ジャランスリワヤを買おうと商品ページを開いて、手が止まった人は多いはずです。サイズ欄に並んでいるのは「UK7.0」「UK7.5」といった見慣れない表記で、しかも括弧の中のcmが、自分の知っているUK換算と微妙に噛み合わない。普段スニーカーで27.0cmを履いている自分は、いったいどれを押せばいいのか——。
先に結論をお伝えします。出発点は「普段のスニーカーより約1cm下」です。これはブランドの日本正規取扱元であるGMT inc.が、公式のサイズ選びガイドで案内している基準そのものです。ただしジャランスリワヤには落とし穴がひとつあって、同じ「UK6.5」でも、モデルによって公式サイトのcm表記が0.5cm違います。木型(ラスト)が変わると換算表ごと変わるからです。
この記事では、公式の商品ページから木型ごとのサイズ換算を一つずつ拾い直し、どのモデルがどの換算表なのかを表にまとめました。そのうえで、公式が公開しているスタッフの足長実寸と着用サイズの実例、レースアップとローファーでサイズ感が変わる理由、試着時に見るべき場所、そしてサイズを外したときの逃げ道まで通しで解説します。読み終わるころには、自分が押すべきUKサイズが1つか2つに絞れているはずです。
・公式が案内するサイズ選びの基準(スニーカーとの差)
・木型4種でcm換算が変わる仕組みと、モデル別の対応表
・公式スタッフの足長実寸と着用UKサイズの実例
・レースアップとローファーでサイズ感が変わる理由と、試着のチェックポイント
ジャランスリワヤのサイズ感は「スニーカーより約1cm下」が出発点

公式が案内している基準は、意外なほどシンプル
GMT inc.の公式オンラインショップにある「サイズ選びについて」のページでは、サイズの決め方が3段階で示されています。①足長を計測済みならその数値を基準にする、②計測していなくても革靴を履いた経験があるなら、持っている革靴のサイズを基準にする、③どちらも難しい場合は、所有スニーカーのサイズより約1cm下のサイズを検討する——という順序です。
つまり「スニーカー27.0cmだからジャランも27.0cm」は、公式の案内からいちばん遠い選び方になります。27.0cmのスニーカーを履いている人なら、まず26.0cm前後を起点に考える。そこから木型や足の形で微調整する、という流れです。
この基準が効くのは、ジャランスリワヤが内羽根のストレートチップからローファーまで、ドレス寄りのラインを軸に展開しているブランドだからです。ドレスシューズは足を包んで支える設計なので、スニーカーのような余裕を持たせると、歩くたびに足が前に滑ります。
注意点もあります。公式ページ自身が「足長・足囲・幅・足そのものの形状・かかとの大きさ・指の長さなど、多くの要素が関係しております」と明記していて、数値はあくまで参考だと断っています。約1cm下は目的地ではなく、探索を始める地点だと考えてください。
革靴とスニーカーで、そもそもサイズの数え方が違う
なぜ1cmもズレるのか。公式ページの説明が明快です。革靴は「着用に適した足長」をサイズとしているのに対し、スニーカーは「捨て寸(つま先の足が入らない部分)まで含める」ため、足長の実寸より大きめの数字になる傾向がある、と書かれています。
言い換えると、スニーカーの27.0cmは「靴の内側が27.0cm」ではなく「足長27.0cmくらいの人向け」でもなく、メーカーごとの捨て寸込みの数字です。一方で革靴のcm表記は足長そのものに寄っています。同じ数字を並べても意味が違うので、そのまま比べると必ずどこかで齟齬が出ます。
この差は、同じ革靴どうしでも起きます。国産ブランドとの比較や、JIS規格に沿ったcm表記の靴からの乗り換えで戸惑う人が多いのはこのためです。
落とし穴は「自分のスニーカーサイズを足長だと思い込んでいる」こと。スニーカーのサイズは足長ではないので、まずはメジャーで足長を測るのが確実です。壁にかかとを付け、いちばん長い指の先までを測るだけで、判断材料が一段しっかりします。

