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CT70を買おうと決めたあと、必ずぶつかるのがサイズです。検索すると「0.5cm下げが基本」と書いてある記事と、「日本のオールスターと同じ番手でいい」と書いてある記事が並んで出てきます。どちらも自信たっぷりなので、余計に迷います。
結論から言うと、両方とも間違ってはいません。ズレているのは「何を基準にした0.5cmなのか」という出発点です。米コンバースの公式サイズ表とコンバースジャパンのサイズ表記を並べると、同じUS番手でも割り当てられた足長が0.5cm(小さい番手では1.0cm)ずれています。ここを踏まえないまま「0.5cm下げ」だけを適用すると、二重に下げて小さすぎる一足が届きます。
この記事では、米コンバース公式の商品ページとサイズチャート、コンバースジャパン公式の商品ページという3つの一次情報を突き合わせて、CT70のサイズ感を数字で整理します。足の形別の合わせ方、ハイとローの違い、買う前に知っておきたい日本での流通事情まで、売り場で聞かれる順番でまとめました。
・米コンバース公式が商品ページに書いているサイズの指示そのもの
・公式サイズ表2枚を並べて見える、US番手と足長の0.5cmのズレ
・日本のオールスターから履き替えるときの番手の決め方
・幅広・細足・厚手ソックス派それぞれの調整のしかた
CT70のサイズ感は結局どこに合わせればいいのか

最初に、判断の土台になる事実だけを押さえます。ここを飛ばして体感の話に入ると、必ずどこかで矛盾が出ます。
公式が書いているのは「ハーフサイズ下げ」の一文だけ
米コンバースのChuck 70 Canvasハイカットの商品ページには、フィットについて「This style runs large. Order a half size down.」という一文が載っています。訳せば「このスタイルは大きめに出ます。ハーフサイズ下げて注文してください」です。公式が明言しているサイズ指示は、実質これだけです。
この一文が根拠になっているのは、CT70のラストが1970年代の仕様を下敷きにしていて、キャンバスも厚手だからです。ヘビーウェイトキャンバスのアッパーは新品時に張りが強く、足入れの瞬間は幅も甲も詰まって感じます。それでも縦の長さには余裕が残る、という作りになっています。つまり「長さは余るが、当たりは強い」という二面性があり、公式は長さの側だけをハーフ下げで補正するよう案内している、と読むのが素直です。
使いどころとしては、ネット注文で試し履きできない場面ほどこの一文が効きます。逆に、店頭で両足を履ける状況なら、この指示は「最初に持ってくる1足はハーフ下げから」という優先順位の話として使えば十分です。
注意点もあります。この一文はハーフ下げの「起点」を書いていません。US表記の何番から下げるのか、日本のcm表記から下げるのかで結果は1サイズ分変わります。ここが後述するズレの正体です。
CT70はcm表記ではなくUS表記で売られている
CT70はアメリカ市場の製品なので、サイズはUS表記が主役です。ボックスやタンのラベルにはメンズUSとウィメンズUSが併記され、そこにUK・EUが添えられる形になります。日本のスニーカーのように「26.5cm」がまず目に入る売り方ではありません。
この違いが厄介なのは、日本の読者が普段使っている「26.5cm」という数字を、そのままUS番手に置き換える作業が必要になるからです。しかもその置き換え表が、米コンバースとコンバースジャパンで一致していません。同じ「US8」でも、米コンバース公式のメンズ表では足長26.0cm、コンバースジャパンの商品ページでは26.5cmと表示されます。
実務的には、買う前に自分の足長を実測してcmで持っておくのが一番安全です。足長さえ数字で持っていれば、どの表が出てきても迷いません。普段のスニーカーの表示サイズは、ブランドごとの捨て寸の取り方に引っ張られていて、基準としては弱いからです。
デメリットとしては、実測は面倒です。壁に踵をつけてかかとから一番長い指先までを測るだけですが、朝と夕方で数ミリ変わりますし、左右差もあります。それでも、US表記の靴を通販で買うなら測る価値はあります。
足長=かかとから一番長い指先までの長さ。日本のスニーカーの「26.5cm」はこの足長を指す表示です。一方で靴の内寸(中の空間の長さ)は足長より1cm前後大きく作られていて、この差を捨て寸と呼びます。CT70のサイズを考えるときは、表示サイズではなく足長で会話すると混乱しません。
