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厚底のコンバースが気になっているのに、検索窓に「ダサい」と出てきて手が止まる。トレックウェーブを前にした人の多くが、同じところでつまずきます。デザインは好き、でも自分が履いたら浮くんじゃないか。その不安の正体は、たいていソールそのものではなく「合わせ方」と「サイズ選び」にあります。
先に結論をお伝えします。トレックウェーブは一律にダサい靴ではありません。ヒール高が約5cmある分、足元の存在感が強く、コーデのバランスが崩れたときだけ「浮いて見える」靴です。逆に言えば、ボトムスの形と色、そしてサイズさえ外さなければ、定番のオールスターより歩きやすく感じる人も出てきます。
この記事では、公式の商品情報で確認できるスペックだけを土台に、なぜ「ダサい」と言われるのかを4つに分解し、現行ラインナップの価格差、サイズ選びの落とし穴、重さや疲れの実態、そして浮かせない履きこなしまで順番に整理します。買ってから後悔しないために、判断材料をすべて出していきます。
・「ダサい」と言われる4つの理由と、それぞれの回避策
・現行トレックウェーブの価格差とモデルごとの向き不向き
・普段のサイズから何cm動かすべきかの判断基準
・重い・疲れると言われる場面と、その半分がサイズ由来である理由
コンバース トレックウェーブはダサい?結論は「合わせ方で評価が割れる靴」

「ダサい」の正体は、靴ではなくシルエットの分断
トレックウェーブが浮いて見えるとき、原因の大半は靴単体ではなく上下のバランスにあります。公式の商品情報によれば、ヒール高は約5cm(参考サイズ26.5cm)。定番のオールスターと比べると、足元に加わるボリュームが明確に増えます。人の視線は面積の大きいところに集まるので、上半身がコンパクトで足元だけが重いと、そこで縦のラインが切れて「靴だけ主張している」印象になります。
逆に、裾に少し溜まりが出るワイドパンツやストレートデニムを合わせると、ソールの厚みがパンツの陰に隠れ、脚が長く見える方向に働きます。同じ靴なのに、SNSで「おしゃれ」と「ダサい」が真っ二つに分かれるのは、この差が写真に出るからです。評価が割れているのは靴の完成度ではなく、着せ方のサンプルがばらついているだけ、と考えると納得がいきます。
注意点として、この「バランス問題」は身長では解決しません。背が高い人でも細身のパンツにハイカットのトレックウェーブを合わせれば足元だけが膨らみます。逆に低身長でも裾で隠せば自然にまとまります。身長ではなく、パンツの形が分かれ目です。
元ネタはトレッキングシューズ。ゴツさは設計上の狙い
そもそもこのソールは、遊びで盛ったものではありません。コンバース公式の商品ページには「オールスターの定番スタイルに、トレッキングシューズをモチーフにしたボリュームのあるアウトソール」と明記されています。山靴のブロックパターンをスニーカーに移植したデザインなので、ゴツさは狙って作られた要素です。
構造としては、アッパーがキャンバス、ミッドソールが圧縮E.V.A.、アウトソールがラバー。圧縮E.V.A.は軽さとクッション性を両立させやすい素材で、厚みを出しても重量が跳ね上がりにくいのが特徴です。ベーシックなHIとOXでは、インソールに高密度ウレタンフォームとラバースポンジを使い、足あたりを柔らかくしています。
使いどころは、街履きで雨上がりのタイル路面を歩くような場面。公式説明でも防滑性に触れられており、フラットなカップソールのオールスターより接地の安心感は出ます。一方で、アウトドア用の登山靴ではありません。防水機能を持つモデルは別ラインなので、山道や長雨の日を任せる靴として買うと期待とずれます。
定番オールスターと並べると、違いは5cmだけではない
比較対象になりやすい定番のオールスターは、2025年10月2日より順次発売のタイミングで約25年ぶりに刷新されました。公式の特設ページによると、ラストとソール構造を一新し、片足マイナス約60g(26.5cmでの従来品との比較)の軽量化を実現。インソールとヒール内部にはオープンセル構造のウレタンフォームを採用しています。価格は税込6,490円です。
つまり現在は「軽くて薄い定番」と「重心が高くクッションの厚いトレックウェーブ」という、性格の違う2択になっています。差はソール高だけでなく、履いたときの安定感、屈曲のしやすさ、そして価格帯にも出ます。ベーシックなALL STAR TREKWAVE HIは税込15,950円で、定番の倍以上です。
