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「CT70が欲しいのに、どこで買えばいいのか分からない」——ABCマートに行ってもコンバースの公式オンラインショップを見ても、あの黒いミッドソールラインの入ったハイカットは出てきません。売り切れているわけでも、入荷待ちでもありません。そもそも日本の正規ルートには最初から入ってこない靴だからです。
結論から言うと、CT70を手に入れる方法は大きく2つです。ひとつは、すでに日本国内に入ってきている在庫(並行輸入品)を国内のショップやフリマから買う方法。もうひとつは、海外に行ったときに現地の店頭で買って自分で持ち帰る方法です。逆に「海外の通販サイトで注文して日本に送ってもらう」ルートは、2022年10月の制度改正以降、税関で止まるリスクを抱えることになりました。
この記事では、CT70が日本で正規販売されていない理由を商標と税関のしくみから整理したうえで、いま実際に使える購入ルートを1つずつ長所と短所つきで比べます。あわせて、偽物をつかまないための見方、公式が示すサイズ選びの基準、そして「CT70にこだわらないなら国内正規で買える近いモデル」まで、判断に必要な材料をひととおり並べます。
・CT70が日本の正規店に並ばない理由(商標権と税関の制度)
・いま使える購入ルート4つの長所・短所と、選ぶ順番
・海外通販の直送を選ばないほうがいい制度上の理由
・国内正規で買える「CT70に近い」現行モデル5足と価格
CT70はどこで買う?答えは「国内在庫」か「海外の店頭」の2択

日本の店頭に並ばないのは、在庫切れではなく商標の持ち主が違うから
CT70はコンバースジャパンの取り扱い商品ではありません。日本の公式オンラインショップ(コンバース オンライン ショップ)のラインナップはALL STAR、ALL STAR US、CONVERSE ADDICT、JACK PURCELLなどで構成されていて、Chuck 70という型は入っていません。理由は単純で、日本国内の「CONVERSE」商標を持っている会社と、海外でChuck 70をつくっている会社が別だからです。
伊藤忠商事のリリースによれば、日本では「商標権を保有する伊藤忠商事が、コンバースジャパン株式会社をマスターライセンシーとして、コンバースフットウェア株式会社を始めとするサブライセンシーと連携を取りながら、ブランディング及びマーケティングを行っている」体制です。一方でChuck 70は米コンバース(ナイキ傘下)が展開しています。名前もロゴも同じなのに、運営している会社がまったく別という状態が続いているわけです。
ここが理解できていないと、「そのうち入荷するだろう」と待ち続けることになります。待っても入ってきません。CT70を履きたいなら、正規ルート以外の手段を検討するか、国内正規で買える近いモデルに切り替えるか、どちらかを最初に決めるほうが早いです。
注意点として、この構造は「海外のコンバースが偽物」という話ではありません。どちらも正当な権利者がつくっている本物です。ただし日本国内に持ち込むときに、日本の商標権との関係が問題になります。この点は次の見出しで詳しく分解します。
いま現実的に残っている購入ルートは4つ
整理すると、日本にいる人がCT70を手に入れる方法は次の4つに絞られます。①国内のセレクトショップ・古着屋の店頭で買う、②大手ECモール(Amazon・楽天など)の並行輸入出品から買う、③フリマアプリで個人から買う、④海外旅行の際に現地の店頭で買って自分で持ち帰る。この4つ以外は、制度面か真贋面のどちらかで難があります。
それぞれの向き不向きははっきり分かれます。試着してから決めたいなら①、手軽さなら②、価格重視なら③、リスクを抑えたいなら④です。ただし①〜③はいずれも「すでに国内にある在庫」を買う形なので、サイズとカラーの選択肢が海外の店頭とは比べものになりません。欲しい色が決まっている人ほど、選択肢の少なさで妥協を迫られます。
逆に④は、選択肢もサイズも現地の在庫がそのまま使えるうえ、価格も現地の定価です。米コンバース公式サイトでのChuck 70 Canvas Unisex High Top Shoeの定価は$95.00、ローカットは$90.00です。国内在庫はここに輸送費と業者の利益が乗るので、価格差は小さくありません。
妥協点も書いておきます。④は海外に行く予定がなければ使えませんし、旅行のスケジュールに靴屋を組み込む手間もかかります。「今週末に履きたい」という人には現実的ではありません。急ぐなら①か②、時間に余裕があるなら④、というのが素直な使い分けです。
| ルート | 試着 | サイズ・色の選択肢 | 主なリスク |
|---|---|---|---|
| 国内の実店舗 | できる | 店頭在庫のみ | 取扱店が少なく上乗せ価格 |