「普段のスニーカーのサイズ」ではなく足長から逆算する
売り場で一番多いのが「ナイキで27.0cmです」という自己申告からスタートするパターンです。これは出発点として不安定です。ナイキのモデルによっては同じ表示でも内寸が1cm近く違いますし、そもそも本人が0.5cm大きめを選ぶ癖を持っていることも珍しくありません。
やるべきことはシンプルで、足長を測り、そこから米コンバースのメンズ表で該当する番手を引き、公式の指示どおりハーフ下げる、の3ステップです。たとえば足長26.5cmの人なら、米コンバースのメンズ表ではUS8.5が該当します。そこからハーフ下げるとUS8です。
このUS8という結論は、コンバースジャパンの表記に当てはめると26.5cmです。つまり日本のオールスターで26.5cmを履いている人は、CT70でも同じUS8から試すのが出発点になります。「日本と同じ番手でいい」と書いている記事は、この着地点だけを述べていることになります。
落とし穴は、日本のcm表示を米コンバースの表に直接ぶつけてしまうことです。26.5cmという数字だけを見てUS8.5を選び、そこからさらにハーフ下げると考えるのは正しいのですが、「日本のオールスターのUS8」からハーフ下げてUS7.5にするのは誤りです。同じ「ハーフ下げ」でも起点が違うと1サイズ分ずれます。
足長の測り方そのものから確認したい人は、こちらの記事に測定手順とブランド別の考え方をまとめています。

スニーカーを買うとき、「いつも27.0cmだから今回も27.0cm」で決めていませんか。ところが同じ27.0cm表記でも、ブランドが変わるとかかとが浮いたり、小…
ワイド(Wide)が別に用意されているのを見落とさない
米コンバースのCT70には、スタンダードとワイドという2つの幅が用意されています。公式サイトの絞り込み項目にワイズの選択肢として並んでいるので、幅で困っている人は長さをいじる前にここを確認する価値があります。
幅の悩みを長さで解決しようとすると、たいてい失敗します。0.5cm上げれば横幅も少し広がりますが、同時に縦にも伸びるので、かかとが浮いて歩くたびに靴の中で足が前に滑ります。前滑りすると結局つま先が当たるので、幅も長さも解決していない状態になります。
ワイドが選べるのはネット注文の在庫次第という現実的な制約はありますが、選択肢として知っているかどうかで結果が変わります。特に日本のオールスターで「幅が窮屈だから0.5cm上げている」人は、ワイドを長さそのままで試すほうが理屈に合っています。
注意点は、ワイドは足入れの初期感覚がゆるく感じることです。新品のキャンバスが硬いうちはちょうどよくても、履き込んで生地が落ち着いてくると横に余る可能性があります。厚手のソックスと組み合わせる前提で選ぶと、バランスが取りやすくなります。
公式サイズ表を2枚並べたら0.5cmのズレが見えた
ここからが本題です。米コンバースの公式サイズチャートと、コンバースジャパンの商品ページに並んでいるサイズ表記を、同じ表に落として比べます。
米コンバースのメンズ表はUS8=足長26.0cm
米コンバース公式のメンズ・スタンダードのチャートは、US3が足長21.0cmから始まり、ハーフサイズごとに0.5cmずつ上がっていきます。US7で25.0cm、US8で26.0cm、US9で27.0cmという並びです。UKとEUも併記されていて、US8はUK7・EU41にあたります。
この表の「LENGTH(CM)」は、靴の表示サイズではなく足の長さを指しています。つまり「足長26.0cmの人はUS8」という読み方をする表です。ここに商品ページの「大きめに出るのでハーフ下げて」という指示が重なるので、足長26.0cmちょうどの人は、表どおりならUS8、公式指示を素直に適用するならUS7.5、という2つの候補が出ます。
実務上は、足長がぴったり表の値に乗る人はハーフ下げ、表の値より2〜3ミリ余っている人は表どおり、という切り分けが現実的です。キャンバスは履き込むと横には伸びますが、縦にはほとんど伸びないためです。
この表を使うときの注意は、UK表記の扱いです。海外通販のサイトによってはUKで在庫が並んでいて、US8をUK8と読み違えると1サイズ分大きくなります。US8はUK7です。数字が近いぶん、見間違えたときの被害が大きい部分です。