ここは正直に言っておくと、「オールスターの雰囲気で歩きやすい靴が欲しい」だけなら、刷新後の定番でも用は足ります。トレックウェーブを選ぶ理由は、厚みのある見た目そのものを取りにいくかどうか。そこに価値を感じないなら、価格差を払う意味は薄くなります。
「浮く」と言われる4つの理由を分解する
理由1:ソールだけが主張してコーデが分断される
最も多いパターンがこれです。トップスが薄手、パンツが細身、そこに約5cmのソールが乗ると、視線が足元で止まって全身が三角形に見えます。ファッションで「重心」と言われるものが下に落ちきった状態で、写真にすると足だけが手前に飛び出したように写ります。
対策はシンプルで、上半身にもボリュームを足すことです。オーバーサイズのスウェット、丈の長いシャツ、厚手のアウター。上下どちらにも量があると、足元の厚みが全体の一部として溶けます。もうひとつは、パンツの裾幅を広げてソールの上半分を隠す方法。裾がソールに触れるくらいの丈が、いちばん失敗しにくい長さです。
気をつけたいのは、上下ともに膨らませすぎると今度は全体が野暮ったくなること。上半身を大きくするなら、首元や手首など「抜ける場所」を1か所作ると締まります。トップスをタックインする、袖をまくる、それだけで印象は変わります。
理由2:厚底=背を盛る靴、という見られ方
「身長を盛りにいっている感じが苦手」という声も一定数あります。ヒール高が数字で語られやすいモデルだけに、そう受け取る人がいるのは事実です。ただ、公式に記載があるのはヒール高約5cm(参考サイズ26.5cm)という部材の寸法であって、履いたときの底上げ量そのものではありません。体重がかかればインソールもミッドソールも沈むので、鏡の前で見える変化は数字の印象より穏やかです。
ここを気にする人ほど、ハイカットではなくローカットのOXから入ると収まりがよくなります。足首が見える分だけ縦の抜けが生まれ、「盛っている」印象が薄まるからです。ALL STAR TREKWAVE OXは税込14,300円で、ハイカットより価格も抑えられます。
妥協点として、ローカットは靴下の見せ方がそのまま雰囲気を決めます。くるぶし丈の短い靴下だと、ソールの厚みと素肌のコントラストが強く出て違和感になりやすい。厚みのあるリブソックスを少し見せるほうが、全体としてまとまります。
理由3:カラーが悪目立ちする
トレックウェーブは色数の多いシリーズで、季節ごとに個性の強い配色が出ます。ボアを組み合わせた秋冬デザインのALL STAR (R) TREKWAVE BOA OXはブラックとクリームの2色展開、ウエスタンパターンのモデルはブラックとデザートサンドといった具合です。色が主張するモデルは、コーデ側で受け止める準備が要ります。
迷ったらブラックかオフホワイト系から入るのが安全です。ソールの厚みという「形の主張」がすでにあるので、色でもう一段主張させると要素が渋滞します。逆に、コーデ全体をモノトーンで組むなら、あえて差し色のトレックウェーブを置いて足元を主役にする手も成立します。
注意点は、明るいキャンバスは汚れが目に見えることです。アウトソール周りは接地面が広い分ホコリを拾いやすく、白系はミッドソールの黒ずみが目立ちます。手入れの手間を減らしたい人はダークトーンを選んだほうが後悔しません。
理由4:定番オールスターの記憶が強すぎる
「コンバースはあの細いシルエットがいい」と長年思ってきた人ほど、トレックウェーブに違和感を持ちます。これは好みの問題であって、優劣ではありません。ただ、批判的な意見の一部はこの「記憶とのギャップ」から来ているので、レビューを読むときは書き手がどちらの立場かを意識すると判断を誤りません。
実際、シリーズはサイドジップ、ベルト、ボア、ウエスタンとパターンを増やし続けており、定番の代替ではなく別のラインとして育っています。オールスターの記号(トゥキャップ、ハトメ、アンクルパッチ)は残したまま足元だけ更新した設計なので、「オールスターらしさ」を求める人にも接点は残されています。
デメリットも書いておくと、シルエットが太い分、ジャストサイズのスラックスや細身のセットアップとの相性は定番より確実に落ちます。仕事の日も同じ靴で通したい人には向きません。用途を分けて考えるのが現実的です。