| 大手ECモール | できない | 出品者次第 | 出品者の質にばらつき |
| フリマアプリ | できない | 出品次第 | 真贋の判断が買い手任せ |
| 海外の店頭 | できる | 現地在庫すべて | 渡航の予定が必要 |

海外通販に注文して送ってもらう方法が使いにくくなった理由
数年前まで、CT70の入手方法として一般的だったのは「海外の通販サイトで注文して日本の自宅に送ってもらう」やり方でした。これがいま推奨しにくくなっているのは、2022年10月1日に施行された制度改正のためです。商標法・意匠法の改正で、海外の事業者が郵送等により日本国内に持ち込む行為が商標権・意匠権の侵害行為になることが明確化され、これを受けて関税法が改正されました。
税関の説明では、この改正によって「個人で使用する場合であっても、海外の通販サイトで購入した場合など、海外の事業者から送付される物品が商標権又は意匠権を侵害する模倣品である場合は輸入できません」という扱いになりました。従来は「個人使用目的なら通る」と言われていた部分が、海外事業者からの発送については通らなくなったということです。
使い分けの観点で言うと、この改正は「海外事業者からの発送」に的を絞ったものです。自分で買って自分で持ち帰る携帯品はまた別の扱いになります(後述します)。つまり同じ靴でも、どうやって日本に入るかで結論が変わる、という点が押さえどころです。
デメリットも正直に書くと、税関で止まった場合の金銭的な回復手段は乏しいです。税関のよくあるご質問では「購入代金の返金については税関では対応いたしかねます。商品を購入した通販サイト等にお問い合わせください」と明記されています。海外サイト相手に返金交渉をする手間まで含めて、割に合うかを考える必要があります。
正規店に入ってこない法律上の理由を、商標と税関から分解する
並行輸入=正規代理店以外のルートで、海外の正規品を輸入して販売すること。偽物の輸入とは別の話で、条件を満たせば商標権侵害にならないとされています。その条件を示したのが、後述する最高裁のフレッドペリー事件判決です。
日本の商標権は伊藤忠、海外の商標権はナイキという構図
日本と海外でコンバースが別々に運営されている経緯は、2000年代前半にさかのぼります。伊藤忠商事は2001年に米コンバース社(旧)へ資本参加した際、日本国内のコンバースブランドの商標権を得ました。ところが米コンバース社(旧)は2003年に米ナイキ社に買収され、その時点で伊藤忠と新しい米コンバース社との資本関係は切れています。
この結果、日本の「CONVERSE」と海外の「Converse」は、名前とロゴを共有しながら資本的にはつながっていない別ブランドという状態になりました。日本のオールスターがインドネシア製だったり日本製だったりするのに対し、Chuck 70は米コンバースの企画・生産であり、商品としても別系統です。
この構図が効いてくるのは、価格やデザインの違いよりも「輸入したときにどう扱われるか」の部分です。海外の権利者が正当につくった本物であっても、日本国内の商標権者が別会社である以上、日本に入れる行為が日本の商標権とぶつかる可能性が出てきます。
読者として押さえておきたいのは、これが「コンバースジャパンが意地悪をしている」という話ではないという点です。商標権は本来、出所を示して品質を保証するための権利です。別会社の商品が同じロゴで国内に流れ込むと、その機能が働かなくなる——という理屈で制度が組まれています。
本物なのに「並行輸入OK」にならない、3つの要件
真正品の並行輸入がどこまで認められるかについては、最高裁第一小法廷 平成15年2月27日判決(フレッドペリー事件)が3つの要件を示しています。①その商標が外国の商標権者または使用許諾を受けた者により適法に付されたものであること、②外国の商標権者と日本の商標権者が同一人であるか、法律的・経済的に同一人と同視し得る関係にあり、日本の登録商標と同一の出所を表示すること、③日本の商標権者が品質管理を行い得る立場にあり、品質に実質的な差異がないこと。
CT70の場合、①は問題なくクリアします。米コンバースが自社の商標を自社製品に付けているからです。難しいのは②です。前述のとおり日本の商標権者と米コンバースは資本関係が切れており、「同一人と同視し得る関係」を主張しにくい状態にあります。③についても、日本側が米国製品の品質管理に関与できる立場にはありません。
つまり、CT70は「本物だけれど、日本では並行輸入の適法要件を満たしにくい商品」という位置づけになります。ここが、他の海外ブランドの並行輸入品と決定的に違う点です。同じ「並行輸入品」という言葉でも、ブランドによって法的な立ち位置が違うわけです。
