヤーやハンドソーンなら一生モノ」という言葉を鵜呑みにすると、ここでつまずきます。修理はできますが、どこに出すかは自分で決める必要があります。
公式リペアに載っているのは5メニュー
日本の公式オンラインショップを運営するGMT inc.は、Jalan Sriwijayaを含む複数ブランドのリペアサービスを受け付けています。ジャランスリワヤの欄に掲載されているメニューは、トップリフト交換が3,080円から、ハーフラバーが4,620円から、ステッチ補修1ヶ所が1,650円から、ソール全面接着(片足)が2,640円から、靴磨き(ベースケア)が2,200円からです。いずれも税込表記です。
日常的に必要になる修理はここでカバーできます。とくにトップリフト(かかとのゴム)は消耗が早い部分なので、減りきる前に交換に出す前提で価格を頭に入れておくと計画が立ちます。
返却時の送料は1,100円で、北海道・九州・沖縄・離島は別料金です。修理代とは別にかかるコストなので、複数足まとめて出したほうが効率はよくなります。詳細はGMT inc. の公式リペアページで確認できます。
オールソール交換の記載がない、という事実
見落とされがちなのがここです。公式リペアページを見ると、レザーソール交換やダイナイトソール交換といったオールソールのメニューは、ParabootやTricker’s、FABIO RUSCONIの欄には掲載されていますが、Jalan Sriwijayaの欄には記載がありません(2026年8月時点)。
これは「修理できない」という意味ではありません。ハンドソーンウェルテッド製法はソール交換を前提とした構造なので、街の靴修理店でオールソール交換に対応してもらえます。ただし、公式の窓口にメニューとして並んでいない以上、自分で修理店を探して見積もりを取る流れになると理解しておく必要があります。
費用は修理店やソール素材によって差が出るため、事前に複数店で見積もりを取るのが確実です。修理店を選ぶときは、ハンドソーンウェルテッドの取り扱い経験があるかを確認しておくと安心できます。
失敗パターン②:減りきってから相談して、修理代が膨らむ
もうひとつの典型的な失敗が、ソールが薄くなりきってから修理を考えることです。レザーソールが減り、中の縫い糸まで切れた状態になると、ソール交換だけでなくウェルトの補修も必要になり、工程が増えます。かかとも同様で、トップリフトが完全に減って土台まで削れると、交換だけでは済まなくなります。
原因は「まだ履けるから」と先送りしてしまうこと。革靴のソールは、穴が開いてから交換するものではなく、糸が見えはじめたら出すものです。
対策は、月に1度は靴底を見る習慣をつけること。かかとの角が削れて斜めになってきたら、トップリフト交換のタイミングです。3,080円からの修理で済むうちに出せば、支出も納期も小さく収まります。
| メニュー | 料金 | 目安納期 |
|---|---|---|
| トップリフト交換 | 3,080円から | 10日から |
| ハーフラバー | 4,620円から | 10日から |
| ステッチ補修1ヶ所 | 1,650円から | 10日から |
| ソール全面接着(片足) | 2,640円から | 2週間から |
| 靴磨き(ベースケア) | 2,200円から | 10日から |
欠点を踏まえてなお選ばれる理由と、向く人・向かない人
ここまで欠点を並べてきましたが、それでもこのブランドが定番であり続けているのには理由があります。最後に、買う判断の材料を整理します。
39,600円からでハンドソーンウェルテッド、という事実の重み
ジャランスリワヤの立ち位置を一言でいえば、製法に価格を寄せたブランドです。アッパー・中底・ウェルトを手作業で縫い付けるハンドソーンウェルテッド製法を、39,600円からという価格で提供しています。公式オンラインショップの靴一覧に並ぶ価格帯は、上でも49,500円です。
この製法は工程が多く、通常はもっと上の価格帯に位置します。インドネシアの自社工場で生産することでこの価格に収めているのが、このブランドの構造です。革の質で上位ブランドに譲る部分があるのは、その裏返しでもあります。
だから評価軸は「絶対的な品質」ではなく、「この価格で他に選べるか」になります。ソール交換を前提にできる作りの靴を39,600円からの価格で買えるという点は、欠点を差し引いても残る価値です。
シーン別に見た、噛み合う使い方
どのモデルを選ぶかは、履くシーンで決めるのが最短です。ビジネスの内羽根ストレートチップ、私服のローファー、その中間のプレーントゥで、選ぶべき木型もソールも変わります。
とくに毎日同じ靴を履く予定なら、レザーソールは避けたほうが長持ちします。2足を交互に回せる人なら、レザーソールの気持ちよさを楽しめます。所有本数によっても正解が変わるということです。
逆に噛み合わないのは、雨の日も含めて1足で回したい人、試着せずに通販だけで完結させたい人、幅広の足でワイズ表記を頼りに選びたい人。この3つに当てはまるなら、別のブランドを検討したほうが満足度は高くなります。
| 使用シーン | 噛み合うモデル | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| スーツ・冠婚葬祭 | 98317 Bandung(11120・レザーソール) | 内羽根ストレートチップで最も基本的な型 |
| 毎日の通勤 | 98321 Bandung(11120・ダイナイトソール) | 雨と摩耗に強く、ドレス感も保てる |
| 私服・週末 | 98998 Garuda(18045・ローファー) | 日本人の足形を基にした専用木型 |
買う前に潰しておきたい3つのチェック
最後に、失敗を減らすための確認項目を挙げます。1つ目は木型の番号とサイズ展開のcm表記。商品ページに必ず載っているので、UKの数字だけで判断しないこと。2つ目はソールの種類で、レザーかダイナイトかで運用が変わります。
3つ目は試着できる環境があるかです。直営店や百貨店の取扱店で履ければ理想ですが、難しい場合はサイズ交換に対応している販売店を選ぶだけでもリスクは下がります。
ワイズ(足幅)の表記が公式の商品ページにない以上、幅で悩む人ほど実物に足を入れる価値があります。逆に、この3つをクリアできるなら、ここまで挙げた欠点の大半は買う前に処理できるものです。
まとめ
欠点を5つ挙げましたが、そのうち3つはサイズと木型の理解でほぼ解消します。残る2つ、ソールの維持費と修理の窓口についても、買う前に運用を決めておけば想定外にはなりません。まずは自分の足長を実寸で測り、気になるモデルの商品ページでサイズ展開のcm表記を確かめるところから始めてください。そこが合っていれば、39,600円からという価格でハンドソーンウェルテッドの靴を長く履くという選択は、十分に現実的です。
※価格・仕様・修理メニューは変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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