ヒール高=かかと部分のソール厚みのこと。つま先側にも厚みがある「プラットフォーム」型では、ヒール高がそのまま身長の増加量にはならない。トレックウェーブはつま先側にも厚みがあるタイプで、公式表記のヒール高は約5cm(参考サイズ26.5cm)。
現行ラインナップを価格とソールで比べる

ベーシックなHIとOX、価格差と使い分け
シリーズの軸になるのがALL STAR TREKWAVE HIとALL STAR TREKWAVE OXです。HIは税込15,950円、OXは税込14,300円。どちらもアッパーがキャンバス、ミッドソールが圧縮E.V.A.、アウトソールがラバーで、ヒール高は約5cm(参考サイズ26.5cm)。サイズ展開は22.0〜30.0cmと幅広く、メンズ・レディースをまたいで選べます。
使い分けの基準は「足首を出すかどうか」の一点でほぼ決まります。ロング丈のボトムスやスカートと合わせるならHIのほうが足首まわりが埋まって収まりがよく、ショートパンツや裾を上げるスタイルならOXのほうが軽く見えます。厚みの主張を抑えたい人はOX、靴を主役にしたい人はHIです。
注意したいのは、HIは履き口が高いぶん脱ぎ履きに手間がかかること。玄関で靴を脱ぐ機会が多い生活だと、毎回シューレースを緩める必要が出てきます。ここが気になる人には、次に挙げるサイドジップ版が答えになります。
足首まで包んで厚底の存在感を主役にしたいなら、キャンバスの定番ハイカットがこの1足▼
サイドジップのZ HIは、脱ぎ履きの手間を消す
ALL STAR TREKWAVE Z HIは税込16,500円。公式説明にある通り、サイドジッパー付きで着脱が容易になったハイカットです。ソール構成はベーシックなHIと同じくミッドソールが圧縮E.V.A.、アウトソールがラバー、ヒール高は約5cm(参考サイズ26.5cm)で、見た目のボリュームは変わりません。
効いてくるのは日常の細かいストレスです。ハイカットは紐を通す穴が多く、しっかり結ぶと脱ぐのが面倒になります。ジップがあれば結び目を保ったまま出し入れができるので、来客の多い家、和室に上がる機会、ジムのロッカーなど、靴を脱ぐ回数が多い人ほど価値が出ます。
妥協点は価格とパーツです。ベーシックなHIより高く、ジップは可動部なので使い方が荒いと壊れる余地があります。また、ジップを閉じたまま無理に足を押し込むとアッパーに負担がかかるので、面倒でも一度開けてから履くのが結果的に長持ちします。
ボア・ウエスタン・ベルト、季節とパターンの派生
シリーズには季節限定やパターン違いが並びます。ALL STAR (R) TREKWAVE BOA OXは税込15,400円で、リサイクルマテリアルを使用した次世代オールスターとして、ボアアレンジを組み合わせた秋冬デザイン。サイズ展開が22.0〜26.0cmと狭く、ヒール高は約5cm(参考サイズ24.5cm)の表記です。ALL STAR TREKWAVE WESTERNBOOTS HIは税込22,000円で、アッパーがスエードのウエスタンパターン。ALL STAR TREKWAVE V-2 OXは税込15,400円で、大きめのダブルベルト仕様です。
選ぶ基準は、履く季節と脱ぎ履きの頻度です。ボアは冬に足元が寒い人向け、ウエスタンはスエードなので雨の日に弱い代わりに秋冬の質感が出せます。ベルト仕様のV-2は、紐を結ぶのが煩わしい人にとってZ HIのローカット版のような立ち位置になります。
気をつけるべきは、派生モデルほどサイズ展開が限られることです。BOA OXのように22.0〜26.0cmまでしかないモデルもあるため、大きいサイズが必要な人はベーシックなHI・OXやZ HIから探すほうが確実です。在庫は季節で入れ替わるので、狙いの色があるうちに動くのが現実的な進め方になります。
くつのトリセツ調べ:公式スペックで並べた早見表
公式の商品ページに記載されている情報だけを並べると、シリーズ内の位置関係がはっきりします。ヒール高はどのモデルも約5cmで共通しており、価格差はアッパー素材と機能パーツの差だと読めます。
| 項目 | TREKWAVE HI | TREKWAVE OX | TREKWAVE Z HI |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 15,950円 | 14,300円 | 16,500円 |