革靴を買って、家で履いた瞬間に「あれ、なんか大きい」と気づいたことはありませんか。スニーカーと同じ27.0cmを選んだのに、歩くとかかとがパカパカする。逆に、店…
足長を測ってから選ぶと、迷いが半分になる
足長を数字で持っていると、ジャランスリワヤのサイズ選びは一気に楽になります。公式のcm表記は足長寄りの数字なので、実寸に近いサイズか、その半サイズ上のどちらかに答えが収まることが多いからです。
測るときのコツは3つ。夕方に測る(足は日中にむくむため)、必ず両足を測る(左右差は珍しくない)、靴下は実際に履くものを想定する。この3点を守るだけで、測定値のブレが小さくなります。
足幅(足囲)も一緒に測っておくと、後の判断に効きます。ジャランスリワヤの商品ページにはワイズ(E・2Eなどの足囲区分)の表記がありません。つまり幅で選ぶ設計にはなっておらず、幅が広めの人は木型の相性で調整することになります。幅の数字を持っていれば、店頭で「幅が広めなので甲の当たりを見たい」と具体的に相談できます。
デメリットも正直に言うと、実寸を測っても一発では決まりません。かかとの大きさや甲の高さは実寸に出てこないからです。それでも、候補を2サイズに絞れるだけで試着の効率はまるで変わります。
失敗パターン①:スニーカーと同じcmを注文して、かかとが抜ける。 普段27.0cmのスニーカーを履く人が、公式表記27.0cmのサイズを選ぶと、多くの場合は大きすぎます。歩くたびに足が前に滑り、つま先が当たる/かかとが抜ける/甲が浮くという症状が同時に出ます。対策はシンプルで、注文前に足長を測り、公式の「スニーカーより約1cm下」を起点にすること。すでに買ってしまった場合は、屋内での試着にとどめて返品・交換の条件を確認してください。
同じUK6.5なのに、公式のcm表記が0.5cm違う理由
実は、ジャランスリワヤの換算表は1つではない
ここがこのブランドの最大のクセです。公式オンラインショップの商品ページには、サイズが「UK6.5 (25.0)」のように、UK表記と括弧内のcmで併記されています。ところがこの括弧内の数字、モデルによって違います。
ストレートチップの98321 Bandungでは「UK6.5 (25.0)」。ところがコインローファーの98998 Garudaでは「UK6.5 (25.5)」。同じUK6.5なのに、公式サイト上のcm表記が0.5cm違うのです。誤植ではなく、木型(ラスト)ごとに換算表が用意されているためで、シリーズ内で一貫しています。
意外と知られていないのですが、この差は「大きさの差」ではなく「換算表の差」です。18045というラストは日本人の足に合わせて設計されており、同じUK表記でも適合する足長のレンジがずらしてある。だから公式が案内するcmもずれる、という構造です。
注意点は、他店の商品ページを見たときです。セレクトショップや百貨店のオンラインでは、独自の換算でcmを併記していることがあります。UK表記だけを信じて店をまたぐと、思っていたのと違うサイズが届くことになります。
ラスト(木型)=靴を作るときに革をかぶせる足型のこと。同じブランドでもラストが違えば、つま先の形・甲の高さ・かかとの小ささ・土踏まずの絞りが変わります。ジャランスリワヤでは「11120」「EDWARD」「18045」「1428」といった名前が公式の商品ページに明記されており、サイズ選びはモデル名ではなくラスト名で考えるのが正解です。
11120とEDWARDは「UK+18.5」の換算表
公式の商品ページで確認すると、ラスト11120を使う98321 Bandung(ダイナイトソール)と98317 Bandung(レザーソール)は、UK5.0が23.5cm、UK6.5が25.0cm、UK8.0が26.5cmと並びます。UKサイズに18.5を足した数字が括弧内のcm、という関係です。