ただし、最終的に侵害かどうかを判断するのは税関や裁判所であって、この記事が結論を出せるものではありません。個別の取引について心配がある場合は、専門家に相談するのが確かです。ここでは「そういう理由で正規流通に乗らない」という背景の理解にとどめてください。
2022年10月に変わった水際のルールを、そのまま読む
制度の中身は税関の公式ページに書かれています。税関「模倣品の水際取締り強化」によれば、令和3年5月に商標法・意匠法が改正され、海外の事業者が郵送等により日本国内に持ち込む行為が権利侵害行為となることが明確化されました。これを受けて令和4年3月に関税法が改正され、令和4年10月1日から税関の取締り対象になっています。
加えて、権利者側には輸入差止申立てという制度があります。税関の説明では、商標権などを有する者が「自己の権利を侵害すると認める貨物が輸出入されようとする場合に、税関長に対し、当該貨物の輸出入を差し止め、認定手続を執るべきことを申し立てる制度」(関税法第69条の4、第69条の13)です。権利者が申し立てていれば、税関はその商品を見つけたときに認定手続に進みます。
ここで知っておくと役に立つのが、罰則の扱いです。税関のFAQでは「輸入者に事業性がなければ、海外の事業者から郵送等で送付された模倣品を輸入しようとした場合でも、罰則の対象とはなりません」とされています。一方で事業性がある場合は罰則の対象です。個人が1足取り寄せて止められた場合、罰せられるというより「品物が届かない」形になるのが基本の理解です。
とはいえ、届かないうえに返金も自力交渉となると、金額的な痛手は残ります。特許庁の解説ページもあわせて読んでおくと、制度の全体像がつかめます。制度を知らずに注文して、後から「聞いていない」となるのが一番避けたいパターンです。
自分で買って自分で持ち帰る場合は、扱いが変わる
ここが意外と知られていない部分です。税関のよくあるご質問(問2)には、「この制度改正は、商標権・意匠権について、海外の事業者が他人をして持ち込ませる行為を新たに侵害行為としたものであり、旅客が携帯して輸入する場合のような、自ら持ち込む行為は規制の対象ではありません」と書かれています。つまり、2022年10月の改正は郵送等の送付を狙ったもので、旅行者の携帯品はそこに含まれていません。
ただし同じ問2には続きがあります。「反復継続的に模倣品を携帯して持ち込んでいる等、事業性が認められる旅客が携帯して輸入する場合は、従前の規制においても取締りの対象であり、この取扱いに変更はありません」。転売目的で何足も繰り返し持ち帰るような行為は、改正前から対象だったということです。
この違いは、購入ルートを選ぶときに直接効いてきます。「海外旅行のついでに自分用に1足買って履いて帰る」のと「海外通販に注文して自宅に送らせる」のとでは、制度上の位置づけがまったく別だからです。同じ靴、同じ価格でも、入ってくる経路で扱いが変わります。
注意点としては、これはあくまで税関が公表している一般的な整理です。実際の判断は認定手続の中で、輸入者や仕出人の事業性、貨物の数量や状況などを総合的に勘案して行われるとされています。数足まとめて持ち帰るような買い方は、この「数量及び状況」に引っかかりうると考えておくのが無難です。
海外の通販サイトから日本の自宅へ直送させるルートは、税関で止まった場合に品物も代金も戻らない可能性があります。税関は返金に対応しないと明記しているため、支払い方法と販売元の返金ポリシーは注文前に必ず確認してください。
国内在庫を買う3ルート、実力差はどこに出るか

フリマアプリ|価格は魅力だが、真贋の判断が全部自分に回ってくる
メルカリなどのフリマアプリは、CT70の出品数がもっとも多いルートです。中古も新品未使用も並んでいて、価格も出品者次第で幅があります。「安く手に入れたい」という目的だけで見れば、選択肢としては有力です。
問題は、真贋の判断が完全に買い手側に委ねられる点です。フリマは個人間取引が基本なので、出品者自身が偽物と気づかずに出しているケースもあります。写真の枚数が少ない、箱やタグの写真がない、サイズ表記の写真が載っていないといった出品は、判断材料が足りません。
使うなら、写真を追加で依頼できる出品者に絞るのが現実的です。シュータン裏のラベル、ヒール部分、ミッドソールの側面、箱のラベルを個別に撮ってもらえるかどうかで、出品者の姿勢もある程度わかります。値下げ交渉より先に、写真の追加をお願いしてみるほうが結果的に損をしません。
デメリットは明確です。中古の場合はソールの減りやキャンバスの汚れといった状態差が大きく、写真では分からない部分が残ります。新品未使用と書かれていても、保管中の型崩れや黄ばみが出ていることもあります。価格が安い分だけ、確認の手間は自分で払うことになります。
なお、中古のキャンバスは洗えばある程度戻りますが、洗い方を間違えると黄ばみが出ます。中古前提で探すなら、洗い方の手順も先に押さえておくと判断がしやすくなります。