| ヒール高 | 約5cm(26.5cm基準) | 約5cm(26.5cm基準) | 約5cm(26.5cm基準) |
| アッパー | キャンバス | キャンバス | キャンバス |
| サイズ展開 | 22.0〜30.0cm | 22.0〜30.0cm | 22.0〜30.0cm |
| 脱ぎ履き | シューレースのみ | 履き口が低く容易 | サイドジッパー付き |
| 向いている人 | 厚底を主役にしたい | 主張を抑えたい | 脱ぎ履きが多い |

厚底の主張を抑えつつ足首を軽く見せたい人には、ローカットのこの1足が扱いやすい▼
サイズ感は定番オールスター基準。ただし2つの落とし穴がある
まずは普段のスニーカーと同じcmから考える
トレックウェーブのサイズ展開は22.0〜30.0cmで、0.5cm刻み(28.0cmの次は29.0cm、30.0cm)です。木型はオールスター系の流れをくむため、出発点は「普段コンバースで履いているcm」。定番のオールスターが26.5cmでちょうどいい人なら、まず26.5cmを基準に考えます。
根拠は構造にあります。厚みが増しているのはミッドソールから下で、足が入る部分の設計思想はオールスター系のままです。ソールが厚くなっても足入れの長さが変わるわけではないので、いきなりサイズを動かす必要はありません。
ただし、コンバース公式も商品ページで、同じサイズ表記でも素材やデザインによって履き心地に差が出ると案内しています。オンラインで買う場合は返品・交換の条件を先に確認しておくのが安全です。試着できる店舗が近くにあるなら、1度足を入れてから型番で探すのが最短ルートになります。

コンバースを買おうとして、サイズ表の前で手が止まった経験はありませんか。「普段は26.5cmだけど、コンバースは0.5cm上げたほうがいいと聞いた」「でも大きす…
幅広・甲高が0.5cm上げを検討する条件
オールスター系は「幅が細めで縦が長い」と言われやすい木型です。足の実寸が同じでも、足囲が大きい人はハトメ部分が引っ張られ、小指の付け根が当たりやすくなります。この当たりが出る人は、0.5cm上げて甲まわりの余裕を確保する選択肢が現実的です。
判断の目安は3つ。靴紐を普通に締めたとき、①小指の付け根に横方向の圧を感じる、②甲の高いところで羽根(紐を通すパーツ)が閉じきってしまう、③つま先には余裕があるのに幅だけ窮屈。このどれかが出るなら幅が足りていないサインです。
注意点は、幅のために縦を伸ばす選択には代償があること。0.5cm上げると足が前後に動きやすくなり、厚底の高い重心と組み合わさって歩行が不安定になります。上げるなら中敷きや厚手の靴下で前後の遊びを埋める前提で考えてください。なお、外反母趾などの痛みが続く場合は、靴で解決しようとせず専門医に相談するほうが確実です。
靴下とインソールで、体感は0.5cm動く
季節も変数になります。夏に薄手の靴下でジャストに合わせた靴は、冬に厚手のソックスを履いた瞬間に窮屈になります。トレックウェーブはハイカット比率が高く、足首まわりも生地に囲まれるため、この差が出やすいシリーズです。
実務的な解き方は、購入時期ではなく「主に履く季節」で合わせること。秋冬メインならやや余裕を、春夏メインならジャストを基準にします。もし通年で履くなら、ジャストで買って冬は薄手のソックスに寄せるほうが、緩い靴を1年使うより歩きやすくなります。
調整の道具として中敷きは有効ですが、入れすぎると甲が圧迫されます。厚みのあるインソールを足すなら、もともとのインソールを抜いてから入れ替えるのが基本です。トレックウェーブのベーシックモデルは高密度ウレタンフォームとラバースポンジのインソールを備えているので、まずは純正のまま履いて、必要になってから考える順番で構いません。
失敗パターン①:ネットで1cm上げて買い、中で足が泳ぐ
よくある事故がこれです。「厚底は窮屈と聞いたから」「幅広だから」と、試着せずに普段より1cm大きいサイズを注文してしまうケース。届いた靴は確かに幅にゆとりがありますが、歩くたびにかかとが浮き、つま先が前に滑ります。
原因は、幅の不足を長さで補おうとしたことにあります。足囲の問題は長さを伸ばしても正確には解決せず、代わりに前後の遊びだけが増える。ヒール高が約5cmある靴でかかとが浮くと、着地のたびに足首が左右に振られ、結果として「疲れる」「歩きにくい」という感想になります。