コンバースジャパンの表記はUS8=26.5cm
一方、コンバースジャパン公式のALL STAR HIの商品ページでは、サイズの選択肢が「US表記(cm表記)」の形で並んでいます。US3が22.0cm、US7が25.5cm、US8が26.5cm、US9が27.5cm、上はUS11.5の30.0cmまでです。
米コンバースの表と並べると、US6.5以上ではコンバージョンが一貫して0.5cmずれています。US8で言えば、米コンバースは26.0cm、コンバースジャパンは26.5cmです。さらに小さいサイズでは差が広がり、US5では米コンバースが23.0cm、コンバースジャパンが24.0cmと1.0cm違います。
この差が切り替わる場所に、有名な表記の重複が現れます。コンバースジャパンの表記ではUS5.5とUS6がどちらも24.5cmになっていて、cmだけを見ると同じサイズが2つ並んでいるように見えます。ここでコンバージョンの傾きが1.0cm差から0.5cm差へ切り替わっているわけです。
実用上のポイントは、日本のオールスターを基準にする人はUS6以上の帯にいることが多い、という点です。その帯なら「日本のcm表示から米コンバース表を引くと、US番手はハーフ上がる」と覚えておけば足ります。この重複表記の背景をもう少し掘り下げた記事もあります。

コンバースを買おうとして、箱やタンの裏の「5H」「6 1/2」という表記で手が止まった経験はありませんか。同じ24.5cmなのにUS5.5とUS6が並んでいたり…
実は「ハーフ下げ」はCT70だけの話ではない
ここが一番知られていない部分です。米コンバースの商品ページで「This style runs large. Order a half size down.」と書かれているのは、CT70だけではありません。定番のChuck Taylor All Star Canvasハイカットの商品ページにも、同じ一文が載っています。
つまりハーフ下げは、CT70という特定モデルの個性ではなく、コンバースのチャック系ラスト全体に対する米コンバースの案内です。「CT70は大きめだから下げる」という説明は、半分しか当たっていません。正確には「チャック系は総じて長さに余裕があるので下げる」であり、CT70と定番オールスターの間に、公式が示している長さの差はありません。
この視点を持つと、比較の軸が変わります。CT70と定番オールスターの違いを語るべきは、長さではなく作りの側です。CT70はヘビーウェイトキャンバスにOrthoLiteのインソール、バーニッシュ加工のオフホワイトのミッドソールとトゥキャップ。定番オールスターはクラシックキャンバスにOrthoLite、ダイヤモンドパターンのラバーアウトソール。価格も米コンバース公式でCT70ハイが95ドル、定番オールスターハイが65ドルと差があります。
注意点として、公式が同じ指示を出しているからといって、履いた印象まで同じとは限りません。CT70のほうが生地が厚く芯材もしっかりしているので、同じ番手でも足入れの瞬間は締まって感じます。長さの結論と、当たりの強さの体感は分けて考える必要があります。
ウィメンズ表記を見るとさらに0.5cmずれる
CT70のボックスにはメンズUSとウィメンズUSが併記されます。一般にコンバースはメンズ表記にプラス2でウィメンズ表記になる並びなので、US8はW10と書かれます。ところが公式チャートを男女で並べると、メンズ表のUS8は足長26.0cm、ウィメンズ表のW10は足長26.5cmです。
チャート上のUK表記も、メンズUS8がUK7、ウィメンズW10がUK7.5と食い違います。同じ箱に書かれた2つの番手が、公式チャートの上では0.5cm違う足長に割り当てられている、という状態です。
だから、レディースサイズだけを見てCT70を選ぶと、メンズ基準で考えたときより0.5cm大きい方向に流れやすくなります。女性で普段24.5cmを履いている人が、ウィメンズ表でW8(24.5cm)を選ぶのは筋が通っていますが、メンズ表記のUS6.5(24.5cm)と同じ靴かどうかは箱の併記を確認しないと確定しません。
実務上の対策は単純で、メンズUS表記に統一して考えることです。海外通販の商品ページも、在庫表もメンズUSが基準になっていることが多いので、そこに合わせておけば表を行き来する回数が減ります。