EDWARDラストのモデルも同じ換算でした。プレーントゥの98651 Tokioはサイズ展開がUK5.0(23.5)からUK12.0(30.5)まで、タッセルローファーの98811 TirtaもUK5.0(23.5)からUK10.5(29.0)までで、いずれもUK6.5が25.0cmです。
この換算は、一般的なUK→cm換算とほぼ一致します。英国靴を履いた経験がある人なら、感覚をそのまま持ち込めるのがメリットです。ビジネス用の一足目としてBandungやTokioが選ばれやすいのは、価格やデザインだけでなく、このサイズの読みやすさもあります。
ただしEDWARDは「ナチュラルな丸みのあるエッグトゥ」と公式が説明する木型で、つま先の形に余裕があります。細身のラストを想像して半サイズ下げると、幅や甲は合っているのにつま先だけ余る、ということが起こり得ます。
18045だけ「UK+19」——ローファー系はここに注意
一方、18045ラストのモデルは換算がまるごと0.5cmずれます。98998 Garudaのサイズ展開はUK5.0(24.0)からUK13.0(32.0)、UチップダービーのRuffle 99030もUK5.0(24.0)からUK11.0(30.0)。どちらもUKに19を足した数字が括弧内のcmです。
18045は元々ペニーローファー用に開発されたラストで、公式の解説によれば初代モデルの98589から「カカトを一回り小さくし、甲やヴァンプ周辺を薄くするなど、ミリ単位での調整を繰り返した」設計です。日本人の足の形状を基に作られている、と明記されています。
面白いのは、このラストがローファー以外にも使われている点です。スニーカーライクな210303 Intelligence Shoesも、公式が「ラストには定番ペニーローファーと同じ『18045』を使用しており、フィッティングを重視したハイクオリティシューズに仕上がっています」と説明しています。見た目はカジュアルでも、サイズの考え方はGarudaと同じ列で読むことになります。
注意すべきは、Bandungから買い足す人です。98321でUK7.0が合っていた人が、Garudaで同じUK7.0を選ぶと、公式表記上は25.5cmから26.0cmへ移ります。表記が違う以上、同じUKでそのまま置き換えるのは危険です。
レディースの1428も「UK+19」で読む
レディースラインは別のラストです。ビットローファーの98689 Citieはラスト1428で、サイズ展開はUK2.5(21.5)からUK7.0(26.0)。こちらもUKに19を足す換算で、UK6.0が25.0cmになります。
メンズのUK5.0が下限であるのに対し、レディースはUK2.5から始まるので、小さめの足でも選択肢があります。公式のレディース一覧には「クラシカルなビットローファーからマニッシュなレースアップシューズ、サイドゴアブーツまで、豊富なラインナップで展開」とあり、ドレス寄りのラスト設計で揃えられています。
メンズとレディースでUK表記のレンジが重なる部分(UK5.0〜UK7.0)があるので、「メンズの小さいサイズ」と「レディースの大きいサイズ」で迷う人もいます。ここは木型のフォルムが違うため、数字ではなく実物のシルエットとかかとの収まりで決めるのが現実的です。
落とし穴は、フリマアプリや並行の商品説明です。UK表記だけが書かれていてラストの記載がないと、換算が判断できません。品番からラストを特定できないときは、公式の商品ページで同じ品番を探して確認するのが確実です。
木型別のサイズ換算を一枚の表で見比べる

公式表記をそのまま並べた比較表
ここまでの内容を、公式の商品ページに載っている表記のまま表にしました。「同じUKサイズを選んだとき、公式サイトが何cmと書いているか」を横並びにすると、換算表が2種類に分かれているのが一目でわかります。
| 項目 | 11120 | EDWARD | 18045 |
|---|---|---|---|