対策は3段階です。まず0.5cm刻みで考え、1cmは動かさない。次に、幅が足りない感覚があるなら紐の通し方を変える(甲の一番きつい段だけ緩める)。それでも当たるなら、モデルを変えるか実店舗で試す。返品可能な条件で2サイズ取り寄せて比べるのも、遠回りに見えて確実な方法です。
サイズは0.5cm刻みですが、28.0cmの次は29.0cm、その次が30.0cmという展開です。28.5cmや29.5cmは用意されていないため、大きいサイズの人はこの飛びを前提にサイズを決める必要があります。また、ALL STAR (R) TREKWAVE BOA OXのように22.0〜26.0cmまでの派生モデルもあります。
重い・疲れる・歩きにくいは本当か
公式は重量非公表。効いてくるのは重さより「曲がりにくさ」
コンバースの商品ページには、トレックウェーブの重量表記はありません。数字がない以上、断定はできません。ただ、履いた人の感想で共通しているのは「重い」よりも「ソールが硬くて曲がりにくい」という指摘のほうが実害に直結する、という点です。
理由は歩き方にあります。人は歩くとき、つま先の付け根で靴を折り曲げて蹴り出します。ミッドソールに厚みがあるとこの屈曲が起きにくく、足首と膝で角度を稼ぐことになる。同じ距離を歩いても、薄いソールの靴より脚の使い方が変わるため、慣れるまでは疲労として感じます。
参考になるのが定番オールスターとの対比です。刷新後の定番はアウトソールに屈曲溝を配置し、片足マイナス約60g(26.5cmでの従来品との比較)の軽量化を実現しています。設計思想が「軽く曲がる」方向に振られている定番と、「厚く安定する」方向のトレックウェーブでは、長距離での体感が違って当然です。
長距離・階段・運転では負担が出る場面がある
具体的に不利になるのは3つの場面です。1つ目は1日中歩き回るような長距離移動。屈曲の少なさが積み重なり、ふくらはぎに張りが出やすくなります。2つ目は階段の下り。重心が高い分、段鼻でつま先を引っかけたときのリカバリーが遅れます。
3つ目が車やバイクの運転です。ソールが厚いとペダルの踏み込み量が感覚とずれるため、運転用の靴としては勧められません。出先で履き替える前提にするか、運転の日は別の靴にするのが安全です。
一方で、街歩き・通勤・買い物といった1日数kmの範囲なら、厚いミッドソールがアスファルトの硬さを吸収する側に働きます。トレックウェーブが向くのは、長時間の連続歩行ではなく「立っている時間と歩く時間が混ざる日常」です。用途を見極めれば、弱点はほぼ避けられます。
実は、「疲れる」の半分はサイズの問題
ここが意外と知られていないところですが、「厚底だから疲れる」という感想の一部は、靴の性能ではなくサイズ選びの結果です。かかとが浮く、つま先が滑る、幅が締まりすぎる。この3つはいずれも筋肉の余計な緊張を生み、脚の疲労として現れます。
厚底では、この影響が薄いソールの靴より増幅されます。地面から足までの距離が長いほど、わずかな足のずれが大きな傾きに変換されるからです。同じ0.5cmの緩さでも、フラットなオールスターでは気にならず、トレックウェーブでは疲労として自覚される。これが「厚底は疲れる」という感想が広まる仕組みのひとつです。
だからこそ、レビューを読むときは書き手がサイズをどう選んだかまで見る価値があります。「大きめを買った」と書いてあるレビューの疲労評価は、靴の評価ではなくフィッティングの評価かもしれません。逆に言えば、サイズが合っていれば評価は変わる可能性がある、ということでもあります。
失敗パターン②:旅行の初日に下ろして靴擦れ
もうひとつ多い失敗が、旅行や1日がかりのイベント当日に新品を下ろすケースです。キャンバスのアッパーは最初こわばっており、履き口やハトメ周りが足に馴染むまで少し時間がかかります。そこへ1日1万歩を超える負荷をかけると、かかとや小指に靴擦れが出ます。
ハイカットでは特に、履き口が足首の後ろに当たり続ける形になります。厚底で歩き方がまだ最適化されていない状態が重なると、当たりの位置が一点に集中しやすい。旅先で痛みが出ても靴を替えられないため、被害が大きくなります。
対策は単純です。最低でも数回、近所の買い物程度の距離で履いてから本番に投入する。当たりそうな箇所には事前に保護テープを貼る。予備の靴下を1足持ち、汗で湿ったら替える。この3つで大半は防げます。慣らしの期間を用意できないなら、その旅行には履き慣れた靴を持っていくほうが確実です。