| US(メンズ) | 米コンバース公式の足長 | コンバースジャパンの表記 | 差 |
|---|---|---|---|
| US5 | 23.0cm | 24.0cm | 1.0cm |
| US5.5 | 23.5cm | 24.5cm | 1.0cm |
| US6 | 24.0cm | 24.5cm | 0.5cm |
| US7 | 25.0cm | 25.5cm | 0.5cm |
| US8 | 26.0cm | 26.5cm | 0.5cm |
| US9 | 27.0cm | 27.5cm | 0.5cm |
| US10.5 | 28.5cm | 29.0cm | 0.5cm |
出典は米コンバース公式のサイズチャートと、コンバースジャパン公式のALL STAR HI商品ページのサイズ選択肢です。
日本のオールスターから履き替えると起きること

数字の話が整理できたところで、実際に足を入れたときに何が変わるのかを見ていきます。長さが同じでも、履き心地は同じになりません。
同じ番手でもソールの厚みで体感が変わる
CT70のミッドソールはバーニッシュ加工が施されたオフホワイトで、定番のオールスターより見た目にも厚みがあります。インソールにはOrthoLiteのクッショニングが入っていて、足裏に届く硬さがはっきり違います。
この差は、長さの感じ方にも影響します。クッションが沈む分、足がわずかに前へ動きやすくなり、つま先の余りが体感として少し減ります。数値上は同じ長さでも「ちょっと詰まった」と感じるのはこのためです。
だから、日本のオールスターで「つま先がぴったりで、これ以上詰まると困る」というギリギリの選び方をしている人は、CT70で同じ番手にすると窮屈に振れる可能性があります。逆に、少し余裕を持たせている人は同じ番手で問題なく収まります。
注意点は、クッションはヘタるということです。買った直後の詰まった感覚は、数週間履くと少し解消します。最初の印象だけで「小さかった」と判断して交換すると、今度は緩くなることがあります。
甲まわりが締まる——キャンバスの厚みの違い
CT70のアッパーはヘビーウェイトキャンバスです。定番オールスターのクラシックキャンバスと比べると、生地が厚く張りが強い。新品時は甲の上でキャンバスが折れにくく、履き口を広げるのにも力が要ります。
甲が高い人がここでつまずきます。長さは合っているのに、シューレースを普通に締めると甲の上が当たる。そこで0.5cm上げると、今度はかかとが浮きます。正しい対処は長さを変えることではなく、シューレースを上から2段目まで通さない、あるいは平紐から少し細い紐に替えて締め付けの角度を分散させることです。
使用シーンで言えば、通勤や旅行など長時間歩く用途では、この甲の圧迫が疲れに直結します。逆に、街歩き中心なら履き込むうちにキャンバスが馴染むので、最初の2週間を乗り切れば気にならなくなるケースが多いです。
デメリットとして正直に書いておくと、キャンバスは横には伸びても、甲の高さ方向には限度があります。甲高で困った経験が繰り返しある人は、ワイドの選択肢を先に検討するほうが確実です。
よくある失敗の1つ目が「二重下げ」です。日本のオールスターでUS8(26.5cm)を履いている人が、「CT70は0.5cm下げ」という言葉だけを受け取ってUS7.5を選ぶパターン。公式のハーフ下げは米コンバースの足長チャートを起点にした指示なので、日本のcm表記から引いたUS番手にもう一度適用すると、実質1サイズ小さくなります。起点がどちらの表かを必ず確認してください。
履き慣らしでキャンバスが緩む前提で選ぶ
キャンバススニーカー全般に言えることですが、CT70は特に生地が厚いぶん、履き始めと1か月後で幅の印象が変わります。最初にきつめだった横幅は、屈曲を繰り返すうちに足の形に沿って落ち着きます。
ここを織り込むと、選び方が変わります。「今この瞬間にゆったりしている」状態を基準に選ぶと、馴染んだあとに緩くなる。逆に「長さは足りているが幅が少しきつい」なら、それは馴染んで解消する側の窮屈さです。長さが足りない窮屈さと、幅がきつい窮屈さを分けて判断してください。
判断の目安として、かかとを靴の後ろに合わせた状態でつま先に指1本ぶんの余裕があれば、長さは足りています。その状態で幅がきついなら、履き慣らしで解決する可能性が高い。長さの余裕がない場合は、幅がどうであれ番手を上げる判断になります。