| 代表モデル | 98321/98317 Bandung | 98651 Tokio/98811 Tirta | 98998 Garuda/99030 Ruffle |
| UK6.5の公式cm表記 | 25.0cm | 25.0cm | 25.5cm |
| 換算の考え方 | UK+18.5 | UK+18.5 | UK+19 |
| サイズ展開の上限 | UK13.0(31.5cm) | UK12.0(30.5cm) | UK13.0(32.0cm) |
| 公式価格(税込) | 39,600円 | 41,800円/39,600円 | 39,600円/41,800円 |
11120=ビジネスの本命ラスト
11120は、内羽根ストレートチップの98321 Bandungとレザーソール版の98317 Bandungに使われるラストです。どちらも公式価格は39,600円(税込)。98321はダイナイトソール、98317はレザーソールという違いで、木型もサイズ換算も共通です。
スーツに合わせる一足目として選ばれやすく、サイズ展開はUK5.0からUK13.0(98317はUK11.0まで)と幅広い。フランス・デュプイ社のカーフを使うモデルもあり、ハンドソーンウェルテッド製法で作られています。
サイズの読み方としては、一般的なUK換算とほぼ重なるので、他の英国靴からの乗り換えがしやすいのが利点です。ダイナイトソールの98321はソールが厚い分、レザーソールの98317よりわずかに足入れの印象が変わることがありますが、表記上のサイズ換算は同一です。
気をつけたいのは、内羽根であること。外羽根と違って羽根が開ききらないので、甲の高い人が大きめを選んで紐で締め上げる、という逃げ方が効きにくい設計です。甲が高い自覚がある人ほど、試着で甲の当たりを見てください。
EDWARD=丸みのあるエッグトゥ
EDWARDは、プレーントゥの98651 Tokio(41,800円・税込)とタッセルローファーの98811 Tirta(39,600円・税込)に使われています。公式の説明では「ナチュラルな丸みのあるエッグトゥ」が特徴とされ、シャープすぎない表情が持ち味です。
換算は11120と同じUK+18.5なので、Bandungで合っていたUKサイズをそのまま試すところから始められます。ビジネスにもカジュアルにも振れるプレーントゥと、ドレッシーなタッセルローファーが同じ木型というのは、サイズ選びの上ではありがたいポイントです。
使い分けで言えば、Tokioはスーツにもジャケパンにも合わせやすい万能枠、Tirtaは足元を軽く見せたい日の一足。どちらも英国製のダイナイトソールで、レザーソールほど雨に神経を使わずに済みます。
注意点は、Tirtaがローファーであることです。同じEDWARDでも、紐で甲を締められるTokioと、甲の押さえだけで止めるTirtaでは、同じUKサイズでの体感が変わります。ローファーのほうがワンサイズの影響が大きく出ます。
18045=日本人の足に寄せた設計
18045は、ペニーローファーの98998 Garuda(レザーソール39,600円・税込/ダイナイトソール41,800円・税込)を中心に、Uチップダービーの99030 Ruffle(41,800円・税込)、スニーカーライクな210303 Intelligence Shoes(39,600円・税込)にも使われる汎用ラストです。
公式は、日本人の足の形状を基に「快適性、フィット感、そして美しいフォルムを追求し、改良を重ねた末に完成」した木型だと説明しています。かかとを小さくし、甲やヴァンプ周辺を薄く仕上げた設計は、かかとが小さめの足には効きます。
だからこそ、換算表がUK+19にずらされているのは筋が通っています。同じUKでも中の設計が違うのだから、案内するcmも変える——という考え方です。他の2つのラストと横並びで比べる際は、必ず「表記が0.5cmずれる」前提で読んでください。
デメリットは、かかとが大きめ・幅が広めの人には窮屈に感じられる可能性があること。ワイズ展開がないぶん、幅の逃げ場がありません。この木型は試着の優先度がいちばん高いと考えてください。