コンバース トレックウェーブが浮かない履きこなし
ワイドパンツ・ストレートで縦のラインを通す
最も再現性が高いのが、裾に幅のあるパンツを合わせる方法です。ワイドパンツやストレートデニムで裾がソールの上半分に重なると、厚みが視界から消え、パンツのラインがそのまま床まで続いて見えます。脚の分断がなくなるので、身長を問わずまとまります。
丈の目安は、立ったときに裾がアウトソールの上端に軽く触れるくらい。短すぎるとソールが全部見えてボリュームが強調され、長すぎると裾を踏んで傷めます。裾上げの相談をするなら、必ずこの靴を履いた状態で採寸してもらってください。
注意点として、この合わせ方はハイカットのHIとは干渉することがあります。裾幅が狭いパンツだと、履き口の高さで生地が突っ張って不自然なシワが出ます。ハイカットを裾で隠したいなら、パンツ側にも十分な裾幅が必要です。
細身と合わせるなら、丈と色でつなぐ
スキニーやテーパードを諦める必要はありません。ポイントは2つ、丈を短くして足首を見せることと、靴と靴下の色をつなぐことです。足首が見えると縦の抜けができ、太いソールとの間にワンクッション入ります。
色については、パンツ・ソックス・シューズのうち2つを近い色で揃えると、視線が足元で止まりにくくなります。黒のパンツに黒のソックス、そこにブラックのトレックウェーブという組み立ては、細身でも成立する組み合わせの代表です。
妥協点は、この方向だと厚底の見せ場が減ることです。靴を主役にしたいなら向きません。「細身のパンツは変えたくないが、この靴も履きたい」という人向けの折衷案として捉えてください。

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30代〜50代の落としどころは、素材で大人に寄せる
年齢が上がるほど「若作りに見えないか」が気になります。ここで効くのは靴の選択ではなく、合わせるアイテムの素材感です。スウェットやパーカーで全身をカジュアルに振ると年齢とのギャップが出やすく、センタープレスのパンツやウール混のアウターを1点入れると、足元のボリュームが「今っぽさ」として機能します。
色はブラックやオフホワイトなど落ち着いたトーンから入るのが安全です。トレックウェーブはボアやウエスタンなど個性の強い派生も多いシリーズですが、最初の1足でそこに行くと使いどころが限られます。ベーシックなHIかOXでシリーズの相性を確かめてから広げる順番が失敗しにくい進め方です。
注意点は、きれいめに寄せすぎると今度は靴だけが浮くこと。ジャケットにスラックス、という完全なきれいめの中では、約5cmのソールは異物になります。どこか1か所はカジュアルな要素(デニム、スウェットのインナー、キャップ)を残すとバランスが取れます。
シーン別に、どのモデルを選ぶか
用途が決まっていれば、モデル選びは短時間で終わります。日常の街履きならベーシックなHIかOX、脱ぎ履きが多いならZ HI、冬の足元の寒さが気になるならBOA OX。価格も含めて並べると、判断がしやすくなります。
| 使用シーン | おすすめモデル | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 街履き・厚底を主役に | ALL STAR TREKWAVE HI | 15,950円 |
| 主張を抑えて日常使い | ALL STAR TREKWAVE OX | 14,300円 |
| 脱ぎ履きが多い日 | ALL STAR TREKWAVE Z HI | 16,500円 |
| 秋冬の足元の防寒 | ALL STAR (R) TREKWAVE BOA OX | 15,400円 |
| 紐を結びたくない | ALL STAR TREKWAVE V-2 OX | 15,400円 |
買ったあとに差がつく、手入れと寿命の話
キャンバスは40℃以下の温水と中性洗剤が基本
コンバース公式のお手入れ案内では、キャンバス・繊維素材について「熱湯を避け温水(40℃以下)か常温水でブラシを使って軽く洗ってください」と示されています。洗濯機の使用は繊維を傷つけるため推奨されていません。洗剤は中性洗剤で、漂白剤や漂白性の強い洗剤は変色・褪色の原因になると明記されています。