注意点は、返品期限との兼ね合いです。海外通販や個人輸入では返品期間が短いことがあり、履き慣らしを待っているうちに交換できなくなります。買う前に返品条件を確認しておくと、この判断を落ち着いてできます。
足の形で変わる、番手と幅の合わせ方
ここまでは全員に共通する数字の話でした。ここからは足の形ごとの調整です。同じ足長でも、幅と甲の高さで最適な番手は変わります。
幅広の人は長さを上げる前にワイドを探す
幅で悩んできた人が最初にやりがちなのが、長さを0.5cm上げて幅の余裕を作る方法です。これは応急処置としては機能しますが、かかとの収まりを犠牲にしています。米コンバースにはスタンダードとワイドの2つの幅があるので、まずはワイドの在庫を探すのが筋です。
ワイドが手に入らない場合の次善策は、長さは変えずにインソールを薄いものに替えることです。CT70のインソールはOrthoLiteのクッションが入っていて厚みがあるので、これを薄手のものに交換すると足が沈む位置が下がり、結果として甲まわりと幅に余裕が出ます。クッション性は落ちるので、街歩き中心の人向けの手です。
使用シーンで言えば、長距離を歩く日は厚手のインソール、休日の街歩きは薄手、と使い分ける人もいます。インソールは数百円から入手できるので、番手を変えるより安く済むのも利点です。
注意点として、幅が合わないまま履き続けると、足の側面にタコができたり爪が当たったりします。足に痛みや変形の不安がある場合は、靴で対処しようとせず専門医に相談してください。靴側でできるのはあくまでフィッティングの調整までです。
細足・甲が低い人は同じ番手でも中で泳ぐ
足幅が細く甲も低い人は、CT70のスタンダードでも横に余ることがあります。長さは合っているのに、歩くたびに足が靴の中で動いてかかとが浮く。この状態で0.5cm下げると、今度はつま先が当たります。
対処はシューレースです。一番上のアイレットを使ってヒールロックの通し方にすると、かかとの押さえが劇的に変わります。ハイカットなら足首まで包まれるので、この効果が特に出やすい。ローカットの場合は、上2段をきつめに締めるだけでも改善します。
それでも余る場合は、厚手のソックスを前提にサイズを決めるのが現実的です。CT70は生地が厚い分、薄手ソックスだと内側の余りが目立ちます。ウール混の中厚手を合わせると、幅と甲の両方が埋まって収まりがよくなります。
デメリットは季節です。夏に厚手ソックス前提のサイズだと、薄手に替えたときに緩くなります。1年通して同じ靴を履くなら、インソールで厚みを足せる余地を残しておくと調整が効きます。
左右差がある人は大きいほうに合わせる
左右で足長が違うのは珍しいことではありません。数ミリの差なら気にしなくていいのですが、5ミリ以上あるなら、必ず大きいほうの足に合わせて番手を決めます。小さいほうは中敷きやソックスの厚みで埋められますが、大きいほうが入らない靴はどうにもなりません。
CT70はハーフサイズ刻みで展開されているので、5ミリの差はちょうど1刻みぶんです。試し履きできる環境なら両足を履いて、大きいほうでつま先に指1本ぶんの余裕があるかを確認してください。
通販の場合は、実測した左右の足長のうち長いほうの数字を米コンバースのメンズ表に当てはめ、そこからハーフ下げるかどうかを判断します。左右差が大きい人ほど、ハーフ下げを機械的に適用しないほうが安全です。
注意点は、左右差の測定を朝にやってしまうことです。夕方は足がむくむので、朝の数字で選ぶと夕方にきつくなります。測るなら夕方、これはCT70に限らず靴選び全般の基本です。
厚手ソックス派は番手ではなくインソールで調整する
ワークソックスやウールの厚手を合わせたい人は、その状態でサイズを決めるのが原則です。ただし「厚手ソックスだから0.5cm上げる」と自動的に決めるのはおすすめしません。CT70はもともと長さに余裕がある作りなので、上げると余りすぎます。
順番としては、まず公式の指示どおりハーフ下げた番手で、実際に履きたいソックスを履いて判断します。それできつければ半分戻す。この順番なら大きすぎる失敗を避けられます。
使い分けで言えば、薄手ソックスの日にインソールを1枚足す、という運用が現実的です。番手は1つしか選べませんが、インソールとソックスは日替わりで変えられます。調整の自由度が高いほうに寄せておくのが、長く履くコツです。