公式スタッフの着用例から、自分のサイズを逆算する
足長25.0cmの人が選んでいるサイズ
数字の話が続いたので、実例に移ります。GMT inc.の公式サイズガイドには、スタッフの足長実寸・幅・甲の高さと、実際に履いているUKサイズが公開されています。これが自分の位置を測る物差しになります。
足長実寸が約25.0cmのスタッフは2名。1人は幅がやや広め・甲が標準で、EDWARDラストでUK7.0。もう1人は幅が広め・甲がやや高めで、UK7.0。EDWARDのUK7.0は公式表記で25.5cmですから、実寸に対して0.5cmほど上のサイズを選んでいる計算になります。
この0.5cmが、いわゆる捨て寸に当たる余裕です。革靴は足長ぴったりだと歩行時につま先が当たるので、少しの余裕を持たせるのが基本になります。実寸25.0cmの人が「25.0cm」表記を選ぶのではなく、25.5cm表記に落ち着くのは自然な結果です。
注意したいのは、この2名がどちらも幅広寄りだという点。幅が広い足は、同じ足長でも半サイズ上げてボリュームを稼ぐ選び方になりがちです。幅が細い人が同じ計算をすると、今度は緩く感じることがあります。
足長26.0cmの人はどうか
足長実寸が約26.0cm、幅は標準、甲がやや高めというスタッフはUK7.5を履いています。11120やEDWARDの換算ならUK7.5は26.0cm表記。つまり実寸とほぼ同じ表記サイズです。
先ほどの25.0cmの例と並べると、答えは「実寸と同じか、その半サイズ上」の範囲に収まっています。ここが試着で最初に試すべき2サイズです。実寸26.0cmなら26.0cm表記と26.5cm表記、実寸25.0cmなら25.0cm表記と25.5cm表記を出してもらう、という具合です。
普段のスニーカーとの関係も確認しておきます。足長26.0cmの人が履くスニーカーは27.0cm前後になることが多く、公式が言う「スニーカーより約1cm下」と、この着用例はきれいに整合します。2つの基準が同じ答えを指しているなら、その答えは信頼していいでしょう。
ただし甲の高さは効きます。この方は「甲がやや高め」で、それでも実寸と同じ表記に収まっています。甲が低い人は同じ足長でも緩く感じることがあるので、紐やインソールで詰める余地があるレースアップのほうが合わせやすくなります。
レディースの実例と、1428ラストの読み方
女性スタッフの例も公開されています。足長実寸 約24.5cm・幅が細め・甲が低めの方はUK6.0、足長実寸 約23.5cm・幅がやや広め・甲がやや低めの方は1428ラストでUK4.5を履いています。
1428の換算はUK+19なので、UK6.0は25.0cm表記、UK4.5は23.5cm表記。前者は実寸に対して0.5cm上、後者は実寸ちょうど。メンズの例とまったく同じ、「実寸と同じか半サイズ上」というレンジに収まっています。
幅が細めの方が半サイズ上を選び、幅がやや広めの方が実寸ちょうどを選んでいるのは示唆的です。幅が細いと靴の中で足が動きやすく、その分ボリュームで合わせにいくことがある。数字だけでは決まらない部分がここに出ています。
注意点として、これはあくまで数名分の実例です。公式ページも、足長・足囲・幅・足の形状・かかとの大きさ・指の長さなど多くの要素が関係すると断っています。当てはめて終わりにせず、候補を絞る材料として使ってください。
| あなたのタイプ | 最初に出してもらうサイズ | 試着で見るところ |
|---|---|---|
| 足長を測ってある | 実寸と同じ表記/その半サイズ上の2足 | つま先の余りとかかとの浮き |
| スニーカーしか基準がない | 普段のスニーカーより約1cm下の表記 | 足が前に滑らないか |
| 幅が広め・甲が高め | 上記+さらに半サイズ上も用意 | 親指の付け根の当たり |
| かかとが小さい | 18045ラストのモデルを優先 | 歩いたときのかかと抜け |