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大手ECモール|手軽さと引き換えに、出品者の質にばらつきが出る
Amazonや楽天市場にもCT70は並んでいます。使い慣れた決済とポイントが使えるので、心理的なハードルはもっとも低いルートです。返品ポリシーがモール側で整備されている点も、フリマにはない安心材料と言えます。
ただし、モールに出ているからといって商品の真贋がモールに保証されているわけではありません。出品しているのは各ショップであり、仕入れ経路もショップごとに違います。同じ型番でも、ショップによって商品説明の書き方や写真の精度がまるで違うのはそのためです。
選ぶときは、ショップの評価件数と評価内容、商品ページの写真点数、そして「並行輸入品」であることが明記されているかを見ます。並行輸入品と正直に書いているショップのほうが、むしろ扱いを理解していることが多いです。逆に「国内正規品」と書いてあるCT70の出品があれば、その表記自体が事実と合いません。
注意点として、モール経由でも配送元が海外の場合は、前述の水際の話に戻ります。商品ページの配送元表記と、注文時の発送元を確認しておくと安全です。国内の倉庫から出荷されるものであれば、すでに国内にある在庫を買う形になります。
セレクトショップ・古着屋の店頭|試着できるのが最大の価値
都市部のセレクトショップや古着屋では、海外から買い付けたCT70が並んでいることがあります。数としては多くありませんが、このルートには他にない利点があります。履いて確かめられることです。
CT70はサイズ選びで迷いやすい靴です(後述しますが、米コンバース公式が「大きめの作り」と明記しています)。ネットで数字だけを見て選ぶより、実際に足を入れて確かめられる価値は大きいです。ソールの厚みやつま先の形が自分の足に合うかは、履いてみないと判断がつきません。
使い方としては、事前に電話やSNSで在庫を確認してから出向くのが効率的です。取扱いのある店でも入荷は不定期で、サイズも欠けやすいためです。「近所のショップに行けばある」という前提で動くと、空振りになりがちです。
妥協点は価格です。買い付けの手間と輸送費が乗るため、現地の定価より高くなります。加えて、店ごとの仕入れ方針で扱いが変わるので、以前あった店に今も置いてあるとは限りません。試着できる価値に対して、いくらまで払えるかという判断になります。
海外サイトのカートで日本の住所が入力できたからといって、税関を通れることが保証されたわけではありません。サイト側は自国の発送可否を示しているだけで、日本側の水際の判断とは無関係です。発送されてから止まった場合、商品は届かず、返金交渉は購入先との個別対応になります。「注文できた=届く」ではない、と分けて考えてください。
旅行のついでに現地で買うのが、いちばん手堅い理由
携帯品は規制の対象外、という税関の整理がある
前の見出しでも触れましたが、税関のよくあるご質問(問2)は「旅客が携帯して輸入する場合のような、自ら持ち込む行為は規制の対象ではありません」と明言しています。海外旅行に行く予定がある人にとって、これはかなり大きい情報です。現地の店で自分用に買って、そのまま持って帰ればいい、ということになります。
根拠がはっきりしているぶん、判断に迷いが生じにくいのがこのルートの利点です。ネットの噂ではなく、税関自身がPDFで公開しているFAQに書かれている内容なので、自分で原文を読んで確認できます。購入前に一度目を通しておくと安心感が違います。
使いどころとしては、渡航先が米国・欧州・アジア圏どこであっても、その国のコンバース取扱店にChuck 70が並んでいれば対象になります。CT70は米コンバース公式サイトだけで99型が掲載されており、キャンバス65型・レザー18型・スエード3型と素材の幅も広いので、現地の店頭では日本では見ない色に出会えることもあります。
注意点は数量です。前述のとおり、反復継続的な持ち込みや事業性が認められる場合は従前どおり取締りの対象とされています。自分用の1足と、明らかに転売を想定した複数足では話が違います。お土産として家族の分も、という場合は常識的な範囲にとどめるのが賢明です。
現地価格の基準は$95.00|国内在庫との差はここで生まれる
米コンバース公式サイトでのChuck 70 Canvas Unisex High Top Shoeの定価は$95.00、Chuck 70 Canvas Low Top Shoeは$90.00です。これが現地の基準価格になります。国内の並行輸入品はここに輸送費・関税・業者の利益が乗るため、同じ靴でも支払う金額は変わってきます。