注意点は、インソールを足すと甲まわりが上がることです。もともと甲が高い人がインソールを追加すると、シューレースの当たりが強くなります。この場合は上のアイレットを飛ばして通すなど、締め方の側で逃がしてください。
| あなたのタイプ | 最初に試す番手 | 合わなかったときの次の一手 |
|---|---|---|
| 日本のオールスターで足長どおりの表示を履いている | 同じUS番手 | きつければハーフ上げ |
| 普段0.5cm大きめを選ぶ癖がある | 足長から引いた番手をハーフ下げ | インソールを薄手に交換 |
| 幅広・甲高で毎回サイズを上げている | 長さそのままでワイドを検討 | シューレースの通し方で甲を逃がす |
| 細足・甲が低くかかとが浮きやすい | ハーフ下げた番手+中厚手ソックス | ヒールロックで足首を固定 |
ハイカットとローカットで決め方は変わるのか
CT70にはハイとローがあり、価格も履き心地も違います。長さの結論は共通ですが、かかとの収まりだけは別に考える必要があります。
ハイは足首で支えられるぶん、番手の許容幅が広い
ハイカットは足首まで生地が上がってくるので、シューレースを上まで締めればかかとが動きにくくなります。多少長さに余裕がある番手でも、足が前に滑るのを足首側で止められるということです。
この特性から、ハイカットのほうが番手選びの許容範囲は広くなります。迷ったときにハーフ上げを選んでも、締め方で吸収できる余地があります。米コンバース公式でのCT70ハイの価格は95ドルです。
使いどころとしては、パンツの裾を絞るスタイルや、足首を包む安心感が欲しい人に向きます。逆に、脱ぎ履きの回数が多い生活だとハイカットは面倒です。
注意点は、足首の骨が当たる位置です。ハイカットの履き口は硬めなので、くるぶしが低い位置にある人は擦れることがあります。この場合は番手ではなく、ソックスの丈を上げるほうが効きます。
ローはかかと抜けが起きやすいので慎重に
ローカットは足首の支えがないぶん、長さの余りがそのままかかとの浮きにつながります。ハイで「ちょうどいい」番手が、ローだと「少し大きい」と感じることがあるのはこのためです。
ローを選ぶなら、公式のハーフ下げを素直に適用するほうが失敗が少なくなります。かかとが浮く状態で歩き続けると、靴擦れの原因にもなりますし、シューズの型崩れも早まります。米コンバース公式でのCT70ローの価格は90ドルです。
使用シーンで言えば、ローは春夏の素足に近い履き方や、ロールアップしたパンツとの相性がいい。脱ぎ履きの多い日にも向きます。
デメリットは、かかとの押さえをシューレースだけで作らないといけないことです。上2段をきつく締める、あるいは市販のヒールグリップを貼るといった調整が前提になる人もいます。
シューレースの通し方で調整できる幅を知っておく
番手が1つしか選べない以上、最後の詰めはシューレースです。CT70はアイレットの数が多いので、通し方の自由度は高いほうです。
甲が当たるなら、当たる位置のアイレットを1段飛ばす。かかとが浮くなら、一番上のアイレットを使ったヒールロックにする。幅が窮屈なら、下の段をゆるく、上の段をしっかり締めて圧力を分散させる。このあたりを覚えておくと、ハーフサイズ分くらいの体感は動かせます。
使いどころとしては、通販で届いた靴が「惜しいけどちょっと違う」ときです。返品する前に紐を通し直してみると、それで解決することが実際にあります。
注意点は、締めすぎです。かかとを止めたいあまり足首をきつく縛ると、歩行時の屈曲を妨げます。紐で解決できるのは体感でハーフサイズ分まで、と割り切って、それ以上ずれているなら番手を変えるほうが健全です。
サイズ選びで後悔した人がやっていたこと
売り場で聞く「失敗した話」には、はっきりした型があります。3つに絞って、原因と対策をセットで整理します。
UK表記をUS表記として読んでしまう
海外通販ではUK表記で在庫が並ぶことがあります。米コンバース公式のメンズ表では、US8はUK7、US9はUK8です。数字が1つずれているだけなので、見出しの「7」をUS7だと思い込んで注文すると、実際に届くのはUS8相当です。
原因は、サイトごとに表記のルールが違うのに、確認の一手間を省くことです。対策は単純で、注文画面のサイズ表記が何基準かをカートに入れる前に確認すること。UK・EU・USのどれかが必ずどこかに書かれています。
特にEU表記は判別しやすい目印になります。US8はEU41です。US表記かUK表記か判断がつかないときも、EUの数字を見れば一意に決まります。