ローファーとレースアップで、同じ木型でもサイズ感が変わる

紐がない靴は、半サイズの差がそのまま出る
レースアップは羽根の開閉で甲まわりを調整できます。少し緩ければ紐を締め、きつければ緩める。この可変域があるおかげで、サイズ選びに幅が生まれます。
ローファーにはそれがありません。甲の押さえ(サドル)だけで足を止めるので、半サイズの違いがそのまま履き心地に出ます。同じEDWARDラストでも、プレーントゥの98651 Tokioより、タッセルローファーの98811 Tirtaのほうがサイズ選びはシビアです。
使い分けとしては、ローファーは「試着してから買う」を基本にするのが安全です。どうしてもオンラインで買うなら、返品・交換の条件を先に確認しておく。逆にレースアップは、多少の誤差なら紐で吸収できるので、通販でも成功率が上がります。
注意点は、履き下ろし直後の判断です。革は履き込むと足の形に沿って馴染むので、最初から緩い個体は後でさらに緩くなります。「少しきついけど紐でごまかせる」より「少し緩いから厚手の靴下で」のほうが、失敗としては大きくなりがちです。

ローファーを買おうとサイズ表の前で手が止まった、という声はよく聞きます。スニーカーはいつも27.0cmで困らないのに、同じ27.0cmのローファーを履いたらかか…
98998 Garudaは、かかとの小ささで選ばれている
ジャランスリワヤのローファーで最も名前が挙がるのが98998 Garudaです。公式価格はレザーソール仕様が39,600円(税込)、ダイナイトソール仕様が41,800円(税込)。ハンドソーンウェルテッド製法で、生産国はインドネシアです。
18045ラストは、初代モデルの98589からかかとを一回り小さくし、甲やヴァンプ周辺を薄く仕上げた設計。かかとが小さめで、甲が薄めの足には収まりがよい方向にチューニングされています。ローファーで最も起きやすい「かかと抜け」に対する答えが、木型そのものに組み込まれているわけです。
ソールの選択肢も広く、レザーソールのほか英国製ダイナイトソール、イタリア製ビブラムソールなどが用意されています。雨の日も履くならダイナイト、ドレス感を優先するならレザーソール、という選び方になります。
妥協点も挙げておきます。ワイズ展開がないので、幅が広い足には選択肢がありません。また、レザーソールは水に弱いのが前提で、防水の下準備や履き分けが必要になります。

「革靴を買おうとしたら、店員さんに”これはレザーソール(革の靴底)です”と言われたけれど、正直いいのか悪いのか分からない」——そんな声を…
| ラスト(木型) | 18045 |
| サイズ展開(公式表記) | UK5.0(24.0cm)〜UK13.0(32.0cm)/0.5刻み |
| ワイズ(足幅) | 公式商品ページに表記なし |
| 製法・生産国 | ハンドソーンウェルテッド製法/インドネシア |
| 公式価格(税込) | 39,600円(レザーソール)/41,800円(ダイナイトソール) |
カジュアルモデルも同じ木型で読む
18045ラストは、ローファー以外にも展開されています。Uチップダービーの99030 Ruffleはストームウェルトを用いたハンドソーンウェルテッド製法で、公式価格は41,800円(税込)。サイズ展開はUK5.0(24.0cm)からUK11.0(30.0cm)です。
スニーカールックの210303 Intelligence Shoesも同じ18045で、公式価格は39,600円(税込)。エクストラライトソールを採用し、革靴のドレッシーな雰囲気とスニーカーのような履き心地を両立させたモデルとして紹介されています。
この2モデルがありがたいのは、Garudaでサイズが決まっていれば、そのUKサイズをそのまま試せる点です。ラストが同じなら換算表も同じ。ブランド内で買い足すときの読みやすさにつながります。