この差額をどう見るかは人によります。旅行のついでに買うなら差額はそのまま浮きますが、CT70のためだけに渡航するなら渡航費のほうがはるかに大きい。あくまで「行く予定があるなら現地で買うほうが得」という話であって、そのために旅行を計画する話ではありません。
比較の観点でもうひとつ。現地では自分でサイズを試せるので、サイズ違いによる買い直しのリスクがなくなります。国内でネット購入して合わなかった場合、並行輸入品は返品交換の条件が厳しいことが多く、結局手放して買い直すことになりがちです。この見えないコストは差額に含めて考える価値があります。
注意しておきたいのは、為替と現地の販売価格は変動するという点です。ここに挙げた$95.00・$90.00は米コンバース公式サイトに掲載されている価格であり、セール品やコラボモデルは別の価格帯になります。実際に買う直前に、渡航先の公式サイトで確認してください。
現地の店頭で確かめておきたい3つのポイント
せっかく現地で買えるなら、試着で確認しておきたい点があります。ひとつめは、つま先の余りです。CT70はミッドソールが厚く、つま先の形も日本企画のオールスターとは違うため、同じ表記でも履き心地が変わります。指先が当たらないか、逆に余りすぎていないかを立った状態で確認します。
ふたつめは、幅です。米コンバース公式サイトのChuck 70にはStandardとWideの2つの幅が用意されています。足幅が広めの人は、サイズを上げて長さで逃げるより、Wideを試すほうが理にかなっています。長さで調整すると、かかとが抜けたり甲が余ったりして歩きにくくなります。
みっつめは、実際に履く靴下での確認です。厚手のソックスで履く前提なら、その靴下を持って行くか、店頭で近い厚みのものを履いた状態で試すべきです。キャンバススニーカーは靴下の厚みで印象が変わりやすく、薄手で合わせた1足が冬に使いにくくなるのはよくある話です。
デメリットも書いておくと、現地の店では日本語での接客が期待できないことがほとんどです。サイズ表記も現地基準になります。事前に自分の足長を実測して、cm単位でメモしておくと、言葉が通じなくても数字で伝えられます。
渡航予定があるなら現地の店頭が最有力。予定がないなら、試着できる国内実店舗>大手ECモール>フリマアプリの順で検討し、海外通販の直送は制度上のリスクを理解したうえで判断する、という順番が現実的です。
偽物をつかまないために、買う前と買った後で見るところ
価格は最初のフィルターになる
真贋の判断でいちばん最初に効くのは、実は価格です。米コンバース公式の定価が$95.00である以上、国内の並行輸入品がそれを大きく下回るのは不自然です。輸送費も業者の利益も乗るはずのものが、現地定価より安く出ているとしたら、その理由を考える必要があります。
理由として成り立つのは、中古・訳あり品・型落ちカラーのセールといったケースです。そのどれでもないのに新品が現地定価を下回っているなら、写真や説明を細かく見る段階に進むべきです。安さの理由が説明できるかどうか、が判断の分かれ目になります。
この見方は他のブランドでも同じで、ニューバランスやドクターマーチンの偽物対策でも「相場から外れた安さ」は最初の警戒サインとして扱われます。ブランド固有の見分け方を覚える前に、まず価格で候補を絞るほうが手戻りが少ないです。
ただし、価格だけで白黒がつくわけではありません。正規定価に近い価格で偽物が出ているケースもあります。価格はあくまで「候補を減らすための1次フィルター」であって、これだけで判断を終わらせないでください。

「フリマアプリで見つけたニューバランスが相場より安い。これ、本物でしょうか」——店頭でもよく聞かれる質問です。実物を持ち込んでもらえれば触って確かめられますが、…
商品説明の言葉づかいに出るサイン
商品ページの文言も判断材料になります。とくに注意したいのが「国内正規品」という表記です。CT70はコンバースジャパンの取り扱いがない以上、日本の正規品として流通することがありません。にもかかわらず正規品と書かれているなら、その説明は事実と合っていないことになります。
逆に「並行輸入品です」と明記しているショップは、少なくとも商品の素性を理解して売っています。並行輸入品という表記自体はマイナスではなく、むしろ説明として正確です。表記を隠しているショップのほうが、確認すべき点が増えます。
もうひとつ見ておきたいのが、写真が公式画像の流用かどうかです。実物写真が1枚もなく、メーカーの製品画像だけで構成されているページは、手元に在庫がない可能性も含めて判断材料が足りません。実物の箱・タグ・シュータン裏が写っているかを確認します。
注意点として、説明文が丁寧でも偽物というケースはあり得ます。文言のチェックは「怪しいものを外す」ための作業であって、「本物であることを証明する」ものではありません。ここも1次フィルターの延長として使ってください。
実物で見るポイントは、1点では決まらない