手順は、①乾いたブラシでホコリと砂を落とす、②40℃以下のぬるま湯に中性洗剤を溶かす、③ブラシで表面をなでるように洗う、④洗剤が残らないようすすぐ、の順番です。トレックウェーブはアウトソールの溝が深く砂を噛みやすいので、①を丁寧にやるだけで仕上がりが変わります。
注意点は、汚れを落としたい一心で強くこすらないこと。キャンバスは表面の毛羽が立つと白っぽく見え、色が抜けたように感じます。落ちない汚れは1回で決着をつけず、乾かしてから再挑戦するほうが結果的にきれいです。

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乾かし方を間違えると、縮む・変色する
公式の案内では「風通しの良い日陰を選んで乾燥してください。直射日光や、ストーブ、乾燥機で乾燥されますと変形、縮み、変色、変質を起こす原因となります」とされています。早く乾かしたい気持ちは分かりますが、熱を当てる方法はすべて避けるのが正解です。
実務的には、洗ったあとにタオルで水気を押し出し、新聞紙などを詰めて形を保ちながら陰干しします。トレックウェーブは厚いミッドソールの内側にも水が入り込むので、乾燥には見た目より時間がかかります。翌日履く予定があるなら、洗うのは前日ではなく数日前にしてください。
デメリットも書いておくと、頻繁な水洗いはキャンバスの張りを失わせます。全体を洗うのは汚れが目立ったときだけにして、普段はブラシと消しゴム型のクリーナーで部分的に落とすほうが、靴の寿命は延びます。
E.V.A.ソールの経年変化は、保管で差が出る
厚底モデルで意識したいのが、ソール素材の経年変化です。公式のお取り扱い案内には「合成皮革及びウレタン底製品は、多湿の環境下では特に経年変化を起こし、亀裂、剥離が生じる恐れがございます。この経年変化は使用頻度に関わらず起こる可能性があります」と記載があります。履いていなくても進む、というのが重要なところです。
対策として公式が挙げているのは、使用後に湿気を取り除き、風通しの良い場所で乾燥させてから保管すること。そして「湿気を取り除くためにも新聞紙などを詰めて、常温で湿気の少ない場所で保管してください」という点です。下駄箱の一番下や、密閉した箱に入れっぱなしにするのは避けたい保管方法になります。
ここは厚底ならではの注意点です。ミッドソールのボリュームがある分、内部に湿気を抱え込みやすい構造になっています。雨の日に履いたあとは、翌日すぐに下駄箱へ戻さず、一晩は外に出しておくだけでも状態が変わります。
雨の日は撥水スプレーが前提になる
ベーシックなトレックウェーブのアッパーはキャンバスです。防水加工されたモデルではないので、雨に濡れれば水を吸います。長く付き合うつもりなら、おろす前にフッ素系の防水スプレーをかけておくのが実質的な前提条件です。
アウトソールはラバーで、公式説明でも防滑性に触れられているため、濡れた路面のグリップは確保されています。弱いのは足元の滑りではなくアッパーの吸水です。長雨や本降りの日に選ぶ靴ではない、と割り切るほうが靴も長持ちします。
雨で濡らしてしまった場合は、乾いた布で水気を取り、新聞紙を詰めて陰干し。ここでも熱風は使いません。手間に見えますが、この一手間があるかどうかで、キャンバスの色と型崩れの進み方に差が出ます。
| サイズ展開 | 22.0〜30.0cm(0.5cm刻み/28.0cmの次は29.0cm) |
| ヒール高 | 約5cm(参考サイズ26.5cm) |
| 素材 | アッパー:キャンバス/ミッドソール:圧縮E.V.A./アウトソール:ラバー |
| インソール | 高密度ウレタンフォームとラバースポンジ |
| 生産国 | インドネシア |
| 価格(税込) | 15,950円 |
まとめ:判断基準を持てば「ダサい」は消える
最初の一歩としておすすめしたいのは、手持ちのパンツのうち裾がいちばん広い1本を選び、そのシルエットに合うカットを決めることです。裾が広いならハイカットのHI、足首を出す服が多いならローカットのOX。ここが決まれば、あとは普段のコンバースと同じcmで探すだけです。厚底に不慣れなら、まずは近所を歩く距離で慣らしてから、長い1日に投入してください。
※価格・サイズ展開・カラーは記事作成時点でコンバース公式オンラインショップに掲載されていた内容です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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