ただし、同じラストでも紐の有無とソールの厚みで体感は変わります。Ruffleはストームウェルトでボリュームがあり、Intelligence Shoesは軽量ソール。「サイズ表記は同じでも、履いた印象は別物」と考えておくくらいがちょうどいいでしょう。
失敗パターン②:レースアップで決めたUKサイズのまま、ローファーを注文する。 98321 BandungでUK7.0が合った人が、98998 GarudaでUK7.0を注文する——これは2つの意味で危険です。ひとつは換算表が違うこと(同じUK7.0でも公式表記は25.5cmと26.0cm)。もうひとつは、紐で締められないローファーは半サイズの緩さを吸収できないこと。結果として歩くたびにかかとが抜けます。ローファーは別の靴として、あらためてサイズを検討してください。
試着で見るべきは4か所だけ
いちばん広いところが合っているか
試着で最初に確認したいのは、靴のいちばん幅が広い部分と、足の指の付け根(親指の付け根の骨が出っ張るところ)の位置が合っているかです。公式のサイズ選びガイドでも、この確認が挙げられています。
ここがずれていると、サイズを上げても下げても違和感が残ります。足の付け根が靴の広い部分より前にあれば窮屈に、後ろにあれば足が泳ぎます。長さだけを合わせても解決しない不具合の多くは、この位置ずれが原因です。
ジャランスリワヤはワイズ展開がないぶん、この確認が特に効きます。同じ足長でも、11120・EDWARD・18045で広い部分の位置と形が違うので、「長さは同じでもこっちの木型のほうが素直」ということが普通に起きます。
注意点は、立って確認すること。座ったままだと体重がかからず、足は本来より小さい状態です。必ず立ち上がって、両足に体重を乗せた状態で見てください。
かかとと甲——動かして初めてわかる部分
次にかかとです。履いた状態で数歩歩き、かかとが上下に動かないかを見ます。少しの上下動なら履き込むうちに馴染みますが、指が入るほど浮くなら半サイズ下げる判断になります。特にローファーはここが決め手です。
甲は逆で、最初にきつすぎると後が苦しくなります。革は伸びますが、限度があります。紐を普通に締めた状態で甲に強い圧迫感があるなら、木型が合っていないサインと考えたほうがいいでしょう。内羽根のBandungは羽根が開ききらないので、甲の高い人はここを丁寧に見てください。
この2つは、座って足を入れただけでは判断できません。店内を歩かせてもらう、階段を数段上り下りさせてもらう。可能ならそこまでやると精度が上がります。
妥協点として、完璧な一足は簡単には見つかりません。「かかとが少し浮くが長さと幅は完璧」なら、タンパッドやヒールグリップで詰める手もあります。どこを妥協してどこを取るかを、あらかじめ決めておくと迷いません。
時間帯と靴下——条件を揃える
足は日中の活動でむくむため、朝と夕方で大きさが変わります。朝に合わせた靴が夕方きつい、というのはよくある話です。試着は午後から夕方にかけて行うのが基本になります。
靴下も条件を揃えます。ビジネス用に買うなら薄手のドレスソックス、休日用なら実際に合わせる厚さの靴下。厚みが違うだけで半サイズ分の差が出ることもあるので、可能なら履くつもりの靴下を持参してください。
そして両足を履くこと。左右で足長が違う人は珍しくなく、片足だけで判断すると大きいほうの足に合わなくなります。大きいほうに合わせて、小さいほうはインソールなどで調整するのが定石です。
注意点として、外反母趾など足に痛みや変形の悩みがある場合は、靴で解決しようとせず、まず専門医に相談してください。靴はあくまで履き物で、症状を治す道具ではありません。
① 午後〜夕方に、実際に履く靴下で来店する
② 足長の実寸から「同じ表記」と「半サイズ上」の2足を出してもらう
③ 立った状態で、足の付け根と靴のいちばん広い部分の位置を確認
④ 数歩歩いて、かかとの浮きと甲の圧迫を見る
⑤ 迷ったら、木型違い(11120/EDWARD/18045)も試させてもらう