手元に届いてからの確認は、複数の箇所を合わせて見るのが基本です。シュータン裏のラベル、ヒール周りのつくり、ミッドソールのライン、ステッチの整い方、箱のラベル表記。このうちどれか1つだけを見て結論を出すのは避けたほうがいいです。
理由は、CT70自体が年式や仕様変更で細部が変わっているためです。ヒールのパッチデザインひとつ取っても、時期やラインによって違いがあります。「この形だから偽物」と単純に切り分けられないのが実情で、ネット上の見分け方記事も年式によって書いていることが違います。
現実的な対応としては、複数の箇所に違和感がないかをまとめて見て、気になる点が重なるようなら購入先に問い合わせる、という流れです。フリマなら受け取り評価の前に確認し、モールなら返品期間内に判断します。時間の制約があるので、届いたその日に見るのが得策です。
そのうえで正直に書いておくと、写真や外観の確認だけで真贋を判定しきることはできません。判断に迷うレベルのものに当たったら、無理に自分で結論を出さず、返品できるルートで買っておくことのほうが実務的な防御になります。
「ヒールパッチがこの形なら本物」という覚え方は危険です。CT70は年式やライン、発売時期によってパッチのデザインが変わるため、1箇所の形状だけでは判断がつきません。原因は、見分け方の情報が特定の年式を前提に書かれていることにあります。対策は、シュータン裏・ソール・ステッチ・箱表記など複数箇所を合わせて見ること、そして返品条件のある購入先を選んでおくことです。
サイズは公式が「ハーフサイズ下げ」と書いている
米コンバース公式の注記をそのまま読む
CT70のサイズ選びで迷ったら、まず米コンバース公式の製品ページを見るのが早いです。Chuck 70 Canvas Unisex High Top Shoeのページには、フィッティングについて「This style runs large. Order a half size down.(大きめの作りなので、ハーフサイズ下げて注文してください)」と書かれています。メーカー自身が大きめであると認めているわけです。
この注記が重要なのは、日本語のレビュー記事によってサイズ感の評価がばらつくためです。「0.5cm下げ」「普段どおり」「0.5cm上げ」と真逆の意見が並ぶことも珍しくありません。判断に迷ったときは、個人の感想より公式の推奨を出発点にするほうが安全です。
使い方としては、普段履いているスニーカーの表記から0.5cm下げたところを第一候補にして、幅が窮屈になりすぎないかを確認します。試着できるルートで買うなら、第一候補と普段どおりの2サイズを履き比べるのが理想です。
注意点として、ハーフサイズ下げはあくまで一般的な推奨です。足の形(甲の高さ、幅)や、合わせる靴下の厚みによって最適解は変わります。とくに厚手のソックスを前提にする人は、下げすぎると冬に履けなくなるので、そこは自分の使い方に合わせて調整してください。
日本版オールスターのサイズ表記と混同しない
もうひとつの落とし穴が、サイズ表記の混同です。コンバースジャパンの公式オンラインショップでは、ALL STAR HIのサイズが「3(22.0cm)」から「11.5(30.0cm)」まで、cm併記で表示されています。日本で買うときはこのcm表記を見れば済むので、数字の意味を意識せずに済みます。
ところが海外のCT70はcm併記ではありません。現地の表記だけを見て「いつも27だから27」と選ぶと、まったく違うサイズを買うことになります。ここは自分の足長を実測してcmで把握しておき、購入先のサイズ表と突き合わせる作業が必要です。
比較の視点で言えば、国内モデルとCT70はそもそも木型が違います。日本企画のオールスターは日本人の足に合わせた作りで、CT70はつま先の形状が異なります。表記が合っていても履き心地が同じにならないのは、この違いによるものです。
注意点として、メンズ表記とウィメンズ表記が併記される場合、同じ靴でも数字が変わります。海外サイトで見るときは、どちらの表記の数字なのかを必ず確認してください。ここを取り違えると、1サイズ以上ずれた靴が届きます。
幅と靴下で微調整するのが実務的
長さを決めたら、次は幅です。米コンバース公式のChuck 70にはStandardとWideの2つの幅が用意されています。足幅が広い人がサイズアップで対応すると、長さが余ってかかとが抜けるので、幅の選択肢がある製品では幅で合わせるのが基本です。
幅の展開がないルートで買う場合は、靴下とインソールで調整します。薄手のソックスにする、あるいは付属のインソールを薄いものに替えると、甲まわりの余裕が少し生まれます。逆に大きめを買ってしまったときは、厚手ソックスやインソール追加で詰めるのが現実的です。