注意点として、海外通販は返品送料が高くつくことがあります。表記を1つ読み違えるだけで往復の送料が無駄になるので、ここは手間を惜しまない場面です。
ボックスのウィメンズ表記だけを見て決める
2つ目の失敗が、箱に併記されたウィメンズ表記だけを見て選ぶパターンです。前述のとおり、米コンバース公式のチャートではメンズUS8が足長26.0cm、ウィメンズW10が足長26.5cmと、0.5cm違う足長が割り当てられています。
原因は、メンズ表記とウィメンズ表記が同じ靴を指しているのに、公式チャートでは別の足長に対応づけられているという構造そのものです。読み手が悪いわけではありません。対策は、選ぶときの基準をメンズUSに固定してしまうことです。
実務的には、自分の足長を米コンバースのメンズ表に当てはめてUS番手を1つ決め、通販サイトではその番手だけを探す。ウィメンズ表記しか出ていないサイトなら、メンズ番手プラス2で読み替えます。
注意点は、ブランドや年式によって併記のルールが変わる可能性があることです。手元に届いた箱の表記が想定と違ったら、商品ページの表記に立ち返って確認してください。
返品できない条件で攻めた番手を買う
3つ目は、フリマや個人輸入など返品が効かない経路で、ギリギリの番手を買ってしまうケースです。CT70は生地が厚く、履き慣らしで印象が変わる靴なので、初回は余裕を持った判断のほうが結果的に得をします。
原因は「安く手に入るチャンス」と「サイズの確信」を切り離せていないことです。価格の魅力とサイズの確度は別問題として扱う必要があります。
対策としては、返品不可の経路で買うのは、同じモデルのサイズ感を既に自分の足で確認したあとに限る、というルールを作ることです。初回はサイズ交換ができる経路を選ぶ。これだけで失敗の大半は消えます。
注意点として、コンディション表記が曖昧な中古では、前の持ち主の履き癖でかかとの内側が削れていることがあります。同じ番手でも新品とは収まりが違うので、中古はサイズの判断材料にしないほうが無難です。
サイズ以前の話として、出品されているCT70が正規に流通したものかどうかは、写真や説明文だけでは判断しきれません。「これで確実に見分けられる」という方法は存在しないと考えて、返品・返金の条件がはっきりしている売り手を選ぶのが現実的な自衛策です。
CT70を日本で買う前に知っておきたい流通の話
サイズが決まっても、次に「どこで買うか」でつまずきます。CT70が日本の店頭で見つけにくいのには、はっきりした理由があります。
日本と米国で商標の持ち主が別会社になっている
日本国内のコンバース商標は、伊藤忠商事が2000年から2001年にかけて取得し、100%出資子会社としてコンバースジャパンを設立してブランドのライセンサーになりました。一方の米コンバースは、ナイキが2003年7月9日に買収合意を発表し、同年9月4日に買収を完了しています。
つまり、同じCONVERSEのロゴでも、日本で商品を出す権利を持つ会社と、米国で出す権利を持つ会社が別です。CT70は米コンバースの製品なので、日本のコンバース公式オンラインショップには並びません。これは在庫の問題ではなく、権利の構造の問題です。
実務的な影響として、日本国内でCT70を扱う店は限られます。並行輸入や個人輸入が主な入手経路になり、サイズ交換の可否も店ごとにばらつきます。だからこそ、注文前に番手を確定させておく価値が高いわけです。
注意点は、真正商品であっても並行輸入が常に適法とは限らないことです。最高裁が示した3要件(真正商品であること、製造国と国内の権利者の関係、品質が実質的に同一であること)を満たさない場合、真正品でも商標権侵害になりうるとされています。買う側としては、販売元がどういう経路で仕入れているかを確認できる店を選ぶのが安全です。
模倣品の水際取締りは2022年に強化されている
もう1つ知っておきたいのが、模倣品に関する制度の変更です。特許庁の案内によると、2022年(令和4年)10月1日から、海外の事業者が郵送等により日本国内に模倣品を持ち込む行為が商標権・意匠権の侵害にあたることが明確化され、税関で輸入してはならない貨物として取締りの対象になりました。
重要なのは、個人が自分で使う目的で海外通販から買った場合でも、海外事業者から送られた模倣品は税関で没収され受け取れない、という点です。対象にはブランドのマークや商品形状を模倣した靴も含まれます。