サイズを外したときの逃げ道を、買う前に確認しておく
公式オンラインの返品・交換ルール
通販で買う場合は、返品・交換の条件を先に読んでおくのが保険になります。GMT inc.の公式オンラインショップでは、屋内で試着された未使用品に限り、返品およびサイズ交換を受け付けると案内されています。
期限は、店舗出荷から14日以内の連絡が必須。15日以上経過した場合は受け付けられません。交換は同商品のサイズ違いのみで、色違いや別商品への交換は対象外です。返送時の配送料金は購入者の負担になります。
対象外になるのは、屋外で使用したもの、試着時の傷・汚れ・シワがあるもの、箱・タグ・付属品を紛失したもの、セール対象品、シューケア用品(シューツリーを除く)です。つまり「一度外を歩いたらもう戻せない」と考えておくのが正確です。
注意すべきは、正規取扱店であっても各店で規定が異なる点。楽天市場などの正規取扱店で買う場合は、その店舗の返品条件を必ず確認してください。公式のルールがどこでも適用されるわけではありません。
試着できる店で確かめるのがいちばん早い
結局のところ、木型が3種類あって換算表が2通りあるブランドは、実物を履くのが最短です。ジャランスリワヤは直営店に加え、百貨店やセレクトショップでも取り扱われています。
直営店なら、複数の木型を同時に出してもらえるのが利点です。11120とEDWARDと18045を並べて履き比べれば、自分の足がどのラストと相性がいいかが数分でわかります。数字の話をいくら読むより速い方法です。
| 住所 | 〒104-0031 東京都中央区京橋1-6-14 YKビル1F |
| 電話番号 | 03-6281-8400 |
| 営業時間 | 11:00〜20:00 |
| アクセス | 東京メトロ銀座線「京橋駅」徒歩4分/都営浅草線「宝町駅」徒歩5分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
丸の内エリアで探すなら、こちらも直営店です。
地方在住で店に行けない場合は、公式のサイズ選びガイドにあるスタッフの着用例を物差しにして、候補を2サイズに絞ってから注文し、屋内で試着して合わないほうを返送する——という進め方が現実的です。ただし返送料は自己負担になるので、そのコストは織り込んでおいてください。
半サイズ大きかったときの微調整
届いた靴が半サイズ大きかった場合、返品せずに調整で乗り切る手もあります。かかとが浮くならヒールグリップ、甲が余るならタンパッド、全体的に緩いなら薄手のインソールを足す。どれも履き心地を詰める方向の調整です。
逆に、小さかった場合の調整は難しくなります。革は多少伸びますが、長さは基本的に伸びません。シューストレッチャーで幅や甲を広げることはできても、つま先が当たる状態は解消しにくいのが実情です。迷ったら小さいほうではなく、調整の効く大きいほうを選ぶ——これが通販での鉄則です。
注意点として、インソールを重ねると甲まわりが窮屈になります。長さの調整のつもりが、甲の圧迫を招くことがあるので、入れたら必ず歩いて確かめてください。
まとめ
ジャランスリワヤのサイズ表記がややこしく見えるのは、ブランドが手を抜いているからではなく、木型ごとに適合する足長を丁寧に設定しているからです。逆に言えば、ラスト名さえ押さえてしまえば読み方は単純になります。今日できる最初の一歩は、メジャーで足長を測ること。壁にかかとを付けて指先までの長さを両足分測る、それだけで候補が2サイズに絞れます。あとは公式の商品ページで狙っているモデルのラストとサイズ表記を確認し、可能なら直営店で履き比べる。ここまでやれば、UK表記に振り回されることはもうありません。
本記事の価格・サイズ展開・店舗情報は、GMT inc. 公式オンラインショップのサイズ選びガイド、ジャランスリウァヤ メンズ革靴一覧、98998 Garudaの商品ページ、返品・交換についてで確認した内容です。※最新情報は公式サイトでご確認ください。

コメント