使用シーンで考えると、通勤や旅行のように長時間歩く用途なら、きつめより少し余裕がある側に振ったほうが後悔しません。逆にきれいめの服に合わせてすっきり見せたいなら、ジャストめのほうが見栄えします。どちらを優先するかで正解が変わる領域です。
デメリットとしては、インソールでの調整には限界があります。1サイズ分の差をインソールで埋めるのは無理があり、かかとの抜けや靴擦れの原因になります。調整でどうにかなるのは0.5cm程度までと考えて、それ以上ずれたら買い直しを検討するほうが結果的に安上がりです。

コンバースを買おうとして、サイズ表の前で手が止まった経験はありませんか。「普段は26.5cmだけど、コンバースは0.5cm上げたほうがいいと聞いた」「でも大きす…
CT70をどこで買うか決める前に|国内正規で買える5足を比べる
| モデル | 税込価格 | サイズ展開 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ALL STAR HI | 6,490円 | 3(22.0cm)〜11.5(30.0cm) | 約25年ぶりに刷新・片足約60g軽量化 |
| ALL STAR US HI | 9,350円 | 3(22.0cm)〜11.5(30.0cm) | 洗い加工キャンバス・U.S. ORIGINATOR仕様 |
| ALL STAR LGCY HI | 14,300円 | 3(22.0cm)〜11.5(30.0cm) | 多重層インソール・新フラッグシップ |
| CANVAS ALL STAR J HI | 16,500円 | 3.5(22.5cm)〜11.5(30.0cm) | 日本製・厚紙製シューズボックス付属 |
| ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS HI | 23,100円 | 公式・正規取扱店で確認 | ヴィブラムソール等を採用した上位ライン |
ALL STAR LGCY HI|クラシックな見た目と履き心地を両立させた現行の主役
CT70の代わりを国内で探すなら、まず候補に挙がるのがALL STAR LGCY HIです。コンバースジャパンが「アーカイブへの敬意を込めたディテールと快適な履き心地が融合した新たなフラッグシップモデル」と位置づけているモデルで、ブラックの税込価格は14,300円。2025年2月28日に発売され、色や素材によって13,200円から16,500円までの幅があります。
中身で目を引くのはインソールです。PUシート、Ortholite、スポンジラバーを組み合わせた多重層構造で、定番のALL STARよりクッション性に振ってあります。CT70もOrthoLiteクッショニングを採用しているので、「ヴィンテージ調の見た目+現代的な中敷き」という設計思想は近い方向を向いています。
使いどころは、CT70の雰囲気を保ちつつ日常的に長く歩く場面です。通勤や旅行のように歩数が伸びる用途で、薄いインソールのキャンバススニーカーは足裏に負担が出やすい。そこを補ってくれるのがこのモデルの価値です。サイズは3(22.0cm)から11.5(30.0cm)の15サイズ展開で、店頭で試せるのも強みです。
妥協点も書いておくと、CT70そのものではありません。ヒール周りのディテールやトゥキャップの表情は別物ですし、「CT70を履いている」という所有感を求める人には代替になりません。あくまで「見た目と履き心地の方向性が近い、国内正規で買える1足」という位置づけです。
アーカイブ調の見た目と多重層インソールを国内正規で押さえたいならこの1足▼
ALL STAR US HI|アメリカンヴィンテージ寄りの表情を9,350円で
もう少し価格を抑えつつ、アメリカ的な雰囲気を求めるならALL STAR US HIです。税込9,350円で、U.S. ORIGINATORスペックを搭載したコレクションの1足。アッパーには洗い加工を施したキャンバスが使われていて、新品でも角の取れた表情になっています。
ディテールも作り込まれていて、鮮やかなブルーの星を採用したノッチ付きアンクルパッチ、艶出し加工を施した生成りのテープが使われています。インソールはクッション性に優れた高密度ウレタンフォームとラバースポンジ。「昔のコンバースっぽい見た目」を国内正規で手に入れる、という目的にはよく合います。
比較の観点では、LGCYよりも価格が抑えられている一方で、インソールの構成はLGCYの多重層構造ほど凝ってはいません。歩く距離が短めで、見た目のヴィンテージ感を優先したい人向けです。サイズ展開は3(22.0cm)から11.5(30.0cm)の15サイズで、こちらも試着しやすい環境が整っています。
注意点は、洗い加工のキャンバスは新品時から色味に個体差が出やすいことです。オンラインで買うと写真と印象が違うこともあります。色にこだわりがあるなら、店頭で実物を見てから決めるほうが納得しやすいはずです。