誤解しやすいのですが、この規制の対象は模倣品です。真正品の並行輸入が可能かどうかは、前述の商標権者が誰かという別の論点で判断されます。制度の全体像は特許庁の案内ページで確認できます。
買う側の実務としては、価格が相場から極端に離れている出品や、販売元の所在がはっきりしない海外サイトを避けることに尽きます。サイズを合わせる努力が、そもそも受け取れない荷物では意味がなくなります。
日本の現行モデルという選択肢も現実的
CT70を追いかける代わりに、コンバースジャパンの現行モデルを選ぶ道もあります。1970年代のディテールを踏襲したフラッグシップがALL STAR LGCY HIで、公式オンラインショップの価格は14,300円です。インソールは底面にPUシート、その上にOrtholite、さらにスポンジラバーを重ねた多重構造になっています。
サイズ展開はUS3(22.0cm)からUS11.5(30.0cm)までで、コンバースジャパンの表記どおりcmが併記されます。CT70のようにUS表記だけで判断する必要がないので、サイズの不安はかなり小さくなります。
使い分けの目安としては、あの厚いキャンバスとバーニッシュ加工のミッドソールでなければ嫌だという人はCT70、雰囲気が近ければ入手性とサイズの確実性を取りたい人はLGCYです。前者は米コンバース公式で95ドル、後者は日本の公式で14,300円という価格帯の違いもあります。
注意点は、LGCYはCT70の日本版ではないということです。作りも仕様も別の商品で、公式もそう説明していません。似た方向性の現行モデル、という位置づけで見るのが正確です。
| サイズ展開 | US3(22.0cm)〜US11.5(30.0cm) |
| インソール | PUシート+Ortholite+スポンジラバーの多重構造 |
| コンセプト | 1970年代のディテールを踏襲した新たなフラッグシップ |
| 価格(公式) | 14,300円 |
定番のオールスターも2025年に中身が変わっている
もう1つ押さえておきたいのが、日本の定番オールスターが2025年10月2日に刷新されている点です。約四半世紀ぶりにラストとソール構造が見直され、公式オンラインショップのALL STAR HIは6,490円です。
中身の変更点は具体的で、オープンセル構造のウレタンフォームをインソールだけでなくヒール内部にも入れ、インソールを取り外し可能にアップデート。26.5cmでの従来モデル比でマイナス約60グラムの軽量化がされています。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ネイビー、ナチュラルホワイト、ブラックモノクロームの6色です。
ラストが変わったということは、サイズ感の基準も従来モデルと同一とは限らないということです。「昔の日本のオールスターの感覚」でCT70と比べていた人は、比較対象そのものが更新されている点を頭に入れておいてください。
注意点は、インソールが取り外せるようになったことで、厚みの調整幅が広がったことです。これはCT70との比較でも効いてきます。日本の定番オールスターのサイズ感については、モデル別に整理した記事があります。

コンバースを買おうとして、サイズ表の前で手が止まった経験はありませんか。「普段は26.5cmだけど、コンバースは0.5cm上げたほうがいいと聞いた」「でも大きす…
取り外せるインソールと軽量化された新ラストで、履き心地が刷新された日本の定番ハイカット▼
CT70のサイズ感まとめ
CT70のサイズ感が人によって食い違って見えるのは、感覚の差ではなく、参照している表が違うからです。米コンバースのメンズ表では足長26.0cmがUS8、コンバースジャパンの表記ではUS8が26.5cm。この0.5cmを把握したうえで公式のハーフ下げを1回だけ適用すれば、日本のオールスターと同じ番手に着地します。最初の一歩として、今夜のうちに壁と定規で自分の足長を測って数字にしておいてください。表がどれであっても、そこから逆算できるようになります。
価格・サイズ展開・在庫は変動します。購入前に各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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