洗い加工キャンバスのヴィンテージ感を9,350円で押さえたい人はこちら▼
ALL STAR HIとCANVAS ALL STAR J HI|価格の両端にある2足
定番のALL STAR HIは税込6,490円。2025年に約25年ぶりの刷新を受けたモデルで、ラストとソール構造が一新されました。インソールの素材が従来のラバースポンジからオープンセル構造の軽量ウレタンフォームに変わり、旧モデル比で片足あたり約60gの軽量化を実現しています。原産国はインドネシアです。
反対の端にあるのがCANVAS ALL STAR J HIで、税込16,500円の日本製ライン。サイズ展開は3.5(22.5cm)から11.5(30.0cm)の14サイズで、オリジナルの厚紙製シューズボックスが付属します。国内生産の作りの丁寧さに価値を感じる人向けの選択肢です。
使い分けはシンプルです。「とりあえずキャンバスのハイカットが1足欲しい」なら6,490円のALL STAR HIで十分機能します。「長く付き合う前提で、つくりにこだわりたい」なら16,500円のCANVAS ALL STAR J HIという整理になります。どちらもCT70の代替というより、コンバースというブランドの別の顔です。
デメリットは、どちらもCT70の見た目とは距離があることです。ミッドソールの厚みやヒール周りの表情は明確に違います。CT70のシルエットが好きで探している人が、価格だけで定番モデルに流れると「思っていたのと違う」となりやすい部分です。
CONVERSE ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS HI|国内正規で買えるチャックテイラー
意外と知られていませんが、「CHUCK TAYLOR」の名を持つモデルは国内正規でも買えます。CONVERSE ADDICTのCHUCK TAYLOR CANVAS HIで、税込価格は23,100円。ADDICTは、ヘリテージモデルをベースにヴィブラムソールやカップインソールといった機能要素を組み込んだ上位ラインです。
ラインナップの幅もあり、CHUCK TAYLOR CANVAS OXが23,100円、CHUCK TAYLOR LEATHER HIが36,300円といった具合に素材違いが揃っています。流通はコンバース公式オンラインショップと国内の正規取扱セレクトショップが中心で、2026年春夏コレクションは2026年4月10日から順次発売されました。
CT70を探している人にとっての価値は、「チャックテイラーという名前のモデルを、真贋の心配なく国内正規で買える」という点に尽きます。並行輸入品の判断に神経を使う時間と、その手間を金額に換算して考えると、選択肢として十分成立します。
正直に書くと、価格は上がります。23,100円は定番のALL STAR HIの数倍で、気軽に試せる金額ではありません。生産数も多くないため、欲しいサイズと色が常に揃っているとも限りません。「CT70でなければ嫌だ」という人の完全な答えにはなりませんが、方向性としてはもっとも近い国内正規の1足です。
| こんな人 | おすすめの選択 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| CT70そのものが欲しい | 渡航時に現地の店頭で購入 | $95.00(ハイカット) |
| 見た目と履き心地が近ければいい | ALL STAR LGCY HI | 14,300円 |
| ヴィンテージ感を安く | ALL STAR US HI | 9,350円 |
| チャックテイラーの名前で選びたい | ADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS HI | 23,100円 |
まとめ:CT70はどこで買うのが正解か
最初の一歩としておすすめしたいのは、いきなり買う前に自分の足長をcmで測っておくことです。CT70は米コンバース公式が「大きめの作り」と明記している靴で、日本のオールスターとサイズ表記の考え方も違います。足長の実測値さえ手元にあれば、海外の店頭でも、国内の並行輸入品のサイズ表でも、同じ物差しで判断できます。そのうえで、渡航予定があるなら現地購入まで待つ、なければ試着できる国内正規のALL STAR LGCY HIやADDICT CHUCK TAYLOR CANVAS HIを一度履いてみる——この順番で進めれば、遠回りが少なくなります。
※価格・仕様・制度の運用は変わることがあります。購入前にコンバース公式オンラインショップおよび税関の公式ページで最新情報をご確認ください。

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